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木徳神糧 Research Memo(1):米穀業界2強の一角、利益面が大幅な回復で上振れ余地も

2015/3/2 18:30 FISCO
*18:32JST 木徳神糧 Research Memo(1):米穀業界2強の一角、利益面が大幅な回復で上振れ余地も 木徳神糧<2700>は、米穀の販売を主力とする食品卸会社である。米穀以外には、鶏卵、加工食品、飼料などを扱っている。2014年12月期決算は、売上高が106,099百万円(前期比8.2%減)、営業利益1,131百万円(前期は912百万円の損失)、経常利益1,089百万円(同930百万円の損失)、当期純利益683百万円(同546百万円の損失)となった。各利益はいずれも期中での上方修正をさらに上回る好結果となった。 2015年12月期は、売上高103,800百万円(前期比2.2%減)、営業利益830百万円(同26.7%減)、経常利益780百万円(同28.4%減)、当期純利益500百万円(同26.8%減)と予想されている。主力の米穀事業は前年に引き続き数量減が見込まれること、仕入れ・販売価格が低位で推移していること、2015年産米の価格が不透明であることなどから減収・減益予想となっている。ただしかなり堅めの予想であり、海外事業の収益拡大、食品事業の採算改善等が見込まれていることなどから上方修正の可能性はありそうだ。 国内の米穀消費全般は低下傾向にあるが、同社は大手の量販店、外食チェーン、コンビニエンスストアなどの優良販売先を抱えており、売上を伸ばす可能性はある。またTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の展開を含めて、日本の農業政策が曲がり角を迎えているなかで、同社のような大手米卸の存在意義は一段と高まっている。今後は国内外で同社のビジネスチャンスが拡大する可能性が高く、今後の動向が注目される。 ■Check Point ・14/12月期は期中の予想修正をさらに上回る利益確保 ・世界中に日本米・日本食の素晴らしさを発信し中期目標を目指す ・農業政策の変化が事業拡大のチャンスに (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《FA》
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米穀卸売大手。精米や玄米を主力に、コメ加工食品、輸入牧草などの飼料、鶏卵も展開。日本米の販売量は業界トップクラス。米穀事業では取引価格が大幅に上昇、販売も堅調で売上伸びる。過度の米高騰は米離れを招く懸念。 記:2024/09/08