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3Dマトリックス Research Memo(8):米国と欧州地域でのシェア拡大に注目

2015/9/24 12:15 FISCO
*12:15JST 3Dマトリックス Research Memo(8):米国と欧州地域でのシェア拡大に注目 ■主要パイプラインの概要と市場規模 ○吸収性局所止血材(TDM-621) 主に心臓血管外科及び一般外科などの手術の際に用いられる止血材の市場規模(2016年予想)は世界において約3,000百万USドルとみられている。このうち米国で1,344百万USドル、欧州において1,085百万USドルと、世界の需要の大半を占めており、両地域における今後のシェア拡大が注目される。 現在、止血材としてはヒト+ウシ由来のフィブリン糊が一般的に使用されているが、感染リスクがゼロとは言い切れない。スリー・ディー・マトリックス<7777>の止血材は化学合成のため感染リスクがなく、操作性など機能面でも優位性が高いため、今後シェアを開拓していく余地は大きいとみられる。適用領域としては心臓血管外科、一般外科、消化器内科における手術時の滲出性出血用として用いられる。 ○粘膜隆起材(TDM-641) 粘膜隆起材は内視鏡手術による胃がんや食道がんなどの粘膜切除術及び粘膜下層はく離術において、病巣部位を切除する際に、病巣部位を隆起させることを目的に粘膜下層に注入する医療材料となる。競合製品としては、生化学工業<4548>の「ムコアップ(R)」のほか生理食塩水がある。同社の粘膜隆起材を用いることで、病巣部位の切除を簡易に行えるようになるほか、病巣切除時に止血効果も併せて得ることが可能で、手術の難易度・リスクを下げる効果が期待されている。 「ムコアップ(R)」の年間売上高は現在2,000~3,000百万円とみられるが、粘膜隆起材としては安価な生理食塩水も多く使用されているのが現状で、これらすべてが「ムコアップ(R)」及び同社製品に置き換わったと仮定すれば、国内において8,000百万円程度の市場規模になると同社では想定している。内視鏡による胃がんや食道がんなど病巣切除件数は年間約80万件程度であるが、年率10%程度のペースで手術件数が増加しており、今後の成長が期待される分野である。 ○歯槽骨再建材(TDM-711) 歯槽骨再建材は、歯科領域において歯槽骨が退縮しインプラント手術が適用不可である患者に対して、インプラント手術が適用できるまで歯槽骨を再建することを目的とした医療材料で、目的部位に同材料を注入することにより、歯槽骨の再生を促進する機能を果たす。 米国における市場規模は年間約200百万USドルとみられている。米国では年間190万件程度の歯槽骨再建手術が行われているが、このうち約120万件が異種骨(豚)や他人の骨を足場材として利用する施術が行われており、残りは自身の違う部位からの移植または人工骨などを利用している。同社の歯槽骨再建材を使えば、感染リスクもなく安全かつ容易に歯槽骨の再建を行うことが可能となるため、製造販売承認が得られれば売上の拡大余地は大きいとみられる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《HN》
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