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ソーバル Research Memo(6):課題克服によって成長のスピードを加速

2015/4/21 17:12 FISCO
*17:12JST ソーバル Research Memo(6):課題克服によって成長のスピードを加速 ■2015年2月期連結決算 (3)2016年2月期通期予想 デジタル機器の性能向上競争は今後、ますます、激化していくと考えられる。ファームウェアはデジタル機器の性能向上を実現する中核ソフトであるため、需要はさらに拡大していくと予想される。さらに、技術の特殊性からファームウェアを提供できる企業は極めて限られている。また、ソーバル<2186>は長年のソフト開発の成果が顧客から高い信用を得ている。経営の基本方針として「安定成長の継続」を掲げているが、市場拡大、競合の少なさ、顧客からの信頼という3つの点を考慮すると、今後も、安定成長を維持できる可能性が極めて高いと考えてよかろう。 2015年2月期決算と同時に発表された2016年2月期の通期の連結業績予想も、安定成長を裏付けるような内容になっている。売上高が前期比2.6%増の7,100百万円、営業利益が同5.1%増の580百万円、経常利益が同3.5%増の580百万円、当期純利益が同5.0%増の350百万円としている。 安定成長の裏付けは、人員の拡充である。15年春の新卒者とアンドール社のM&Aによって、16年2月期の社員数は連結ベースで1,000人を越える。すでに触れたように1,000人体制を確立すれば、1件当たり数十億円の大型案件の受注も可能となる。これら課題の克服の他にも、アンドール社の買収に伴う関西への進出、自動車分野をはじめとした新領域への進出といった事業拡大が一気に進んだ点なども挙げられよう。 ただ、この目標を見ると、今までの安定成長路線から成長の加速を打ち出したようにも見える。今後は売上高が年率平均で8%程度の成長が必要になるほか、営業利益率も今までの安定成長の目安である7%台の維持から10%に上がることになるからである。しかし、同社は今までの安定成長路線を放棄したわけではない。課題の克服が進んだことによって、成長速度を早めても、右肩上がりの成長が持続できると判断したと捉えるのが妥当であろう。 話を2016年2月期の業績予想に戻せば、この経営目標と照らし合わせても、予想はかなり保守的であると考えざるを得ないといえよう。 なお、配当に関しては、第2四半期に1株当たり19円(前年同期比6円増)、期末に19円(同1円増)を予定している。業績予想をもとにすると、配当性向は45.6%になる。既に説明したように同社は株主還元に力を入れており、配当利回りからも株価の押し上げ要因となる可能性があり、株価と配当の両面で目が離せない銘柄と言えよう。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光) 《FA》
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