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サン電子 Research Memo(8):M&Aを含めた先進的な技術へ積極投資

2015/7/2 16:57 FISCO
*16:57JST サン電子 Research Memo(8):M&Aを含めた先進的な技術へ積極投資 ■成長戦略 サン電子<6736>の中期的な成長戦略は、情報通信分野のニッチ市場におけるグローバル展開によって、成長を加速することである。特にモバイルデータソリューション事業のリーディングカンパニーとして世界市場の開拓を進めるとともに、新たな成長分野であるM2M市場、AR市場、クラウドビジネス市場の強化を図るため、M&Aを含めて先進的な技術への積極投資を行っていく方針としている。 注力分野に対する成長への取り組みは以下のとおりである。 (1)モバイルデータソリューション事業 世界的な需要拡大への対応を図るため、海外拠点の拡充等による販売力の強化に取り組んできた。現在MLCでは200キャリア以上、フォレンジックでは100ヶ国以上において採用されているが、さらなる販路拡大により市場を開拓する方針である。 また、MLC向けでは、新たなサービス展開として、2015年1月にCellomat社との資本提携を行った。Cellomat社は、携帯電話の販売後及び一連の修理手続きを「24時間365日」全自動でサポートするPOSシステムを展開しており、同社が注力している故障診断機能との親和性が高く、携帯機器販売店向け支援サービスの拡充を図るところに狙いがある。銀行のATMのイメージに近い携帯電話自動取扱機(自動店舗)の実現に向けて開発を進めている。 フォレンジック向けについても、一般警察官でも簡単で迅速な捜査を可能とした製品を開発したほか、ソーシャルネットワークのクラウドデータ抽出にも対応するソフトの開発など、アナライズ機能強化や製品ラインアップの拡充を図っている。2015年6~7月にはインターポール(国際刑事警察機構・シンガポール総局)とのパートナー契約を予定しており、世界各国の捜査関係者に対するトレーニングプログラムにおいて、携帯端末が使用されるサイバー犯罪捜査に協力することになっているようだ。フォレンジック市場におけるプレゼンスや優位性の向上に大きく寄与するものと期待できる。 (2)その他事業(M2M事業、新規事業) IoTへの関心が高まる中で、M2M事業も軌道に乗り始めてきたようだ。2015年3月期は、インフラ施設管理やセキュリティ向け等の導入実績が増加し、今期以降の業績に寄与する見込みとなっている。特に2015年1月からは、2014年8月に資本提携したBacsoft社との連携によるM2Mプラットフォームのサービスも開始した。PCやタブレット、スマートフォンなど様々な端末により監視が可能であることに加えて、各種端末から制御する機能があるところが他社にはない強みとなっており、展示会などで引き合いが増加しているようだ。電力、産業用装置・設備、農業などの分野に注力する方針である。 また、新規事業として、O2Oアプリ・ソリューションの提供開始や、Infinity AR社への投資、φcube(ファイキューブ)の開発にも取り組んでいる。特に、AR市場は、急速な用途拡大により今後の成長が期待されている分野である。Infinity AR社のAR技術は、優れた空間認識や電力消費を極力抑えるところに優位性がある。同社の有するコンテンツ開発のノウハウや長年培ったハードウェア技術、各事業におけるB2B営業網との融合を図るとともに、Infinity AR社のAR開発プラットフォームを活用した斬新なARコンテンツやARソリューションの実現を目指す。具体的な応用分野として、製造ラインの製造工程教育や機械のメンテナンスARガイドブック、AR医療支援、新たなエンターテインメント分野などを視野に入れているようだ。2015年8月以降に試用版が完成の予定である。 弊社では、同社ならではの革新的なソリューションの発現とその事業化に向けた道筋のほか、収益モデルの転換(売り切り型からストックビジネスへのシフト)による同社業績への影響等に注目している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《RT》
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パチンコ・パチスロ機の企画・開発・製造等を行うエンターテインメント関連事業が主力。モバイルデータトランスファー機器、IoT/M2M向けルータ等も。遊技機ビジネスでは開発タイトル数の拡大などに注力。 記:2024/08/10