株～企業情報・おすすめ銘柄

*11:33JST 注目銘柄ダイジェスト（前場）：富士重、川崎重工業、イーブックなど 富士重<7270>：4018円（前日比-112.5円） 売り先行。UBSが投資判断を「ニュートラル」から「セル」に格下げ、目標株価も4100円から3700円にまで引き下げ。為替を除いた安定収益力は魅力だが、短期的には利益率ピークアウトによるPERディスカウントの可能性が高まったと判断しているもよう。自動車セクターの環境は悪化トレンドで、わずかな悪化要因にもネガティブに反応する可能性が高まっていると指摘。なお、UBSではトヨタ<7203>の投資判断も格下げしているようだ。 川崎重工業<7012>：618円（同+10円） 買い優勢。今期営業利益は前期推定比16％増の1000億円前後になる見通しとの観測報道が伝わっている。航空機体部品の上伸、新興国での二輪車需要回復が背景に。市場予想の1050億円に近い水準となっている。IHI<7013>などとの比較で、相対的な事業リスクの乏しさなども買い安心感につながる。なお、前期業績の観測数値はコンセンサス下振れだが、特にマイナス視はされていない。 イーブック<3658>：ストップ高買い気配 ストップ高買い気配。クックパッド<2193>との資本・業務提携発表が買い材料視されている。クックパッドに対して第三者割当増資を実施、クックパッドが10.4％を保有する筆頭株主となり、漫画家や作家向けの新たな制作・配信システムを共同で構築する計画。クックパッドのマーケティング力などを生かした業容拡大期待などが先行する形になっている。 くらコーポレーション<2695>：4745円（同+250円） 強い動き。いちよしではレーティングを「B」から「A」に格上げ、フェアバリューも4400円から5700円に引き上げている。国内外の売上高、利益とも好調な推移が予想されることから、2015.10期以降の業績見通しを上方修正しているようだ。昨年12月にオープンした台湾店はほぼ満席状態が続いているほか、新商品開発でも、最近ではコーヒーやスィーツ類が好評を博しているもよう。 フェローテック<6890>：728円（同+29円） 反発。15-17年度にかけて中国・上海工場の放熱絶縁基板の生産量を2.5倍に増やすと伝わっている。中国へ進出した日欧パワー半導体メーカーから現地調達の引き合いが増えていることに対応。同社のDCB基盤はパワー半導体向けのキーパーツで、窒化アルミニウム基盤より安価に作れ、絶縁性も高いため使い勝手がよいという。パワー半導体用基盤事業の売上高を現在の10億円規模から17年度に50億円規模に成長させる考えのようだ。 フィールズ<2767>：1822円（同+98円） 反発。14日付で東証1部へ市場変更すると発表。ファンド資金の流入などによる流動性向上に期待した買いが先行し、株価は25日線を上抜けする格好となっている。ただ、戻り待ちの売りもあり、買い一巡後は1800円台でのもみ合いで推移している。 エヌピーシー<6255>：336円（同+77円） 大幅続伸。14年9月-15年2月期決算の発表とともに、15年8月期通期の利益見通しを上方修正している。14年9月-15年2月期の営業利益は前年同期比3.3倍の4.51億円となり、従来予想3.24億円を上回って着地した。生産部門の最適な配置転換や工場稼働率の向上、受託加工事業におけるロス率の大幅な低減などが寄与した。通期営業利益予想については従来の4.31億円から5.77億円に引き上げている。 ＡＣＣＥＳＳ<4813>：1214円（同+177円） 急伸。IoTのサーバー用ソフトウエア事業に参入すると一部専門紙で報じられている。従来手掛けていたスマートフォンやセンサーなど端末向けソフトに加え、クラウドサービス用ソフトまで総合的に供給する。3年後までに売上20億円を目指すとしている。8日からはIoT向け統合ソフトウエア「ACCESS Connect」の提供を開始。顧客企業はシステムの開発期間を従来の3分の1程度に短縮できるという。 《KO》