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スリー・ディー・マトリックス<7777>吸収性局所止血材のシェア拡大余地は大きい

2015/1/14 13:39 FISCO
*13:39JST スリー・ディー・マトリックス<7777>吸収性局所止血材のシェア拡大余地は大きい ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』1月8日放送において、スリー・ディー・マトリックス<7777>を取り上げている。主な内容は以下の通り。 ■事業概要 バイオマテリアル(医療用材料) のベンチャー企業。米マサチューセッツ工科大学(MIT)で開発された「自己組織化ペプチド技術」の「独占的・全世界的な事業化権」を保有。同技術を基盤として外科医療領域、再生医療領域、DDS (ドラッグデリバリーシステム:体内の薬物分布を量的・空間的・時間的にコントロールする薬物伝達システム) 領域での医療機器及び医薬品の開発を進めている。 ■足元の業績 2015年4月期の第2四半期(14年8月-10月) における開発パイプラインの進捗状況を見ると、吸収性局所止血材(TDM-621) (以下、止血材) の臨床使用がドイツやイギリスなどEU各国、香港、チリなどの有力医療施設に広がっており、KOL (Key OpinionLeader :キーオピニオンリーダー(集団の意思決定に関して、大きな影響を及ぼす人物)となる医者や有力医療施設など)から高い評価を受けたこと、また、粘膜隆起(りゅうき)材(TDM-641) は国内での治験計画届を提出し、12月から治験を開始したこと、創傷治癒(そしょうちゆ)材(TDM-511) では米国食品医薬品局(以下、FDA) へ510(k) (医療機器の安全性及び有効性を証明する届出・承認申請) の申請を行ったこと、などが挙げられる。 売上高の計上を伴うイベントがなかったため、第2四半期累計の損益は、事業費用1,004 百万円がそのまま営業損失となった。 ■特損計上で今後のリスクは解消 営業外収支が45百万円改善しているが、これは海外子会社が保有する資産の為替差益が58百万円発生したことが主因となっている。また、特別損失としてオンコセラピー・サイエンス<4564> との訴訟に関する和解金160百万円を計上している。同訴訟はオンコセラピー・サイエンスとの契約における対価報酬の一部未払いに関するもので、今回の和解金をもって当該訴訟はすべて解決し、今後追加費用が発生するリスクは解消されている。 ■2015年4月期の業績見通し 2015年4月期の連結業績は、事業収益が10,418百万円、営業利益が4,483 百万円と期初計画を据え置いている。同計画を達成するためには、止血材の国内での製造販売承認取得と欧州での販売契約締結が前提となっており、これらスケジュールが遅延すれば計画を下回る可能性がある点には留意する必要がある。 ■主要パイプラインの市場規模について 吸収性局所止血材(TDM-621) 止血材の市場規模は世界で約3,000 百万ドルとみられている。このうち米国で1,344 百万ドル、欧州で1,078 百万ドルと需要の大半を占めており、両地域での今後のシェア拡大が注目される。現在、止血材としてはヒト+ウシ由来のフィブリン糊(のり)が一般的に使用されているが、感染リスクがゼロとは言い切れない。同社の止血材は化学合成のため感染リスクがなく、操作性など機能面でも優位性が高く、今後シェアを開拓していく余地は大きいとみられる。 ■株価動向 現在の株価指標を同業他社との比較で見ると、実績PBR (株価純資産倍率) に関しては6.03 倍とバイオベンチャー7 社のなかではほぼ中間の水準に位置しており、医療機器・材料メーカーの平均1倍強に対しては、大きく上回る水準となっている。バイオベンチャーの場合は、創業から間もないため内部留保が十分ではないことに加えて、成長期待が株価に相当分含まれているためと考えられる。 一方、2015 年4 月期の予想PER (株価収益率) では12 倍強の水準となり、期間損益で黒字を見込んでいるバイオベンチャーのなかでは、最も低い水準となっている。また、医療機器・材料メーカーの平均21 倍と比較しても下回る水準にある。株価水準も年初来の安値水準で推移しているが、止血材に関する重要イベントの進捗がなかったことで、業績見通しに関する不透明感が強まっていることが要因と考えられる。このため当面は、止血材や歯槽骨再建材などの上市に向けた進捗動向に焦点が当たる格好になるとみられ、上市に向けた進捗が発表されれば、今後の成長性を再び株価に織り込む段階に入るものとみている。 ラジオNIKKEI マーケットプレス 『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送 《TM》
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自己組織化ペプチド技術を用いた医療製品を開発する。外科領域、組織再生領域、ドラッグ・デリバリー・システム領域で事業展開。消化器内視鏡領域の止血材はドイツで販売好調。24.4期3Qは大幅増収、損益改善。 記:2024/04/16