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情報技術開発<9638>価値創造の源泉は3 つの強み

2014/10/9 10:38 FISCO
*10:38JST 情報技術開発<9638>価値創造の源泉は3 つの強み ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』10月6日放送において、情報技術開発<9638>を取り上げている。主な内容は以下の通り。 ■事業概要 情報技術開発<9638>は、中堅規模の独立系ソフト開発会社である。主力のソフトウェア開発及び情報処理サービスを軸として、組込ソフトウェアやデータセンターのほか、様々なソリューションも手掛けている。ワンストップソリューションと幅広い業種を対象としたエンドユーザーとの直接取引に特徴があり、安定的な顧客基盤や情報処理サービスを収益源とするバランスの良い事業ポートフォリオ、積極的な社員教育による人材力にも強みを有する。製造業を中心とした情報設備投資の回復やモバイル及びクラウドサービスなどの新たなIT 市場の広がりを背景として、業績は順調に拡大している。 ■価値創造の源泉は3 つの強みにある 1. 直接取引を中心とした安定的な顧客基盤 大手SI 企業を頂点として中小の下請け企業がぶら下がる多重構造となっている業界において、同社が直接取引を中心とした安定的な顧客基盤を構築できたのは、古くから顧客の情報システムの保守・運用サービスを手掛けてきた信頼関係によるところが大きい。質の高いサービスの提供に加えて、顧客の情報システムや業務にも深く入り込んだ関係は、スイッチングコスト(取引相手を替えることにより発生するコスト) を引き上げ、安定的な取引につながっていると考えられる。 2. 安定と成長のバランスのよい事業ポートフォリオ 安定的な顧客基盤を有する情報処理サービスがキャッシュカウ(収益源) となっていることに加えて、ソフトウェア開発や組込ソフトなどで培ってきた専門性の高い技術力やノウハウにより、新たな成長分野への展開が可能となっている。また、デジタル広告や在宅介護・医療システム、セキュリティ・顔認識システムなど、需要拡大の見込めるソリューション分野に強いことも同社にとって大きなアドバンテージとなっている。 3. 積極的な人材教育を通じた人材力 同社は、社員教育にも力を入れており、2006 年にスタートしたPTA (Project TDIAcademy) は、業務知識とIT スキルの専門研修であり、毎年10 名の社員を選抜して1 年間の集中的なエンジニア教育を行っている。また、湯河原(神奈川県) には大規模な人材開発センターも保有している。同社は技術力の更なる強化に取り組んでおり、技術力による差別化を一層強く打ち出していく方針である。 ■足元の第1四半期業績は 2015 年3 月期の第1 四半期は、売上高が前年同期比22.3% 増の5,379 百万円、営業利益が同39.8% 増の237 百万円、経常利益が同36.6% 増の261 百万円、四半期純利益が同36.1% 増の127 百万円と順調な滑り出しとなった。 3 つの事業セグメントともに好調であったが、特にソフトウェア開発で既存顧客からの受注が増加したことや、一部大型案件の獲得等が増収増益に大きく貢献している。同社の場合、年度後半に業績の伸びが高くなる傾向がある。前期(2014 年3 月期) における第1 四半期売上高の通期売上高(実績) に占める割合は21.3% であったのに対して、今期(2015 年3 月期) の第1 四半期売上高は既に通期予想の25.0% に達していることから、今後の進捗次第では会社計画からの業績上振れにも注目する必要があろう。 ■今期見通し 2015 年3 月期の業績予想について、同社は売上高を前期比4.3% 増の21,500 百万円、営業利益を同7.7% 増の1,150 百万円、経常利益を同5.0% 増の1,200 百万円、当期純利益 を同6.3% 増の580 百万円と見込んでいる。ただし、好調な受注環境等から判断するとやや保守的な水準と見られる。 事業別業績予想の開示はないが、好調な受注環境と提案営業の推進でソフトウェア開発が伸長する模様である。また、情報処理サービスについても、今年6 月にオープンしたデータセンター第2 号棟の業績貢献を含め、着実な伸びを見込んでいるようだ。利益面では、引き続きソフトウェア開発におけるプロジェクト管理の徹底で収益力の強化を図る一方、ソリューション事業強化のための人材育成など先行投資負担の増加により、営業利益率は前期からほぼ横ばいを想定しており、増収効果による増益を見込んでいる。 ラジオNIKKEI マーケットプレス 『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送 《TM》
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9638 JQスタンダード
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時価総額 12,784百万円
独立系のソフト開発会社。ワンストップ対応と大手との直取引中心の顧客基盤に強み。16.3期3Qは前期大型案件の反動減を吸収し増収増益。新規連結効果や既存案件の拡大などが牽引。MBOで16年2月に上場廃止。 記:2016/03/27