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ラクーン Research Memo(8):海外サービス「SD export」の開始へ、今後の動向に注目

2015/7/10 18:17 FISCO
*18:17JST ラクーン Research Memo(8):海外サービス「SD export」の開始へ、今後の動向に注目 ■今後の見通し (2)海外サービス「SD export」について ラクーン<3031>はBtoBの卸サイトとして、海外向けサービスとなる「SD export」を8月25日から開始することを発表した。従来からも海外顧客への対応は少量ではあるが行ってきたが、取引条件として「日本語のみの対応」「国内に受取拠点を持つ」という2つの条件を付けていたこともあり、実際の引き合いの9割以上は断ってきた経緯がある。それでも、日本製の商品や日本で企画された商品の人気は高く、同社でもこうした海外需要を本格的に取り込んでいく体制を整えるため、同サービスを新たに開始する。 「SD export」の最大の特長は、出展企業にとって国内取引と同様の作業で海外販売を行えることにある。通常、輸出の際にはインボイスの作成や関税手続きなど複数の手続きを行う必要があり、中小企業にとっては手間とコストがかかるだけで、メリットが少なかった。しかし、今回のサービスでは提携先となるディーエムエス<9782>がこうした作業をすべて代行するスキームとなっている。出展企業はディーエムエスの倉庫に商品を配送するだけでよく、代金の支払いは従来と同様「スーパーデリバリー」経由で回収できることになる。なお、海外顧客向けの決済に関しては回収リスクを考慮して、クレジットカード決済または前払による振込のみに限定している。 販売対象国は、世界134ヶ国以上となる予定だが、当初は現在、需要の大半を占めている中国、韓国、台湾、香港、北米などでインターネット広告を中心とした販売プロモーションを実施し、集客していく方針だ。6月10日より海外小売店舗の事前申込み受付も開始している。なお、海外小売店舗に関しては月額会費を無料としている。 一方、出展企業に関しては現在、既存顧客向けに説明会を開催している段階だが、関心度は非常に高く、追加の説明会を開催しなければならないほどの盛況ぶりとなっている。出展企業も中小企業が大半で、輸出実績のない企業が大半であるためだ。また、海外向けサービスのみに加盟したいという企業からの問い合わせも増えている。出展企業の費用としては、既存顧客であれば月額会費は追加で発生せず、取引額の10%のシステム利用料のみとなる。一方、「SD export」のみのサービス利用者はシステム利用料に月額会費4万円(国内と同額)が必要となる。 新規顧客としては、海外からの人気が高くなっている。なお、当初の輸送手段としては飛行機のみとなるが、いずれは船便にも対応していきたいとしている。 海外向け流通額に関しては直近4月時点で月間30百万円程度だが、今期末には70百万円程度に拡大することを見込んでおり、今期の業績計画に織り込んでいる。2014年の海外向け実績としては流通額で約250百万円(購入店舗数で約420店舗)であり、流通額では2倍以上の伸びを見込んでいることになる。 なお、海外でのプロモーション費用は年間約20百万円程度を計画しているが、開発費用に関しては社内リソースを使うため、負担増はほとんどない。また、今回、本格サービスの開始にあわせて海外向けの専属チームを新設し、5名程度を社内移動により配置して、海外販売の推進とフォローを行っていく予定だ。 同社では今回の「SD export」の開始によって、海外需要の取り込みによる流通額の一段の成長を進めていくほか、国内市場の活性化にも期待している。具体的には、「SD export」の開始により、新規出展企業の増加と商品アイテム数の拡充が進むことで、伸び悩んでいた国内小売店舗からの平均購入額の増加、並びに新規会員店舗数の増加などが期待される。「SD export」のサービス開始によって、同社の業績も大きく飛躍する可能性が出てくるだけに、今後の動向が注目されよう。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《YF》
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