マーケット
9/30 15:15
37,919.55
-1,910.01
42,313.00
+137.89
暗号資産
FISCO BTC Index
9/30 22:23:41
9,177,069
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

インタースペース<2122>事業戦略は SFAサービス、メディア事業、海外事業の3 つのテーマ

2014/8/14 11:35 FISCO
*11:35JST インタースペース<2122>事業戦略は SFAサービス、メディア事業、海外事業の3 つのテーマ ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』8月11日放送において、インタースペース<2122>を取り上げている。主な内容は以下の通り。 ■事業概要 アフィリエイト広告を中心とするインターネット広告事業とメディア運営事業が主力。売上高ではインターネット広告事業が全体の9割超を占め、営業利益ではメディア運営事業の赤字をインターネット広告事業が吸収する構図が続いている。グループ子会社は5 社で、ソーシャルゲームの開発を主に行っているモアゲームスがメイン子会社。海外事業では、中国、インドネシア、タイにインターネット広告事業を手がける海外子会社を設立している。 ■インターネット広告事業 インターネット広告事業では、売上高の大半がアフィリエイト広告による収入で、アフィリエイト運営事業者のなかでは大手の一角を占めている。アフィリエイト広告とは成果報酬型のインターネット広告のことで、商品購入などの最終成果が発生した件数に応じて広告主が広告を掲載したWebサイトなどの運営者に対価を支払う形態のことを言う。広告主からこれら広告掲載者に至るまでの中間段階として、アフィリエイトプログラムを提供する同社のような運営業者が介在することになる。 アフィリエイトプログラムとは広告掲載者が自身のサイトに広告を掲載するためのツールであり、同社は2001年にアフィリエイトプログラム「アクセストレード」を開発し、現在40万サイト強のパートナーサイトで使用されている。 広告主の業種別売上構成比の推移は、金融・保険とエンターテイメントがそれぞれ30%超と大きく2つの合計で7割弱の水準となっている。金融・保険ではFX 業者やネット系証券会社向けに強く、エンターテイメント向けでは、着うた、地図情報などのアプリプロバイダーやPC 向けオンラインゲームに強みがある。 また、同社の特徴として、SFA「Store Front Affiliate」が挙げられる。これは、リアル店舗型のアフィリエイト広告サービスを指す。主に携帯電話販売店にてサービス提供を行っているもので、携帯電話の購入者に対して、広告主が提供するコンテンツアプリやサービスをショップ店員が勧め、ダウンロードやサービス開始した段階で成果報酬が発生する仕組みとなる。店員が直接、顧客に商品を提案することが可能であり、広告主にとっては費用対効果の高い広告サービスとなっている。同社は携帯電話ショップでのSFAに関しては、業界でもトップクラスの実績とネットワークを形成している。 ■メディア運営事業 メディア運営事業は、自社運営しているママ向けコミュニティサイト「ママスタジアム」の広告枠を販売するメディア広告事業と、子会社のmore gamesが展開するソーシャルメディア・アプリ事業が中心となる。more gamesでは、主に女性向け恋愛シミュレーションゲームの開発のほか、通信キャリアの公式サイト向けゲームコンテンツの開発も行っている。 ■2014年9月期第3四半期の業績概要 2014年9月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比7.3%増の12,252百万円、営業利益が同52.9%増の645百万円、経常利益が同51.7%増の644百万円となった。 ■インターネット広告事業の業績 インターネット広告事業では、「金融」カテゴリーにおいては、FX等金融市場の全体的な成長鈍化により、前年同期比横ばいと伸び悩みましたが、「eコマース」カテゴリーは過去最高売上を更新、エステなど取り扱う「サービス」カテゴリーも堅調に推移。また、店舗アフィリエイトサービス「ストアフロントアフィリエイト」は、3月の消費増税駆け込み需要の反動により、4月は落ち込んだものの、各キャリアの新機種の販売開始や、当社提携ネットワーク販路の稼働率の向上により、繁忙期である前四半期並みで着地。海外事業は、海外アプリ事業者の日本マーケットへ進出する広告プロモーションの受注数が増えてきている。これらの結果、当事業の売上高は11,212百万円(前年同期比4.8%増)、営業利益は642百万円(前年同期比10.7%増)に。 ■メディア運営事業の業績 メディア運営事業は、「ママスタジアム」においては、ユーザーに好評のタレントコラムなどコンテンツ強化や、提携メディアネットワークの拡大等により、5月度の月間ユニークユーザー数が200万人を突破し、メディア広告売上も堅調に推移。また、ソーシャルゲーム事業では、アメーバ向け恋愛ゲーム2タイトル「愛しのショコラティエ」、「プリンセス・クローゼット」の売上が好調に推移。これらの結果、当事業の売上高は1,039百万円(前年同期比44.0%増)、営業利益は2百万円(前年同期は営業損失158百万円)に。 ■通期業績見通し 2014年9月期の連結業績は上方修正。売上高は165億円から166.2億円、前期比30.6%増、営業利益は642百万円から773百万円、同30.6%増、経常利益は639639百万円から779百万円、同30.4%増の水準まで上方修正。 ■今後の事業戦略 同社の今後の事業戦略としては、SFA サービスの他分野への展開による収益拡大と、メディア事業での安定的な収益モデルの構築、さらには海外事業への展開と3 つのテーマに分けることができる。 SFA (ストアフロントアフィリエイト) サービスの戦略 現在、SFA サービスでは携帯電話ショップを媒介とした広告商材の販売を行っているが、今後はその他の市場でもSFA サービスを展開し、同事業をさらに拡大していきたい考えだ。既にその準備は進めており、2013 年11 月にO2O マーケティングソリューションプロバイダーのモギーと資本業務提携を行ったのに続いて、2014 年5 月にはクーポン情報誌の「クーポンランド」を運営するサイファ社の株式を取得(出資比率1.5%)、資本提携を発表した。 「クーポンランド」は都内主要拠点にて、街頭配布や駅構内・カフェ、コンビニエンスストアなど1,000 ヶ所を越えるラック流通などによって、月120 万部流通しているクーポン情報誌の有力メディアであり、主な広告主は飲食店やヘアサロン、美容サロン、美容クリニックなど一般消費者向けの店舗となっている。 同社は、携帯電話ショップでのSFA サービスに関しては、業界でトップクラスの実績とネットワークを形成しているが、更なる成長を図るため携帯ショップ以外のSFA サービスを拡充していく戦略だ。モギーとの提携によって新たなシステムツールを獲得し、今回のサイファとの提携によってその後ろ側にいる広告主を獲得することが容易となったわけだ。 ■メディア運営事業の戦略 メディア運営事業では「ママ☆スタジアム」のユニークユーザー数が当初の目標であった200 万人をほぼ達成する見込みであり、今後は同サイトのブランディング強化に加えて、蓄積されたCGM (消費者生成メディア) コンテンツを二次利用することによる収益化も期待できる。 また、2014 年9 月期中には新たなバーティカルサイトもリリースする予定となっている。iPhone 用アプリとなり、内容は趣味にテーマを絞ったQ&A サイトになる。無料アプリのため同サイトでの収益寄与はほとんどないが、自社で展開しているターゲティング広告での活用を視野に入れている。ソーシャル・アプリに関しては、恋愛シミュレーションゲームの横展開(ネイティブアプリ、他社プラットフォームへの提供など) を進めることで、開発コストの効率化を図り、安定した収益基盤の構築を進めていく考えだ。 ■海外展開の戦略 海外事業展開に関しては、インドネシア、タイで海外版アフィリエイトサービス「ACCESSTRADE」のサービスを開始し、広告主や有力なアフィリエイトメディアの開拓を進めている段階にある。アセアン地域においてはスマートフォンの普及を背景に、e コマース市場が急速に拡大しているが、まだアフィリエイト広告はほとんど普及していない。ただ、対費用効果の高いアフィリエイト広告はいずれ立ち上がってくるとみられ、同社では国内での経験から1 年程度である程度の形が整えば、その後は急速に成長していくものとみている。当面は、3 年後のグループ売上高に占める海外売上比率20% と3 年内の黒字化を目標としている。 ■その他新展開 8月5日には、スマートフォンアプリ向け動画広告配信ネットワーク「AppVador」を運営する アップベイダー株式会社との資本提携を発表。日本国内のインターネット動画広告市場は、2013年の132億円から2017年には640億円(約5倍)にまで拡大し、インターネット広告市場全体に占める動画広告構成比は6.9%まで増加すると予測されている。こうしたなか、2013年12月に設立したアップベイダー株式会社はスマートフォンアプリケーション向けの動画広告配信サービスである「AppVador」を開発し、提供開始から半年で、契約広告代理店数が30社、配信可能インプレッション数は15億と、サービス業を中心に幅広い企業に利用されている。今回の提携により、同社が運営するアフィリエイトサービス「アクセストレード」が配信するバナー広告に動画素材を活用することで、ユーザーと広告のエンゲージメントを高めて、より高い広告効果の実現を推進していく計画。 ラジオNIKKEI マーケットプレス 『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送 《TM》
関連銘柄 1件
2122 東証スタンダード
921
9/30 15:00
-24(-2.54%)
時価総額 6,417百万円
成果報酬型のネット広告配信サービスを提供。ママ向け情報サイトなども。24.9期1Qは広告配信が堅調。育成中の塾検索サイトも伸長。だが将来を睨んだ宣伝広告実行により利益足踏み。DOE3%以上目安に増配予定。 記:2024/04/12