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タカショー Research Memo(3):15/1期決算は5期連続増収ながら円安の影響などで減益に

2015/4/10 17:12 FISCO
*17:14JST タカショー Research Memo(3):15/1期決算は5期連続増収ながら円安の影響などで減益に ■決算概要 (1)2015年1月期決算の概要 タカショー<7590>の2015年1月期の業績は、売上高で前期比2.3%増の18,484百万円、営業利益で同40.0%減の603百万円、経常利益で同30.2%減の679百万円、当期純利益で同36.5%減の323百万円と5期連続の増収だが減益決算となった。 プロユース向けがエバーアートウッド関連商品や屋外ライト商品により大きく伸長した一方、ホームユース向け(日除け関連商品等)が消費税増税や天候不順等の影響により第2四半期までの業績に落ち込みがあったものの、第3四半期以降にプラスに転じたため、全体的には緩やかな増収となった。 利益面では、将来の成長に向けた先行投資的な費用負担(設備投資償却費や販促関連等)は想定どおりであったものの、円安の影響により原価率が上昇したことや欧州子会社(有)タカショーヨーロッパにおける在庫評価減(在庫の販売促進が目的)やリストラ関連など政策的な一過性費用により営業利益は3.3%(前期は5.6%)に低下した。特に、円安の影響が約262百万円の減益要因となったことが大きかった。 財務面では、受注拡大に伴う商品在庫の増加や将来の成長に向けた先行投資(固定資産の増加)により、有利子負債残高は4,822百万円(前期末比13.3%増)に増加したことから、自己資本比率は45.6%(前期末は48.3%)に低下したが財務基盤の安定性に懸念はない。なお、有利子負債残高において短期借入金の比重が大きくなっているのは、取引銀行3行とシンジケーション方式によるコミットメント契約を締結したことにより、運転資金を長期借入金から短期借入金にシフトしたことが理由であり、将来の資金繰りに懸念を及ぼすものではなく、むしろ今後の金融収支は改善するものとみられる。 販売ルート別の業績については以下のとおりである。 プロユース部門は、エバーアートウッド関連商品の売上高が2,841百万円(前期比11.8%増)と順調に伸長した。2014年1月期より本格的に参入したエクステリア分野がホームメーカーやエクステリア施工業者向けに好調に推移している。また、前期からコントラクト(非住宅市場向けの建材、外装)分野に販売を開始した景観建材「アートボード」シリーズも、まだ業績貢献は小さいながらレストランやホテル向けなどで順調に立ち上がっているようだ。 また、屋外ライト商品についても、同社独自のローボルトライトを中心として好調に推移しており、売上高は2,838百万円(前期比14.4%増)に拡大した。 一方、ホームユース部門は、第3四半期(2014年8月)以降に日除け関連商品の回復や季節商品であるイルミネーションライティング関連の伸長によりプラスに転じたものの、消費税増税の影響や春の立ち上げが遅れたことによるガーデン用品の伸び悩み、長梅雨による日除け関連商品の落ち込みなど、第2四半期までの業績に落ち込みがあったことからわずかな増収にとどまった。 海外展開については、英国子会社ベジトラグが新規顧客の獲得等で順調に伸びたことにより海外売上高比率は14.8%(前期比13.1%)に拡大した。加えて、利益面でも、欧州子会社タカショーヨーロッパにおいて在庫評価減やリストラ関連など政策的な一過性費用があったものの、中国製造子会社の原価低減や経費削減効果等により大きく損益改善が図られている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《FA》
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環境エクステリア関連製品の企画・開発、ガーデン用品の輸出入販売などを行う。和歌山県海南市に本社。直販ECサイト「青山ガーデン」の運営等も手掛ける。海外事業では新商品の投入による販売強化などに取り組む。 記:2024/08/10