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EMシステムズ Research Memo(6):通期業績は期初予想を据え置くも診療報酬改定の影響次第で上方修正の可能性

2015/12/24 8:10 FISCO
*08:10JST EMシステムズ Research Memo(6):通期業績は期初予想を据え置くも診療報酬改定の影響次第で上方修正の可能性 ■決算動向 (2) 2016年3月期業績見通し EMシステムズ<4820>の2016年3月期の業績予想については、通期会社計画に対する進捗率が売上高で49.1%、営業利益で39.4%と前年(売上高45.6%、営業利益24.5%)を上回るものの、来年4月に予定されている診療報酬の改定の影響を読み切れないことから、期初予想(売上高12,732百万円、営業利益1,740百万円)を据え置いた。 下期の主要な取り組みとしては、調剤システムに関しては1)コスモシステムズ(株)の「ぶんぎょうめいと」のリプレース、主力製品のOEM供給による拡大を図る、2)チェーン薬局の他社ユーザー向け専門部隊の設置など販売体制を強化するほか、導入組織の新設による導入品質の向上を図るなど大手チェーン薬局向けの体制強化を進める。一方、計画に対してビハインドとなっている医科システムに関しては、臨床検査会社との連携による紹介促進に加えて、販売代理店の開拓と関係強化を行うことにより巻き返しを目指す方針。 同社では10月1日付で、創業者で前代表取締役社長の國光浩三(くにみつこうぞう)氏が代表取締役会長兼CEO(最高経営責任者)に、前専務取締役執行役員の大石憲司(おおいしけんじ)氏が取締役社長兼COO(最高執行責任者)になる役員の異動を行った。執行責任者が社長の責任と権限を担うことで、迅速な経営判断による事業運営を行い経営の効率化を図るのが狙い。 弊社では、1)第2四半期までの進捗率が営業利益で前年を上回る39.4%となっている、2)調剤システムでコスモシステムズ(株)の「ぶんぎょうめいと」のリプレースが活発化しており、下期もそのトレンドが続くことや、電子薬歴対応による売上高増加が続くと予想される——などを考慮すると、業績が下振れる可能性はなく、診療報酬改定のインパクトが見えてくれば上方修正される可能性があると見ている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正) 《SF》
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