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MDV Research Memo(6):電子カルテの個人診療データを蓄積する第3フェーズへ

2015/10/7 16:52 FISCO
*16:52JST MDV Research Memo(6):電子カルテの個人診療データを蓄積する第3フェーズへ ■MDVの4つの成長フェーズ メディカル・データ・ビジョン<3902>は、成長サイクルの観点から、創業から2014年度までを第1・第2フェーズとする。第3フェーズとなる2015~2016年度は、ビジネス領域拡大のための投資時期と位置付けられている。この時期はトップラインが成長し続けるものの、先行投資負担が利益の伸びを抑制する。それらの投資からのリターンを回収する第4フェーズは、2017年度以降となる。 ・第1・第2フェーズ(創業~2014年度):DPCシステムの販売とDPCデータの利活用 第1・第2フェーズに、医療機関にシステムを提供することで信頼関係を築き、ネットワークを構築した。DPC病院から蓄積したデータを利活用するサービスを開始した。 ・第3フェーズ(2015~2016年度):ビジネス領域拡大のための投資時期 第3フェーズは、デジタル健康ソリューション「エースビジョン」を介し、個人から同意を得た診療データを蓄積する。従来の急性期入院患者に限定されるDPCデータに対し、「エースビジョン」ではリアルタイム性が高く、より広範囲な医療行為をカバーするため、データベースのコンテンツに質的変化をもたらす。個人が、「CADA」と「カルテコ」を利用することで診療情報の一部を管理・閲覧できる仕組みを構築する。また、既存の蓄積データを活用し、OTC医薬品会社や食品会社などOTC・H&BC関連へと顧客ベースを拡大する。 ・第4フェーズ(2017年度~将来):投資回収フェーズ 第3フェーズで確立した仕組みをもとに、蓄積された多様なデータを活用し、利活用のビジネス領域を大きく広げていく。売上高の拡大とともに、投資回収を開始する。個人が診療情報を管理できるサービスを充実する。 同社は、売上高の年率成長率30%、売上高経常利益率10%以上を重要な経営目標とし、持続的な企業価値向上を目指す。 同社は、健康管理サービスの市場規模が2014年の150億円から2020年に1,000億円へ、クラウド型医療データ2次利用サービスの規模が44億円から300億円へ成長すると推定している。 健康管理サービスの市場規模が2014年の150億円から2020年に1,000億円へ、クラウド型医療データ2次利用サービスの規模は44億円から300億円へ成長すると推定されている。 同社は、膨大に蓄積された医療・健康情報を有効活用することが、今以上の医療の質向上、ひいては生活者にとってのメリット創出につながると考え、医療や健康分野のICT化を推進している。現在、医療業界におけるICT化は、電子カルテシステムやオーダリングシステムの採用による「EMR」(Electronic Medical Record:医療機関内で共有される医療・健康記録)の段階にある。患者を巻き込んだ医療の質向上、ひいては生活者や予防をまで含んだ「EBM」社会の実現には、「EHR」(Electronic Health Record:異なる施設間や機能間にて共有される医療・健康記録)や「PHR」(Personal Health Record:個人が自ら管理する医療・健康記録)の実現が不可欠と考えている。同社は、「EMR」「EHR」「PHR」を実現することで、中長期的な成長を目指す。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健) 《HN》
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医療情報統合システムの製作・販売、医療データの分析・調査・コンサル等を行う。病院経営改善アプリケーション「MDV Act」などを手掛ける。SBIHDが筆頭株主。クラウド型健診システムの拡販を図る。 記:2024/08/29