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オーハシテクニカ Research Memo(2):営業利益率は自動車部品業界トップクラス

2015/8/7 16:05 FISCO
*16:07JST オーハシテクニカ Research Memo(2):営業利益率は自動車部品業界トップクラス ■事業概要 独立系の自動車関連部品メーカーで、売上高の約99%を自動車用のエンジン・ミッション関連部品、車体組立用部品、ブレーキ関連部品などで占める。また、売上高の約2割は国内外の子会社が製造しており(ファクトリー機能)、残り約8割を約300社の協力会社との協業(ファブレス機能)により、顧客に販売する「ファブレス&ファクトリー」の事業体制を構築している。 オーハシテクニカ<7628>の強みは顧客企業の新車やモデルチェンジの開発段階で発生する様々なニーズを迅速に把握するとともに、製品の企画・設計・開発を行い、自社製造子会社や協力企業の中から最適な品質、コストで提供できる供給先をピックアップして、顧客のVA・VE活動に貢献する提案ができるコンサルティング型の営業を行っていることにある。 同社の営業利益率は約10%と自動車部品業界の中ではトップクラスに位置するが、これはこうした付加価値の高い営業活動とデリバリー体制まで含めた総合的なサービス価値が顧客から評価されていることが要因と考えられる。 生産子会社は国内に1社、海外に6社(アメリカ1、中国3、タイ2)となっており、また、販社は海外に8社(アメリカ1、中国3、タイ1、メキシコ1、英国1、台湾1)で展開している。このうち、台湾子会社は2015年4月に新たに設立した会社で、主に台湾の現地企業から製品を調達し、欧米販社向けに販売する調達拠点としての機能を果たしていく。従来も台湾企業からは英、米販社が直接調達していたが、取引量が増加してきたことから、台湾に販社を設立し、窓口を一本化することにした。2015年秋より稼働を開始する予定となっている。その他、持分法適用関連会社として、2014年11月より(株)テーケーが加わっている。(株)テーケーは圧入プロジェクション接合技術※の共同開発先で、特許も共同で出願している関係にある。 ※圧入プロジェクション接合技術・・・溶接技術の一種で、加工対象部材に圧力を加えて、電極で通電して圧力と抵抗発熱で異素材の部品を接合する技術。自動車のトランスミッション部分やエンジン制御装置部品など強度が求められる部位において、「必要とされる核心部分だけ高い強度を保持」できる部品を「簡素な製造工程」で量産できるというのが特徴。従来の部品と同程度の強度を保ちながら、軽量化やコストダウンを実現できる生産技術として注目されている 海外売上比率は年々上昇傾向にあり、2015年3月期は45.4%に達している。このうち、米州が23.9%と約半分を占めており、次いで中国が8.8%、ASEANが7.2%、欧州が5.5%となっている。また、海外売上高のうち約4分の1は日本からの輸出となっており、残りが現地子会社での製造及び海外協力企業からの仕入販売となっている。なお、同社の顧客は日系自動車メーカー及び車載機器メーカー約400社となり、海外についても現地日系企業が顧客となっている。ここ数年は上位ランキングも大きな変動はなく、偏りなく各メーカーに納入している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《HN》
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時価総額 26,104百万円
独立系自動車部品メーカー。ボディ・シャーシ関連部品、エンジン・ミッション関連部品等を手掛ける。情報・通信関連部品も。日野自動車などが主要取引先。次世代自動車向け加工技術の開発など開発機能の強化図る。 記:2024/08/22