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日本トリム Research Memo(3):医療関連事業はさい帯血保管事業が加わったことで2ケタ増収に

2014/12/3 16:59 FISCO
*16:59JST 日本トリム Research Memo(3):医療関連事業はさい帯血保管事業が加わったことで2ケタ増収に ■2015年3月期第2四半期連結決算 (b)医療関連事業 日本トリム<6788>の医療関連事業は、子会社である(株)トリムジン ホールディングスを通じて米国で行っている遺伝子関連事業、2013年9月に子会社化した(株)ステムセル研究所が行っているさい帯血保管事業、血液透析用の透析液の希釈水を作る電解水透析事業の3事業で主に構成されている。医療関連事業の売上高は、前年同期比16.7%増の433百万円となった。 前年度に医療関連事業をけん引した遺伝子関連事業が一転して落ち込んだが、さい帯血保管事業が加わったことで、全体として2ケタの増収を実現したという構図になった。 遺伝子関連事業の要因は以下のとおりである。遺伝子関連事業の主力商品は、遺伝子変異検査キット。2014年3月期にはそのうちの1製品である心臓血管系治療薬「ワーファリン」の応答性を調べる検査キットで、米国の臨床検査会社向けの販売が急拡大し売上が伸びたが、2014年4月より、同社への検査キット販売が終了した。この背景には、米国における保険制度(オバマケア)の影響で保険適用が見直されたこともあるようで、結果として臨床検査会社のキャッシュ・フローが悪化し、今回の貸倒引当処理につながった。 一方、さい帯血保管事業と電解水透析事業は、順調に成長している。さい帯血保管事業は、2015年9月で月約300件の新規契約を獲得している。2015年3月期第2四半期末(2014年9月末)には契約数の合計が3万2,538 件になった。細胞処理センターの稼働時間の変更などによって細胞抽出の効率を向上させるといった施策も進めている。 日本における年間の新生児数に対するさい帯血の保管割合は約0.3%と、韓国の12%、台湾の5%、米国の7%に比べて極端に低い。その一方で、今後、再生医療が進歩していくと考えられることから、さい帯血保管の需要は着実に増加すると予想されている。同社のさい帯血保管事業を運営するステムセル研究所は、国内最大の民間バンクであることから、同事業の収益は、今後も順調に拡大していくと見られる。 電解水透析事業は、売上高こそ小さいものの、総販売代理店契約を結んでいる日機装<6376>との協業で普及を進めている。現在は、14施設188床 に対応できるようになったが、同社は、2~3年内を目途に各都道府県に最低1施設の導入を目標として新たに掲げ、営業を強化している。 通期では2014年3月期に大型機の納入があった反動で売上が減ると見込んだが、2015年3月期下半期(2014年10月-2015年3月)には新たに4施設での導入を見込んでおり、増収となる可能性がある。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光) 《FA》
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