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きちり Research Memo(6):早期から新卒採用に注力、独自の人事評価制度で退職率は大幅に低下

2014/9/8 18:15 FISCO
*18:19JST きちり Research Memo(6):早期から新卒採用に注力、独自の人事評価制度で退職率は大幅に低下 ■決算概要 ○人材採用難の影響について なお、昨今の労働市場では人手不足が様々な業界で顕在化しており、外食業界においても同様の状況にある。人手不足を理由に店舗の閉鎖を余儀なくされるケースも出てくるなど、人材確保が今まで以上に重要な経営課題になっていると言えよう。このため、今後は人材を確保できる企業とそうでない企業で収益格差が一段と広がっていくことが予想される。 そのような面において、きちり<3082>は2年前から新卒採用に注力し始めるなど早期から対策を打ってきたことが奏功し、現時点において採用難の影響は限定的にとどまっている。約200名の正社員に対して2014年春は53人の新卒者を採用、2015年春も80名の採用を予定するなど、正社員数の増強を積極的に進めている。パートや中途採用の採用難は続いているが、こうした新卒者の増強によって同社ではこうした問題をある程度カバーしている。 また、退職率をいかに抑制できるかも重要なポイントとなる。退職率が高ければ、補充採用する人員に対する採用費や教育研修費などのコストがかかるほか、生産性向上も進みにくいためだ。同社では退職率を抑制するための取り組みとして、独自の人事評価システムを導入しているほか、社員旅行の実施や、アルバイト社員の退職者に対しても「パートナー卒業式」と銘打った感謝パーティーを年に1回開催するなど、すべての社員とのつながりを大切にしている。人事教育面では「きちりMBA」と呼ぶ制度を導入している。社内での業務改善プロジェクトや各種イベント企画など様々な提案を、社員一人ひとりが自由に行えるようにし、全社員が共有できるシステムを作っている。提案者のプロジェクトが採用されればトレーナーの役職が付き、全社員の前でプレゼンテーションを行い、時には教育を行うことなどにより、人事評価に反映させている。また、「店長立候補制度」なども同社独自の制度となっており、社員のモチベーション向上につながっている。 こうした取り組みによって、正社員の退職率は3年前と比較して15%も低下するなど、大きな成果を出している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《FA》
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カジュアルダイニング「KICHIRI」や「いしがまやハンバーグ」、「3 Little Eggs」等を展開。行動制限の緩和やインバウンド需要の回復等により、飲食事業は黒字転換。24.6期2Qは黒字転換。 記:2024/04/15