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カイオム Research Memo(2):完全ヒト抗体の作製は実用化レベルの技術が完成
2015/3/31 17:20
FISCO
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*17:21JST カイオム Research Memo(2):完全ヒト抗体の作製は実用化レベルの技術が完成 ■会社概要 (1)ADLib(R)システムとは カイオム・バイオサイエンス<
4583
>のコア技術であるADLib(R)システムとは、理研によって2002年に開発された抗体作製技術で、現在は同社と理研で特許を持っている。ADLib(R)システムによる抗体作製法を簡単に説明すると、まずニワトリ由来の培養細胞株であるDT40細胞が持つ抗体遺伝子の組み換えを活性化することにより、抗体タンパクの多様性を増大させ、目的の抗原に結合する細胞のみを磁気ビーズに付着して回収し、その後1週間程度培養することによって所望の抗体を獲得する、といった手順となる。 現在、上市されている抗体医薬品は、既存の抗体作製技術であるマウスハイブリドーマ法やファージ・ディスプレイ法で作製された抗体によるもので、これら既存技術とADLib(R)システムとの違いは表のとおりとなっている。 従来、課題とされてきた完全ヒト抗体の作製に関しては、2014年3月に実用化レベルでの技術が完成したことを発表しており、本格的な事業化に向けためどが立ったと考えられる。完全ヒト抗体ADLib(R)システムとは、DT40細胞の持つニワトリ抗体の遺伝子をヒト人工遺伝子に置換し、ヒト抗体として医薬候補抗体の取得を実現する技術となる。この完全ヒト抗体の実用化に関しては、既存法との比較で唯一遅れていた部分でもあるだけに、今後の事業展開に向けて意義の大きい進歩であったと評価される。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《FA》
関連銘柄 1件
4583 東証グロース
カイオム・バイオサイエンス
207
11/29 15:30
-6(-2.82%)
時価総額 10,896百万円
独自の抗体作製技術を用いた医薬品を開発中の創薬ベンチャー。抗体創薬技術の供与も。武田薬品と業務委託基本契約を締結。創薬支援事業は売上増。既存顧客との安定取引の継続。がん治療向け抗体の導出で契約一時金獲得へ。 記:2024/06/10
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