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イグニス Research Memo(6):海外とゲーム、コミュニケーション領域が今後の注力分野

2015/6/24 16:52 FISCO
*16:52JST イグニス Research Memo(6):海外とゲーム、コミュニケーション領域が今後の注力分野 ■成長戦略 イグニス<3689>はこれまでのステージをノウハウの蓄積のための期間と位置付けており、本格的な成長はこれからと考えている。これまで積み上げてきた事業基盤及びノウハウを活かし、同社成長の原動力となってきた市場創造力をさらに進化させることで、海外展開を含めて、各事業の拡大を図る方針である。特に市場の大きなゲーム領域及びコミュニケーション領域を今後の注力分野として取り組む。 各事業の方向性は以下のとおりである。 (1)無料ネイティブアプリ 無料ネイティブアプリはこれまでの小規模のアプリに加えて、更新型を軸とした中・大規模のアプリの開発により市場規模が大きく未挑戦のジャンルに進出することでユーザー数の積み上げによるMAUの拡大を図る方針である。特に注力分野であるコミュニケーション領域では、次世代型のSNSの開発に取り組む。また、海外展開については、試行錯誤の段階にある米国は時間がかかる見通しであるが、昨年9月に「ネズミだくだく~マウス繁殖セット~」の中国語バージョンをリリースした台湾・香港では、ダウンロード数が着実に積み上がっている模様であり、拡大の余地は大きいものと考えている。 (2)全巻無料型ハイブリッドアプリ 全巻無料型ハイブリッドアプリは、急激な環境変化の影響により軌道修正をせざるを得ない状況にあるが、事業モデルの変換や少年漫画以外のジャンルへの横展開のほか、日本の漫画やアニメに馴染みの深いアジア市場の開拓により立て直しを図る方針である。特に、デジタルコンテンツの文化が根付いている韓国では6月から日本の人気コミックの配信を開始しており、今後の進捗が注目される。 (3)ネイティブソーシャルゲーム もう1つの注力分野であるネイティブソーシャルゲーム領域は、順調に立ち上がった「ぼくとドラゴン」に重点的かつ継続的に開発・運用リソースを投入することで着実に伸ばしていくとともに、来期にはこれまで積み上げてきたノウハウを活かした3作品目のリリースを予定している。安易なライン増設はせずに、質を徹底的に重視した戦略とする方針であり、他事業との連携強化(シナジーの追求)やアジアを中心とした海外展開も視野に入れている。 足元での急激な環境変化が同社業績の足を引っ張る要因となっているが、だからこそ、中・大規模アプリへ移行する方向性は妥当と評価できる。あとは、目に見える形で成果を示すことが信頼を取り戻すカギとなろう。中・大規模アプリの開発状況に加えて、リリース後のKPIの推移に注目していきたい。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《HN》
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