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*08:17JST 健康コーポレーション---資金調達完了、「RIZAP」など成長事業に資金投下し成長加速へ 健康コーポレーション<2928>は、足元の株価調整局面に注目したい。同社が3月2日に発行した第三者割当による第1回新株予約権（行使価額修正選択権付、行使許可条項付き・ターゲット・イシュー・プログラム「TIP・2015モデル」）は、6月2日をもって権利行使が全て完了した。この権利行使により同社は26億円の資金調達が完了しており、自己資本が増強されると同時に、「中期経営計画COMMIT 2020」に向け、収益性の高い事業に投資を行うことで、更なる高成長を目指す。 個別戦略では、医療分野への進出について、高度医療知識と同社ノウハウの融合による新たなサービスの創出、医療機関の患者・受診者様に向けた健康サービスの提供を考えている。また、海外への本格進出については、成長が加速しているパーソナルトレーニングジム「RIZAP」を軸に海外進出を加速させ、北米、欧州、アジア、中東での展開を考えている。 また、現在同社は立会外分売を予定している。分売予定株式数は6,160,000株、分売実施予定期間は2015年6月4日～2015年6月10日。買付申込数量の限度は、買付顧客1人につき500,000株となる。分売実施の目的としては、市場に流通する浮動株式の割合が14％程度と非常に小さいため、これを改善するためとしている。 当然、市場関係者が話題にするのは、立会外分売によって株式の流動性が高まり、株主数の増加につながるため市場替えの要件が満たされるとの見方である。業績が好調推移するなかでの今回の株式の立会外分売により、「札幌アンビシャスから東証へ」など、今後の市場替えへのステップとの見方がより高まるものと見られる。「中期経営計画COMMIT 2020」に向けて「RIZAP」が海外進出を加速させるためにも、「東証1部」への市場替えへの思惑が高まりやすい。市場変更に伴い、機関投資家による保有比率および海外投資家による資金流入なども意識されてくるだろう。 株価は5月26日に1085円の最高値（分割考慮）を付け、足元で調整をみせている。当然、手数料が割引となる分売での取得を望む投資家が多いことが影響しているだろう。しかし、テクニカル面では直近急伸で空けたチャート上のマド上限レベルまでの調整をみせており、リバウンドを意識したタイミングとなる。ボリンジャーバンドでは+1σまでの調整により過熱感は解消されている。 再び4桁を試す展開も想定されるなか、足元の調整局面は押し目買いの好機に映る。 《FA》