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*16:35JST アウトソーシング Research Memo（4）：工場ラインの計画段階から入り込みカスタマイズして人材提案 ■会社概要 (3)事業環境と同社のビジネスモデル 製造業を顧客としたアウトソーシング事業は、外部環境に大きく影響される。景気や企業業績が悪化した際に、まず契約解除の矛先が向かうのは派遣や業務請負であり、政策・規制（労働者派遣法の改正など）によっても市場規模は変動する。競争の観点では、アウトソーシング事業は初期投資額が少なく、参入障壁が低い。リクルートホールディングス<6098>やテンプホールディングス<2181>などの大手の人材会社から地場の企業まで競合他社は数多く、同じ案件で競合になると、価格競争になり利益が損われる。このような不安定で競争も厳しい市場の中で、アウトソーシング<2427>は独自の強みを築いてきた。 以下、事業の流れを説明する。まずは顧客企業から、“人材依頼獲得”をする必要がある。競合企業が多い中で、同社は工場ラインの計画段階から内部に入り込んでカスタマイズした人材提案をすることを得意としており、価格競争の回避につながっている。また自動車業界、特にトヨタ<7203>グループに強い基盤があり、安定した受注が得られている。次に、“募集・採用”においては、いかに人を集められるかに尽きる。同社の強みは、TVCMや東証1部上場などによるブランド力である。その後の“送り込み・補充”においては、契約期間が短期化するなかで、フレキシブルに人材と仕事をマッチングできるかがポイントだ。同社は顧客企業の業種を分散させてきた歴史があり、複数の業種で就業経験を持つ人材も多く抱えているため、タイムリーな人材のシフトができる。 （執筆：フィスコ客員アナリスト　角田　秀夫） 《FA》