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宇徳---「宇都宮徳蔵回漕店」から創業125周年、世界の「UTOC」に向け20年3月期に売上高1000億円目指す−(2)

2015/3/2 8:56 FISCO
*08:57JST 宇徳---「宇都宮徳蔵回漕店」から創業125周年、世界の「UTOC」に向け20年3月期に売上高1000億円目指す−(2)   橋や高速道路というのは、必ずしも現場で組み上げて作るとは限らない。例えば、道路をまたぐ高架橋を架設する場合には、まず工場で「桁(けた)」を作り、そしてその桁を架設現場近くで巨大なブロックとして組み上げる。その後、それらブロックを「スーパーキャリア」と呼ばれる自走式多軸車で運び、組み立てることもあるからだ。作業にあたっては道路を通行止めにする必要があるため、たった一晩のうちに、高架橋を架設することもあるという。宇徳は綿密なプランを設計した上、限られた時間の中でミリ単位の据付を完璧に遂行する技術を持ち、首都高速八重洲線の汐留JCT架替工事(東京)、徳島東環状線の末広住吉高架橋工事(徳島)、港北ジャンクションの上部橋梁工事(横浜)などにも携わった。 先に述べたように、宇徳<9358>は既に明治時代のコロ(丸太)による運搬方法の時代から、運ぶことに関してあらゆるノウハウを蓄積しており、「頼まれれば、ピラミッドも運ぶ」と豪語するほど、その技術にゆるぎない自信を持っている。 なお、2014年夏には同社の運搬機材に、新たに多軸自走車「スーパーキャリアVI」が加わった。最大積載重量約318tを誇る特殊車両で、橋梁の架設・撤去や発電所・プラント建設など、その使用用途は幅広い。宇徳の事業の柱である海貨物流・港湾運送・プラント工事などでの利用に、大きな期待がかけられている。 足元の業績では、2015年3月期第3四半期(14年4-12月)決算は、売上高は前年同期比21.4%増の391.09億円、営業利益が同89.2%増の38.60億円、経常利益が同85.6%増の40.35億円、四半期純利益が同44.3%増の25.91億円だった。港湾事業は、コンテナ関連は横浜港での取扱量が緩やかながら増加基調が継続。一方で、東京港では11月頃より北米西岸の混雑による影響が現れ、本船のスケジュールが遅延し取扱が減少した。また車両・建機関連でも取扱量の回復の遅れが改善しなかった。一方、プラント・物流事業においては、輸出入貨物の取扱量が堅調に推移し、同社が得意とする重量物輸送分野で大型機器等の輸送が続いているほか、海外におけるプラント建設工事で主要拠点のシンガポールでの既存工事の追加工事が寄与し、増収増益となった。 15年3月期の通期予想については、売上高が前期比20.5%増の525.00億円、営業利益が同67.5%増の48.00億円、経常利益が同64.3%増の50.00億円、純利益が同30.1%増の31.00億円を見込んでいる。期初予想からは2回数値を上方修正しており、プラント・物流事業で橋梁工事等の追加・新規の工事や、重量物輸送等の受注数の大幅増が見込めるという。 なお、同社は2010年度から2019年度までの10年間を新たな成長機会に挑戦する期間と位置付け、成長戦略「宇徳ビジョン2020」をスローガンとして掲げている。「ハマの宇徳から世界のUTOCへ」の実現の一歩として、2013年8月には、シンガポールに海外統括会社を設立した。成長著しいASEAN地域を中心として、海外における事業を積極的に展開し、収益基盤の拡大を推進する。2020年3月期の数値目標は、売上高1000億円、経常利益50億円超を掲げている。 《FA》
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9358 東証1部
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時価総額 31,413百万円
京浜港を中心に荷役を行う港運会社。重量物陸送やプラント建設なども。商船三井傘下。22.3期上期は港運や陸送の取扱量が回復。工事損失引当金も減り、計画を上回る増収増益に。通期でも利益反発の見込み。増配予定。 記:2021/11/18