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テックファーム Research Memo(4):参入障壁の高い市場に最先端モバイル開発技術を融合したシステムを提供

2015/3/2 16:42 FISCO
*16:42JST テックファーム Research Memo(4):参入障壁の高い市場に最先端モバイル開発技術を融合したシステムを提供 ■EBEの子会社化について (2)子会社化の目的と今後の成長性について 今回、EBEを子会社化した目的は、自動車アフターマーケットに特化した業務支援ソフト市場の参入障壁が高いことに加えて、同社の持つITサービスのノウハウやシステム開発力を融合することによって、より利便性の高い製品開発が提供可能となり、同市場でのシェア拡大並びに、連結業績の拡大につながると判断したためだ。 自動車アフターマーケット向け業務支援ソフトの市場規模は(中古車販売システム除く)、年間で約1,200億円程度、事業者の導入率は40%程度とみられている。業務支援ソフトを導入していない事業者は、マニュアルで費用見積もりを行っている。同市場では、過去30年分の全車種の部品データベースが必要なため参入障壁が高く、また一旦納入すると新車に関するデータの更新が随時必要となるため、解約率が低く収益の安定性が高いという特徴がある。 EBEの売上構成比をみると、2013年11月期でソフトウェアの販売が65%、保守・レンタル収入が35%といった比率となっており、保守・レンタル収入の売上構成比が年々上昇する傾向となっている。 テックファーム<3625>では現在、EBEの製品をベースにモバイル環境下でのシステム利用、あるいは音声入力への対応など、利便性を高めたシステムを共同開発中で、2015年内にリリースする予定となっている。既に、一部のSSでトライアルテストを行っており、販売先に関しては整備事業者や鈑金事業者などに加えて、今までEBEの未開拓市場であったSS向けの販売を強化していく方針だ。 テックファームとしては、2014年にエネクスオート(株)が展開している「カーライフステーション」で使用する業務支援システムのバージョンアップと、保守・運用などのシステムサポート業務を開始しており、EBEの製品をより進化してくことで、更なる販売先の拡大を進めていく戦略だ。 SS業界は自動車の燃費効率向上やハイブリッドカーの普及によるガソリン販売量の低迷で厳しい経営状況が続いており、車検サービスや修理・メンテナンスサービスなど周辺サービスの売上拡大が経営の最重要課題となっている。同社では業務支援シフトと同時に販促支援につながる機能(スマホアプリを使ったプッシュ型の販促情報配信機能)などを組みあわせることで、SS向けに利用顧客の囲い込み、並びに1顧客当たりの売上拡大につながるサービスを提供していく予定だ。 参入障壁が高い自動車アフターマーケット向けの業務支援システムにおいて、同社の持つ最先端のモバイル開発技術を融合した利便性の高いシステムを提供することで、EBEの売上げ成長率は年率20%程度の高成長が期待でき、連結業績に寄与すると弊社ではみている。 なお、のれん費用は900百万円弱程度となる見通し。償却年数についてはまだ未確定だが、仮に20年償却であれば年間で40百万円強ののれん償却費用が発生する格好となる。EBEの営業利益は既に100百万円を超える水準にあることから、連結業績においては初年度からの収益貢献が見込まれることになる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《FA》
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ICTソリューション事業を手掛けるテックファームを中核とする持株会社。自社サービス「コネクトアジア」等のクロスボーダー流通プラットフォーム事業も。ICTソリューション事業ではブランディング強化などに注力。 記:2024/08/23