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アーバネット Research Memo(1):前期は大幅増収増益、積極的な経営施策で次の成長ステージへ

2014/9/4 18:22 FISCO
*18:25JST アーバネット Research Memo(1):前期は大幅増収増益、積極的な経営施策で次の成長ステージへ アーバネットコーポレーション<3242>は、東京23区駅10分以内での投資用ワンルームの開発・1棟販売(卸売)を基軸事業としている。用地取得からマンション開発、そしてマンション販売会社への1棟販売までを手掛けており、設計・開発に特化しているところに特徴がある。設計事務所からスタートしたデベロッパーとして、機能性やデザイン性に優れた「ものづくり」や、駅近の好立地へのこだわりが入居者からの高い支持を受けるとともに、将来の年金受給などに不安を抱える個人投資家からの堅調な需要に支えられて投資用ワンルームマンションの業績は好調に推移している。 2014年6月期決算は、売上高が前期比47.8%増の10,484百万円、営業利益が同56.5%増の1,186百万円と会社計画を上回る大幅な増収増益となった。投資用ワンルームの販売好調に加えて、翌期販売予定分(5月竣工物件)の前倒し決済により、販売戸数が会社計画を上回る525戸に伸長したことが増収に寄与し、建設コストの上昇を吸収した。 2015年6月期の業績予想についても、売上高が前期比4.9%増の11,000百万円、営業利益が同5.4%増の1,250百万円と増収増益を見込んでいる。業績の伸び率が緩やかなのは、前期の前倒し決済分の影響を保守的に見ていることが要因である。前提となる販売戸数550戸は既に全て契約済であることから計画達成の可能性は高いと判断できる。また、前期同様、決算期末間際の竣工物件における前倒し決済などが発生することにより業績が上振れる可能性も考えられる。 同社は、投資用ワンルームの根強い需要を背景として好調な業績が見込まれる一方、業界を取り巻く環境変化などを踏まえ、次の成長ステージに向けた積極的な経営施策に着手した。具体的には、海外投資家に対する直接分譲の模索(2015年6月期に既に1物件の契約を完了)、開発地域の拡大と強化、分譲物件の平準化の3点を掲げており、一層の業績拡大と利益の確保、並びに安定した高配当の実現を目指している。 ■Check Point ・都内の投資用ワンルームは購入需要・賃貸需要ともに堅調 ・前期は投資用ワンルーム販売が大きく伸長、大幅な増収増益に ・次の成長ステージに向けた積極的な経営施策に着手 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《FA》
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都市型賃貸マンションなどの不動産開発販売を手掛けるマンションデベロッパー。東京23区が主要開発エリア。ホテルアジール東京蒲田の運営を行うホテル事業も。販売先、不動産開発販売事業の多様化等に取り組む。 記:2024/10/11