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フジコー Research Memo(5):「廃棄物処理・資源有効活用」の市場規模は43.1兆円と推計

2014/9/30 18:00 FISCO
*18:03JST フジコー Research Memo(5):「廃棄物処理・資源有効活用」の市場規模は43.1兆円と推計 ■業界環境 産業廃棄物とは、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」により、「事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類その他政令で定める廃棄物」及び「輸入された廃棄物」と定義されており、産業廃棄物以外のものが一般廃棄物とされる。総排出量は、一般廃棄物が年間約4,500万トンに対して、産業廃棄物は年間約4億トンと圧倒的に大きい(環境白書)。 一般廃棄物は市町村に処理責任があるのに対して、産業廃棄物は排出事業者に処理責任があるが、産業廃棄物を処理できる許可を受けた産業廃棄物処理業者へ処理を委託することができる。なお、産業廃棄物は、法律により21品目が列挙されており、取扱許可は品目ごと、施設ごとに取得しなければならない。 環境省が2013年4月に公表した報告書「環境への取組をエンジンとした経済成長に向けて」によれば、「廃棄物処理・資源有効活用」の市場規模は43.1兆円と推計されている。2009年にはリーマンショックによる景気後退の影響で落ち込んだものの、その後は堅調に推移している。全体的には底堅い市場と見ることができるが、建設系産業廃棄物においては、建設業界の景気変動に影響を受けやすく、持続的な成長は見込みづらいと同社は考えている。 一方、産業廃棄物処理業者は全国で約13.8万(環境省HP)に上り、産業廃棄物処理施設も中間処理施設が18,880、最終処分場が1,741であることから裾野の広い業界構造と捉えることができる(環境白書)。もっとも、環境省の「平成23年度産業廃棄物処理業実態調査」によれば、売上高の上位企業によってシェアが占められていることから、収集運搬業だけを行う零細事業者と資本力の必要な中間処理あるいは最終処理を手掛ける事業者の2極構造であるとともに、後者については規模の経済が働いていることが考えられる。したがって、資本力の弱いところや後継者問題を抱える事業者を巡って業界淘汰が引きおこる可能性は高いと想定される。 なお、フジコー<2405>以外で産業廃棄物処理を行う上場会社には、専業としてダイセキ<9793>、タケエイ<2151>、アミタホールディングス<2195>、事業の一部としてアサヒホールディング<5857>、クロタニコーポレーション<3168>などが挙げられる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《FA》
関連銘柄 6件
2151 東証1部
1,873
9/28 15:00
-54(-2.8%)
時価総額 53,598百万円
廃棄物処理・リサイクル事業が主力。再生可能エネルギー事業、環境エンジニアリング事業等も。22.3期1Qは2桁増収増益。廃棄物処理・リサイクル事業は収益伸長。有価物販売の増加、廃棄物製品化等の取組みが寄与。 記:2021/09/06
2195 東証グロース
401
10/8 15:00
+3(0.75%)
時価総額 7,034百万円
廃棄物リサイクルや環境コンサル、環境認証認定サービスなどを展開。マレーシア国内で発生する資源を日本に輸出する海外トレーディングも。シリコン再生の増設は24年夏頃に稼働予定。24.12期は増収増益を見込む。 記:2024/04/12
2405 東証2部
596
3/6 13:58
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時価総額 2,706百万円
建設系産業廃棄物の破砕・焼却など中間処理が主体。白蟻防除や老朽家屋の解体等も手掛ける。電力小売事業は新規開拓推進。建設系リサイクル事業は好調。収集運搬事業は新規取引先が拡大。20.6期1Qは2桁増収増益。 記:2019/11/21
3168 東証スタンダード
605
10/8 15:00
-8(-1.31%)
時価総額 8,674百万円
銅・銅合金スクラップを回収し、銅合金インゴットを製造。船舶用スクリュー材料用途に強み。貴金属製美術工芸品の製造・販売も。1946年創業。海外既存顧客向け販売の強化により、利幅の高い製品販売構成比率が上昇。 記:2024/06/03
5857 東証プライム
1,798
10/8 15:00
-21(-1.15%)
時価総額 143,317百万円
電子基板や半導体装置部品などから貴金属を回収して販売。産業廃棄物処理も手掛ける。産業廃棄物処理施設の稼働率は安定。貴金属事業は増収。国内の金販売量、北米の精錬収入の増加が寄与。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/04/14
9793 東証プライム
3,650
10/8 15:00
+55(1.53%)
時価総額 186,150百万円
産業廃棄物処理大手。廃油や廃酸、廃アルカリなど液状廃棄物処理に実績。子会社に土壌汚染対策のダイセキ環境ソリューション。大規模工場を中心にシェアアップ図る。中計では27.2期営業利益160億円目指す。 記:2024/05/06