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BS11 Research Memo(1):放送衛星で全国約4,000万世帯の視聴者に全時間帯で同一の放送を提供

2015/5/28 16:28 FISCO
*16:32JST BS11 Research Memo(1):放送衛星で全国約4,000万世帯の視聴者に全時間帯で同一の放送を提供 日本BS放送<9414>は無料のBSデジタルハイビジョン放送「BS11(ビーエス・イレブン)」を運営する独立系BS放送局だ。BS放送は地上波放送と比較して、放送衛星を介して全国の約4,000万世帯の視聴者に全時間帯に同一放送を提供できるという特長がある。このため地上波とはコスト構造がまったく異なり、地上波に比べて低価格の広告収入で高効率経営が可能な業態となっている。また、BS放送業界は地上波とは異なり広告収入が2ケタ増で成長が続いている点も特長だ。 そうしたBS放送界にあって、同社は通信販売、ドラマ、アニメ及び競馬の4つのジャンルを中核に、報道、教養、教育等幅広いジャンルの番組を提供している。放送時間帯の約80%は中核の4ジャンルが占めており、同時に収益の中心となっている。同社はBS放送の特長を生かして自由度の高いCM枠設定を行い、広告主のニーズに応じた「説明型」CMに注力して収入増大に努めている。 無料BS放送局8社の中で、同社の広告収入(売上高)に基づくシェアは現在約10%とみられる。視聴者のチャンネルの認知度と売上高には明確な相関が見られるため、「BS11」の認知度をいかに上げるかが当面の課題であり、成長戦略である。この点、同社は「番組の質の向上」を通じて認知度を高めていく方針だ。また、イメージキャラクターやSNSを活用しての認知度アップキャンペーンにも積極的だ。 業績面は順調だ。2007年12月の本格放送開始以来着実に業績を伸ばし、現在では黒字が定着するだけでなく、収益規模はまだ地上波キー局には水をあけられてはいるものの、成長率やマージン(売上高営業利益率等)、ROEなどの指標においても地上波放送各社を上回る高効率経営を実現している。2014年8月期から配当も開始した。目標とする配当性向を30%においており、今後は利益増加に伴った株主配当の増大も期待できよう。 ■Check Point ・広告収入が基本となっているが、コスト構造は地上波放送局とは異なる ・衛星放送の広告市場は成長が続く ・収益性と効率性の高い経営を実現 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《FA》
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ビックカメラ傘下の無料BS放送局。子会社で児童書の出版も。タイム収入は通販枠の強化・拡充により堅調。スポット広告収入が足踏み。アニメ強化に向けた費用増は重し。配当性向4割目安。コンテンツ価値の最大化を図る。 記:2024/07/31