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オーハシテクニカ Research Memo(3):3期連続の増収増益、2期連続で過去最高益を更新

2015/8/7 16:08 FISCO
*16:11JST オーハシテクニカ Research Memo(3):3期連続の増収増益、2期連続で過去最高益を更新 ■業績動向 (1) 2015年3月期連結業績について オーハシテクニカ<7628>の2015年3月期の連結業績は売上高が前期比1.8%増の39,849百万円、営業利益が同10.2%増の3,993百万円、経常利益が同11.5%増の4,176百万円、当期純利益が同18.3%増の2,710百万円となり、2月に上方修正した会社計画とほぼ同水準で着地した。3期連続の増収増益となり、営業利益、経常利益、当期純利益については2期連続で過去最高を更新した。 同社の主力顧客における自動車生産台数は低調だったものの、新規受注の獲得や円安効果で増収を維持した。また、営業利益率は原価低減や業務効率の向上が進んだほか、円安効果による海外子会社の利益増なども寄与し、前期比0.7ポイント上昇の10.0%と連結決算開示(1999年3月期)以降では初めて10%台に乗せている。 売上高を地域別で見ると、国内売上高は前期比1.0%増の21,750百万円となった。自動車メーカーの生産台数は減少したものの、新規受注の獲得などでカバーして増収となった。また、海外売上高は前期比2.7%増の18,099百万円となった。地域別では北米自動車市場が堅調に推移した米州が前期比4.0%増となったほか、中国が同8.0%増、欧州が同38.8%増とそれぞれ新規受注の獲得などにより売上高を伸ばした。一方、ASEANは自動車生産の低迷が影響して、前期比19.2%減と唯一減収となった。 営業利益の地域別動向を見ると、国内が前期比10.9%増となったほか、米州が同12.2%増、中国が同25.4%増、欧州が同108.9%増となり、ASEANを除くすべての地域で増益となった。国内は原価低減や間接部門の生産性向上などが寄与した。2015年3月期は、子会社のオーハシ技研工業(株)において、自動車用ステアリング部品の冷間鍛造※による商品化に成功している。また、米国子会社では切削加工設備を新たに導入し、現地生産対応力をさらに強化したことなどが増収増益につながった。 ※冷間鍛造・・・金属を塑性加工する加工方法の一種で、常温下で「鍛造」する加工法を「冷間鍛造」と呼ぶ(高温下で行う鍛造を熱間鍛造と呼ぶ)。冷間鍛造のメリットは加工時間が短く、一体加工も可能となり、歩留まりの向上や部品点数の削減によるコストの大幅な削減が可能なことにある。 なお、為替変動による業績への影響額は、売上高で1,226百万円、営業利益で155百万円の増額要因となった。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《HN》
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独立系自動車部品メーカー。ボディ・シャーシ関連部品、エンジン・ミッション関連部品等を手掛ける。情報・通信関連部品も。日野自動車などが主要取引先。次世代自動車向け加工技術の開発など開発機能の強化図る。 記:2024/08/22