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ホットリンク Research Memo(5):今期は「ソーシャルメディア×観光」の切り口でビジネス展開
2016/3/14 16:09
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*16:09JST ホットリンク Research Memo(5):今期は「ソーシャルメディア×観光」の切り口でビジネス展開 ■今後の見通し (1) 2016年12月期業績見通し ホットリンク<
3680
>の2016年12月期の連結業績は、売上高が前期比2.5%増の2,500百万円、営業利益が同22.9%減の97百万円、親会社株主に帰属する当期利益が同8.7%増の20百万円と保守的な計画となっている。 売上高については今期に予定している国内外での新規サービス分を織り込んでおらず、保守的な見通しとなっている。国内事業については前期比横ばいとし、増収分についてはEffyisの海外事業の伸びを見込んでいる。為替レートは116円/ドルと前期の120円/ドルから3%強の円高を前提としている。ドルベースで見るとEffyisの増収率は8%強となる計算だ。 営業利益については、前期に引き続き業容拡大に向けた人材採用や新製品開発、新市場開拓等の先行投資を積極的に実施することから減益を見込んでいるが、減価償却費を含めたEBITDAベースでは7.0%増益となる見通し。人員については同社で年間10名程度、Effyisで数名程度の増員を予定している。 (2)事業戦略と投資計画 今期の事業戦略としては、「ソーシャルメディア×観光」を切り口としたビジネス展開に注力していく方針だ。前期からスタートしたインバウンド消費の動向分析サービスのメニュー拡充とアジアでの展開を、今期から来期にかけて進めていく計画となっている。 国内向けのサービスメニュー拡充としては、「図解中国トレンドExpress」の韓国、タイ版の販売を予定している。サービスの開始に当たって韓国、タイ国内のソーシャルメディア流通企業の買収、もしくは大手ソーシャルメディアからのデータ販売ライセンス契約の締結を進めていくと同時に、現地のソーシャル・ビッグデータ分析企業の買収を計画している。買収が実現しない場合は、独自の事業展開も視野に入れている。 また、「図解中国トレンドExpress」の海外版を中国のほか、中国観光客の多いタイ、シンガポール、ドバイ、韓国などでも今期に展開していく予定で、そのためのシステム開発(多言語対応)や各国ソーシャルメディアに対応した分析エンジンの開発を進めていく。海外向けのサービスとしては、来期に中国人以外をターゲットとした「トレンドExpress」のサービスも予定している。 そのほか、「図解中国トレンドExpress」の制作を行い、同社が前期に19.9%の資本出資を行った、普千商務諮詢有限公司の100%子会社化を2016年内に計画しており、中国ソーシャル・ビッグデータ活用事業の更なる拡大を目指していくほか、新サービスとして、今後ヒットが予想される商品やサービスをソーシャル・ビッグデータの分析により見つけ出す「予兆発見システム」の研究開発を進めていく。 これら事業の拡大に向けた投資を今後2年間で合計800百万円見込んでいる。投資資金については2016年1月に実施した第3者割当による新株式及び新株予約権の発行により調達する予定だ。既に新株式の発行により505百万円を調達しており、今後新株予約権がすべて行使されれば合計で1,600百万円が調達できることになる。このうち、800百万円は有利子負債の返済(2016年3月)に充当し、残りの調達資金によって事業投資を進めていく予定となっている。なお、新株予約権の行使価額は545円で固定されているため株価動向によって行使が進まない可能性もあるが、295百万円分は3月までに行使される見込みとなっている。なお、すべての新株予約権が行使されれば発行株数は312万株増加することになり、1株当たり株主価値は31.6%希薄化する。 (3)中期経営計画 同社は中期目標として、2020年12月期に売上高100億円、海外売上比率80%を目標として掲げており、将来的には1,000億円規模の事業を創出していくことを視野に入れている。 中期目標の実現に向けては前述したとおり「ソーシャル・ビッグデータ×観光」を切り口に事業展開を進めていく。市場としてはアジアだけでなく、世界を対象にインバウンド消費動向支援サービスを展開していく考えだ。日本における訪日観光客は年々増加し、2015年には前年比47.1%増の1,973万人と大幅に増加したが、世界でも観光客数は年々増加傾向にあり、インバウンド消費の動向を迅速に把握することは、アジア以外の国でもマーケティング戦略上、重要性が増しているためだ。 特に、外国人の消費動向は文化も違うため、仮説が立てにくく、トレンドの変化のスピードも早い。このため、消費動向を分析する手段としては、ソーシャルメディアに投稿される数多くの利用者の声を分析することが最も効果的と言え、こうした分析サービスに対する需要も今後一層高まっていくことが予想される。同社においては、こうした世界中のソーシャル・ビッグデータの収集を行うEffyisに、自社の持つ高度なリアルタイム解析技術、普千商務諮詢有限公司の持つデータ分析・レポート作成力を掛け合わせることで、品質の高いサービスを提供し事業規模を拡大していく戦略だ。 サービスメニューとしては、「トレンドExpress」(月額8万円の週刊レポートサービス)、顧客ニーズに合わせたカスタマイズレポート(数百万円×年数回)、及びプロモーション支援サービス(数百万円~)を展開していく。プロモーション支援サービスとは、中国国内向けの広告代理店と業務提携し、日本企業のプロモーション活動を支援するサービスとなる。そのほか、テレビや雑誌などのメディアや小売業態向けにはデータ販売やライセンス販売(月額数十万円~)なども行っていく。また、「トレンドExpress」のサービスについては今後、SaaSモデルでの消費動向・需要予測分析ツールとしてサービスを提供していくことも検討している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《HN》
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SNS広告・SNS運用コンサルやSNSデータアクセス権の販売等を行うソーシャルメディアマーケティング支援事業、Web3関連事業を展開。SNS広告・SNS運用コンサルは順調。DaaS事業は新規開拓等で堅調。 記:2024/06/24
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