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宇徳---「宇都宮徳蔵回漕店」から創業125周年、世界の「UTOC」に向け20年3月期に売上高1000億円目指す−(1)

2015/3/2 8:54 FISCO
*08:56JST 宇徳---「宇都宮徳蔵回漕店」から創業125周年、世界の「UTOC」に向け20年3月期に売上高1000億円目指す−(1)   125年前の1890年(明治23年)3月1日、「宇徳」は横浜の地で創業を開始した。創業時の社名は、「宇都宮徳蔵回漕店」。現在の社名の宇徳は、この創業者の名前に由来する。回漕店とは昨今では聞きなれない言葉だが、船問屋のことで、横浜地域を流域とする大岡川での、艀船での荷運びから事業を開始した。創業から時を経ずして、宇徳は「重量物」の運搬を手掛けるようになる。当時は現代のように重量物を運搬するための特殊車両というものはなく、何十頭もの牛馬の力を借り、頑丈な木製の大八車や釣り台を用いて、大勢の人夫が掛け声をかけながら運んだという。ほか、明治40年代には水力発電所の建設にも携わり、国内のほぼ全ての水力発電所建設に関わった。 明治末期、陸上輸送は馬力を用いる時代だったこともあり、東京への貨物の輸送や横浜港内の回漕に艀船は重要な手段で、「宇都宮徳蔵回漕店」は大いに活躍した。東京港が開港に指定されたのは1941年(昭和16年)であり、それまではすべての輸出入貨物は横浜を経由。税関も横浜にしかなかったため、通関業務もすべて横浜で行われ、同社は日本の経済成長にも大きく貢献した。 その後1906年(明治39年)には、「横浜税関貨物取扱免許人」の資格を取得。輸出入貨物全般を取り扱うなど、「港湾運送の宇徳」としての基盤を着実に築く。1951年には、京浜港における第1号の港湾運送事業免許を取得。1962年には建設業者としても認可され、大型設備機械の輸送から設置工事まで、一貫して請け負うことができる体制が整った。1949年(昭和24年)には、「宇徳運輸」に社名を変更したが、2007年には、運輸業に留まらない総合企業となることを目指し、社名から「運輸」の文字をはずした。その意識のとおり、宇徳<9358>は同年12月に世界最大級の観覧車“Singapore Flyer”の組み立てを完工。約1年8ヶ月の工事期間を無事故・無災害で完成させ、宇徳の技術力の高さが世界に知れ亘るところとなった。最近では、2011年4月に同じ商船三井グループの国際コンテナターミナル(株)と合併するなど、港湾総合事業会社として新たな一歩も踏み出している。 現在は、「港湾」「プラント・物流」の2事業を中心に、一般商品から超重量貨物まで、「運ぶ」に関するあらゆる貨物の国内外輸送を展開する同社だが、その特徴は顧客ニーズに合わせて、何でも運ぶところにある。日々の生活を支えるコンテナ輸送から生鮮食品に至るまで、全ての貨物を扱う。しかし、同社がもっとも強みを発揮するのが、社会基盤を支える超重量物のプラント輸送など「重量物」の運搬である。 《FA》
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9358 東証1部
723
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時価総額 31,413百万円
京浜港を中心に荷役を行う港運会社。重量物陸送やプラント建設なども。商船三井傘下。22.3期上期は港運や陸送の取扱量が回復。工事損失引当金も減り、計画を上回る増収増益に。通期でも利益反発の見込み。増配予定。 記:2021/11/18