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ステップ Research Memo(9):今後も教育の質を重視し神奈川県内で校舎数を拡大していく方針

2015/6/8 16:42 FISCO
*16:44JST ステップ Research Memo(9):今後も教育の質を重視し神奈川県内で校舎数を拡大していく方針 ■今後の見通し (2)中期見通し 経済産業省の統計によれば、学習塾に通う生徒数の伸びは、2015年3月に前年同月比で1.7%増と23ヶ月ぶりにプラスに転じたが、少子化の流れが続くなかで、生徒獲得競争も激化しており、厳しい状況が続いていることに変わりない。 こうした環境下でも、ステップ<9795>は毎年神奈川県内で4~5校のペースで校舎数を拡大し、生徒数を着実に伸ばしている。前述したように県内公立進学校における高い合格実績、質の高い授業力や的確な進学指導力などが、生徒やその保護者の口コミを通じて広がっており、「STEP」の高いブランド力形成につながっているとみられる。特に、ここにきて大学受験においても合格者数が増加しており、同社の「学校生活の充実と志望大学への現役合格の両立」を目指す教育方針に対する支持が高まっていくことが予想される。 同社は今後も神奈川県内で校舎数を拡大していく方針で、小中学生部門では年間4~5校、高校生部門で3~4年に1校のペースで新設し、10年後には小中学生部門で160校、高校生部門で20校の合計180校体制を目指していく考えだ。 新設校のペースが年間で4~5校と緩やかなのは、教師の育成に時間がかかるためで、教育の質を重視するという同社の経営理念からきている。このため、生徒数の増加ペースも平均で4%程度となり、授業料が同水準であれば売上高の平均成長率も4%程度になると予想される。 今後の経営課題としては、学習塾の激戦区である横浜北部、東部、及び川崎市での不動産物件探しとなる。特に、東急田園都市線、東横線などの人気エリアにおいては、60~70坪程度で同社の条件にかなう物件が出にくい状況となっており、仮に物件が出たとしても、賃料が他のエリアと比較して割高となる可能性がある。このため、こうした人気エリアにおいては小中学生部門では、Hi-STEPスクールの展開を厚めにしていく方針だ。 また、こうした激戦区では生徒の獲得競争も今まで以上に厳しくなることが予想される。同社のマーケティング戦略が生徒やその保護者等による「口コミ情報」を基本としているだけに、激戦区のエリアで生徒数を十分な水準まで確保するまでには、合格実績を積み重ねる時間が必要となる。従来、小中学生スクールの収益化するまでのペースは、1~3年目で着実な実績を上げ、しっかりと地元での評判を高め、4年目以降から収益貢献する流れとなるが、一定の生徒数を獲得するまでに時間がかかる可能性もある。ただ、前述したように授業の質や成績向上、志望校への合格実績などの評価は折り紙つきであるだけに、開校すれば時間がかかったとしても、着実に成果となって表れてくるものと予想される。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《FA》
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神奈川県内で小学5年生~高校3年生が対象の学習塾「STEP」を展開。県内公立トップ高校の合格実績が強み。質の高い学習指導力に定評。STEPキッズの展開等も。大学受験ステップでは横浜校の満席が続く。 記:2024/08/12