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ダイナック Research Memo(3):15/12月期は4期連続の増収増益で着地

2016/3/8 16:20 FISCO
*16:20JST ダイナック Research Memo(3):15/12月期は4期連続の増収増益で着地 ■2015年12月期決算の分析 (1)決算分析 ダイナック<2675>の2015年12月期は、売上高36,134百万円(前期比3.9%増)、営業利益940百万円(同15.7%増)、経常利益929百万円(同16.2%増)、当期利益341百万円(同22.9%増)と、4期連続の増収増益で着地した。 期初予想との比較では、売上高は134百万円(0.4%)予想を上回ったものの、利益面では営業利益から当期利益までいずれも予想に対して未達となった。 最も注目すべき既存店売上高の前期比は、同社全体では101.4%となった。内訳は客数が102.6%、客単価が98.8%となっている。同社が加盟する日本フードサービス協会(JF)のパブレストラン・居酒屋の既存店売上高前期比は100%を大きく下回って推移しており、同社は業界平均を明確にアウトパフォームした。 業態別では、主力のバーレストランが100.3%、ゴルフクラブレストランが102.7%、その他が103.7%となった。ゴルフクラブレストランについては、2014年2月に悪天候の影響で売上高が大きく落ち込んだ反動も含まれているため、過大評価に注意する必要がある。 同社の全社ベースの客単価が98.8%と落ち込んでいるのは、同社の3業態の中での構成差によるものとみられるので、懸念する必要はないと弊社では考えている。客数が全業態においてプラスとなっている点を前向きに評価すべきだろう。 2015年12月期はバーレストランやゴルフクラブなどを合わせて17店舗出店した。他方で8店舗を閉鎖したほか、バーレストランで4店舗の業態転換を進めた。これらの退出店はほぼ計画どおりであった。 具体的内容としては、戦略業態と位置付ける「魚盛」、「ワイン倶楽部」、「虎連坊」などの出店を強化した。「魚盛」は下期に飯田橋と有楽町に2店出店し、全14店となった。「虎連坊」も業態転換を通じて4店に拡大している。 また、新たなチャレンジとして注目されるのは主力4業態の1つである「Papa Milano」からの業態転換だ。丸の内OAZO店を2015年11月にイタリアンバー&ダイニング「VILLA BIANCHI」へとリニューアルした。この業態は、同社とイタリアのワイナリー、ウマニロンキ社、及びイタリア食材専門商社、モンテ物産(株)の3社提携から成り立っている。都心部での出店を意識して品質を追求したためとみられる。丸の内OAZOの好評で、同社は2016年2月に新宿に2号店をオープンさせた。 売上高が好調であった一方で、利益は予想を下回った。この理由として同社は、人件費が想定以上に膨らんだこと、倶楽部ダイナックのポイントの引当金繰入額が膨らんだことの2つを挙げている。人件費については、同社がパートナーと呼ぶアルバイト店員の確保のための費用増や一部の時給引き上げがその内容だ。ポイントの引当金増加は客数増とその際のクーポン利用増が予想を上回ったためである。この2つの要因のうち、減益影響度としては人件費のほうが圧倒的に大きかったものと弊社では推測している。 この2点を除けば全般にコストコントロールは順調に進んだもようだ。主要原価項目である食材費については共通化などで抑制に成功したほか、光熱費等やその他の店舗運営コストなども計画どおりでの着地となった。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《HN》
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首都圏・関西圏を中心にレストランやバーを直営展開。ゴルフ場食堂などの運営受託も。コロナ禍が直撃し、昨年末時点で債務超過に。21.12期も苦戦の見込み。親会社サントリーHDが完全子会社化に向けてTOB実施。 記:2021/04/07