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*18:56JST ＵＳＳ Research Memo（1）：新車販売の回復を背景に出品台数の拡大を見込む ユー・エス・エス<4732>（以下USS）は、中古自動車のオークション運営事業で市場シェア32.3%とトップ。子会社を通じ、中古自動車等買取販売事業やリサイクル事業なども手掛ける。営業利益率で50%に迫る高い収益性と、400億円を上回る潤沢なネットキャッシュを背景に、株主還元にも積極的（連結配当性向45%以上）な企業として注目される。 2015年3月期第1四半期（2014年4-6月期）の連結業績は、売上高が前年同期比0.7%減、経常利益が同1.2%増とほぼ会社計画どおりの決算となった。主力のオークション事業では、消費増税の反動で成約台数が減少したものの、出品台数の増加で売上高は前年同期比0.8%増に、また、営業利益も同0.3%増と堅調に推移した。また、子会社で展開する中古自動車等買取販売事業は、買取台数の減少で減益となったものの、リサイクル事業の好調で相殺する格好となった。 2015年3月期は、売上高が前期比0.4%増、経常利益が同0.7%増と微増収増益を見込む。同社ではオークションへの出品台数拡大を図るため、会場設備などの更新投資を進めていく方針。前年8月に名古屋新会場をオープンしたのに続き、今年8月には岡山新会場をオープンさせ、オークション参加者の増加を見込んでいる。また、今後も老朽化の進んだ地方会場において、良い立地条件の土地が見つかれば新会場を建設していくことも視野に入れており、出品台数シェアの拡大につなげていきたい考えだ。 同社は今回、新たに株主優待制度の拡充策を発表した。従来、対象外であった100株以上500株未満の株主に対して、500円のクオカード1枚（年2回）、500株以上1,000株未満の株主に対して、三井住友VJAギフトカード2,000円分（年2回）を贈呈する。個人安定株主数の拡大を目的としたもので、現在の株価水準で見れば0.5%程度の利回り上昇につながる。 ■Check Point ・オークション会場の競争力は引き続き強さをキープ ・新たに株主優待制度の拡充策を発表 （執筆：フィスコ客員アナリスト　佐藤　譲） 《FA》