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ブイキューブ Research Memo(5):2014年12月期はPVC買収寄与などで大幅な増収増益を達成
2015/3/20 17:03
FISCO
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*17:07JST ブイキューブ Research Memo(5):2014年12月期はPVC買収寄与などで大幅な増収増益を達成 ■決算動向 (1)2014年12月期の実績 ●損益状況 ブイキューブ<
3681
>の2014年12月期の連結業績は売上高で4,681百万円(前期比85.4%増)、営業利益で403百万円(同45.9%増)、経常利益で594百万円(同125.4%増)、当期純利益で261百万円(同13.7%増)となった。 売上高はPVCを買収したことなどから前期比では大幅増となったが、従来予想に対しては0.5%下回った。営業利益も前期比では大幅増となったが、従来予想は527百万円であり予想に対しての達成率は76.5%にとどまった。営業利益が予想を下回ったのは、下記に述べるように主力のクラウドの売上高が予想以下であったことが主因だが内容は決して悪いものではなかった。 一方で経常利益は営業外収益で為替差益が171百万円(前期46百万円)発生したことなどから前期比125.4%増となった。但し当期純利益は、自己新株予約権評価損(特別損失)21百万円、連結子会社の利益拡大による少数株主利益93百万円や累損の解消による税負担220百万円が発生したことなどから前期比では13.7%増にとどまった。 地域別売上高では日本で3,993百万円(前期比74.7%増)、中国で590百万円(同306.5%増)、その他海外で97百万円(同3.6%増)となった。日本はPVCの寄与もあり大幅増収となった。海外では、2013年に子会社化した中国が順調に立ち上がり連結売上高に寄与した。特に上海GM向けの大型案件が好調で、今後の横展開の可能性がある。その他海外ではタイの政情混乱により、売上高の伸びは小幅にとどまった。この結果、海外売上比率は前期の9.5%から14.7%へ上昇した。 国内の販売形態別売上高では、主力のクラウドで2,324百万円(同19.6%増)、オンプレミスで596百万円(同143.7%増)となった。さらに今期から新規部門として加わったアプライアンス(主にPVCの電子黒板関連売上高)で852百万円(前期売上高なし)、その他売上高で219百万円(同125.6%増)となった。 売上高は順調に拡大したが、利益率の高いクラウドの売上高が計画を下回り、一方で相対的に利益率が低いオンプレミスやアプライアンスの売上高が拡大したことから売上総利益率は57.7%(同66.7%)へ低下した。クラウドの売上高が計画を下回ったのは、長期期間契約(売上高の約80%を一括計上する)が減少したことから目先の売上が軟調となったためである。ただし「クラウド」型サービスの重要指標である契約ポート(利用単位)数は利用時間とともに順調に拡大した。また、複数のV-CUBEサービスを1つのパッケージで利用するという新しい考え方の料金体系「V-CUBE One」の展開により、3Qから4Qで、ポート単価は4,005円から4,451円に増加しており、決して悪い内容ではなかった。 営業利益の増減要因としては、売上原価の増加1,138百万円(仕入増838百万円のうち、アプライアンスの仕入増542百万円)、ソフトウェア償却費の増加73百万円、その他外注費の増加227百万円等)、販管費の増加891百万円(人件費等の増加409百万円、支払手数料の増加114百万円、販売政策費の増加111百万円、のれん償却の増加63百万円、その他費用の増加191百万円など)があったが、売上の増加2,156百万円によりこれらを吸収し、結果として営業利益は127百万円増加した。 ●財政状況 2014年12月期末の財政状況は表のようであった。流動資産は2,987百万円(前期末3,391百万円)へ減少したが、これは主に前期の新株発行などで増加した現預金を投資等に使用したためである。固定資産は3,270百万円(同1,638百万円)へ増加したが、これは主にソフトウェア等が前期末の1,224百万円から1,806百万円へ増加したことや、PVCの買収等に伴いのれんが833百万円(同145百万円)へ増加したことなどによるもの。この結果、総資産は6,257百万円(前期末比1,227百万円増)となった。 流動負債は1,350百万円(前期末951百万円)へ増加したが、これは主に買掛金の増加185百万円、短期借入金等の減少118百万円等によるものである。また純資産は4,400百万円(同3,757百万円)へ増加したが、これは主にPVCの新規連結等に伴う少数株主持分の増加308百万円のほか、当期純利益の計上による利益剰余金の増加262百万円によるものである。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《FA》
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ブイキューブ
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時価総額 6,270百万円
汎用Web会議システムの販売等を行うエンタープライズDX事業、セミナー配信プロダクトの提供等を行うイベントDX事業が柱。防音個室ブース「テレキューブ」等も。イベントDX事業は生成AI活用等で製品力を強化。 記:2024/10/05
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