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アドバネクス Research Memo(8):精密ばね事業だけで比較すると増収、営業増益

2016/1/12 16:14 FISCO
*16:14JST アドバネクス Research Memo(8):精密ばね事業だけで比較すると増収、営業増益 ■業績動向 (1) 2016年3月期第2四半期業績 ○連結損益計算書—ほぼ予想どおりの着地 アドバネクス<5998>の2016年3月期第2四半期の業績は、プラスチック事業がなくなったことから、売上高は前年同期比30.4%減の9,924百万円、営業利益が同27.0%減の366百万円となった。精密ばね事業だけを比較すると、前年同期比11.6%の増収に、19.5%の営業増益であった。期初予想比では、売上高が4.5%増、営業利益が1.7%増と見込みどおりの着地となった。 事業が精密ばねの単一となったことから、事業別セグメント情報の開示がなくなったが、地域別収益はディスクローズされている。日本は、売上高が3,936百万円と前年同期比(第一化成除外ベース、以下同様)で0.5%減少した。自動車向けは好調に推移したものの、OA機器向けが減少した。プロダクトミックスの悪化と船橋電子の従業員を吸収したことによる固定費の増加により営業損失は97百万円拡大し、△145百万円となった。米州は、売上高が前年同期比29.4%増の1,097百万円、営業利益が同2.3倍の52百万円となった。自動車向けが好調な上、スプリンクラー関連を含むインフラ向けが伸びた。欧州は、売上高が同34.0%増の1,249百万円、営業利益が同58.1%増の147百万円と好調だった。売上高営業利益率は11.8%と全体の3.8%の3倍以上になる。高収益の医療向けに加え、航空機向けが増加した。アジアの売上高は同15.5%増の3,641百万円、営業利益が同37.6%増の322百万円であった。自動車向け及びスマホ向けが増加した。 市場別売上構成比は、自動車が前年同期比2.8ポイント増の34.2%となり、同4.8ポイント減の23.9%へ低下したOA機器との差を拡大した。前年同期比伸び率(第一化成除外ベース)は、自動車が21.7%増、医療機器が36.2%増、精密機器が31.7%増、住設機器が21.6%増、航空機器が87.6%であった、航空機器の売上構成比は2.7%とまだ小さいものの、高成長しているため、その他から分けて表示された。一方、減収となった方は、OA機器が7.0%減、PC・周辺機器が5.6%減、AV・家電が18.9%減、携帯情報端末が15.0%減であった。 ○連結貸借対照表 2016年3月期第2四半期末の総資産は16,677百万円であった。前期末比122百万円増加と大きな変化はなかった。流動資産が、現金及び預金、受取手形及び売掛金、棚卸資産が減少した。固定資産は設備投資の増加により増えた。負債の部は253百万円の増加であった。支払手形及び買掛金、借入金が増加した。純資産は、為替換算調整勘定が減少した。 ○キャッシュ・フローの状況 2016年3月期第2四半期の現金及び現金同等物の期末残高は3,210百万円と前期末比197百万円減少した。営業活動による資金は、利益と減価償却などにより761百万円増加した。投資活動によるキャッシュ・フローは、設備投資797百万円により931百万円のマイナスとなった。財務活動によるキャッシュ・フローは27百万円増加した。自己株式取得99百万円、配当金の支払額122百万円を借入金で賄った。 (2) 2016年3月期予想—精密ばね事業のみなら2ケタの増収増益予想 2016年3月期は、売上高19,800百万円(前期比32.9%減)、営業利益880百万円(同18.6%減)の期初予想が据え置かれた。第一化成除外ベースでは、12.3%の増収、14.4%の営業増益を予想していることになる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健) 《HN》
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時価総額 3,729百万円
精密ばね・精密加工品メーカー。自動車関連向け売上比率が高い。デンソーなどが主要取引先。設計から量産まで一貫して行う。点滴等に使用される留置針用ばねで国内トップシェア。国内は自動車向け売上が回復傾向。 記:2024/06/18