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愛知銀行 Research Memo(12):第2地銀全体と比べて地元の資金需要の弱さが浮き彫りに

2015/3/20 17:03 FISCO
*17:06JST 愛知銀行 Research Memo(12):第2地銀全体と比べて地元の資金需要の弱さが浮き彫りに ■業界比較 愛知銀行<8527>の成長性、及び収益性、財務健全性について、第2地銀41行全体を中心に比較してみた。 まず、成長性に関して、預金及び貸出金残高、業務粗利益の過去3年間(2012年3月期から2014年3月期)の平均伸び率を比較してみる。預金残高は、第2地銀全体よりも高い伸び率である一方、貸出金残高は緩やかな伸びにとどまっている。愛知県における製造業を中心とした中小企業の資金需要の低迷が、同行の伸び率にも影響していると考えられる。同行はあくまでも地元の中小企業向け貸出の強化にこだわる方針であるが、足元で資金需要に回復の兆しがあることから今後の伸びに注目したい。また、業務粗利益は、第2地銀全体が2014年3月期にプラスに転じたのに対して、同行はマイナス基調が続いている。ただし、第2地銀全体がプラスに転じた要因は、有価証券利息配当金の増加(預貸金収支はマイナス)によるものである。 収益性に関しては、業務純益率並びにコア業務純益率で第2地銀全体よりも劣位する水準にある。この要因は、預貸金利ざやと経費率(OHP)の差によるところが大きい。ただし、名古屋銀行<8522>、中京銀行<8530>などの愛知県を地盤とする他の地銀との比較では、預貸金利ざや、経費率(OHP)ともに同行のほうが優位に立っていることから、競合関係や物価水準等の外部環境による影響と見るのが妥当であろう。 財務の健全性に関しては、リスク管理債権比率は第2地銀全体と比べてやや高いものの、自己資本比率では優位に立っている。 なお、同行の資本効率を示す連結ROEは2.7%と十分な水準とは言えない。他の地銀もほぼ同じ水準であるが、同行は、財務の健全性の確保に一定の成果が挙げられたことから、今後は収益力の強化とともにROEの向上が課題となろう。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《FA》
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愛知県地盤の第二地方銀行。店舗数は愛知県を中心に110店舗超。事業性取引先は2.9万社超。強固な顧客基盤が強み。リース業務、カード業務等も手掛ける。名古屋銀行アプリなど非対面チャネルの強化を図る。 記:2024/08/30
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愛知県地盤の第二地方銀行。銀行業を中心に、証券業務や信託契約代理業務、リース業務などを展開。赤字を計上したことのない堅実経営に特徴。非対面チャネルやコンサル機能を強化。業容好調で23.3期1Qは増収増益。 記:2022/08/05
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愛知県が地盤の第二地銀。銀行業務やカード、ファイナンス等の金融サービスを提供する。愛知銀行と今年10月に共同持株会社を設立へ。今期1Qは国債等債権売却益や株式等売却益が増加した。経常費用の増加を吸収した。 記:2022/08/03