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カイオム Research Memo(1):パンデミック感染症領域を含め研究開発体制を強化

2015/3/31 17:15 FISCO
*17:18JST カイオム Research Memo(1):パンデミック感染症領域を含め研究開発体制を強化 カイオム・バイオサイエンス<4583>は、理化学研究所(以下、理研)発の創薬基盤技術型バイオベンチャーである。独自の創薬基盤技術であるADLib(R)システムを核とした抗体医薬品の研究開発支援や研究開発等を行っている。ADLib(R)システムの特徴は、従来の抗体作製技術と比較して「多様性」「迅速性」「困難抗原への対応」に優れていることにあり、従来方式では作製が困難な抗体に対象を絞って研究開発を進めている。 2014年12月期の連結業績(9ヶ月変則決算)は、売上高が277百万円、営業損失が865百万円とほぼ会社計画どおりに着地した。売上高は創薬アライアンス事業で253百万円、基盤技術ライセンス事業で23百万円を計上した。また、開発面ではオリジナルADLib(R)システムを用いて、パンデミック感染症領域の抗体開発に取り組み、インフルエンザウイルスやエボラウイルスの特定抗原に対して反応性を示す抗体作製に成功したことが注目される。 2015年12月期の業績は、売上高が670百万円、営業損失が1,967百万円となる見込み。売上高はリード抗体ライセンス事業で初案件となる抗セマフォリン3A抗体のライセンスアウト300百万円を計画しているが、一方で、パンデミック感染症領域を含めた研究開発体制の強化により、研究開発費を2014年12月期の574百万円から1,489百万円と大幅に積み増すことで、営業損失は拡大する格好となる。 同社では研究開発体制を強化するため、今年6月より国家戦略特区として指定されている川崎市殿町のキングスカイフロントで新研究拠点を稼働させる。研究開発人員を新たに40名増員し、動物試験まで行える体制を整えることで開発効率の向上を進めていく。また、パンデミック感染症領域に関しては、米国の専門機関と共同研究を視野に事業展開を進めており、今後の動向が注目される。同社は研究開発体制の強化によって、2016年12月期には完全ヒトADLib(R)システムの技術導出を行い、売上高で3,452百万円、営業利益で651百万円と初の黒字化を目指していく考えだ。 ■Check Point ・2014年12月期の連結業績は、ほぼ会社計画どおりで着地 ・研究開発費を大幅に上積み、経営ビジョン実現に向けた研究開発活動を加速 ・完全ヒトADLib(R)システムの技術導出で16年12月期に初の黒字化を見込む (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《FA》
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独自の抗体作製技術を用いた医薬品を開発中の創薬ベンチャー。抗体創薬技術の供与も。武田薬品と業務委託基本契約を締結。創薬支援事業は売上増。既存顧客との安定取引の継続。がん治療向け抗体の導出で契約一時金獲得へ。 記:2024/06/10