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ステップ Research Memo(6):「特色検査」対策が功を奏し導入校の合格率が上昇

2014/12/8 18:16 FISCO
*18:16JST ステップ Research Memo(6):「特色検査」対策が功を奏し導入校の合格率が上昇 ■決算動向 (1)2014年9月期の業績概要 売上高営業利益率は24.1%と前期に引き続き高水準を維持したが、内訳をみると売上原価率の上昇を販管費率の低下でカバーした格好となっている。売上原価率は前期比0.7ポイント上昇したが、主に人件費と教材費の増加が原価率の上昇要因となった。人件費については、教室数の拡大に対応して教師数の増員を進めていることが主因となっている。また、教材費に関しては2年前に実施された県内の公立高校入試制度の変更で、新たに加わった「特色検査」の対策を強化するための教材作りに注力したことが主な増加要因となっている。 この「特色検査」対策に関してみれば、その効果がてき面に表れた格好となっている。2014年度の公立トップ19校中で「特色検査」を導入しているのは12校だが、グラフにみられるように、ステップ<9795>の生徒の合格率をみると、「特色検査」導入校のほうが合格率も高くなっている。一方、ステップ生以外の合格率をみると、逆に「特色検査」導入校の合格率が下がる結果となっている。 2014年度の入試では、トップ19校の合格者数全体で前年度比200名増と大きく躍進したが(2013年度は前期比60名増)、この「特色検査」対策が奏効したことが躍進の主因になったと言っても過言ではない。「特色検査」は記述式問題で、思考力や判断力、表現力が問われるため、入試対策の重要性は今まで以上に高く、合格率に与える影響も大きい。授業の質の差が今まで以上に問われる格好になっているとも言え、教師のプロ化による質の高い授業を行う同社にとって、今後も追い風になると弊社ではみている。 「特色検査」対策に関しては、3年前より教師経験者で構成する専門のチーム(7~8名)を作って、教材作りなどの強化を進めてきた効果も顕在化した格好となっている。その他にも同チームでは個々の教師のレベルアップを図ることを目的に、定期的に授業の様子を観察し、評価レポートの作成を行う。授業の質の向上に向けた取り組みを継続的に進めていることも、合格者数の増加につながっているとみられる。 一方、販管費率は前年同期比で0.7ポイント低下したが、これは前期に計上した役員退職慰労金がなくなったことによる。同要因を除けば、販管費率は前期並みの水準であった。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《FA》
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