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後場に注目すべき3つのポイント~銀行株など上昇も上値は重い

2024/11/15 12:35 FISCO
*12:35JST 後場に注目すべき3つのポイント~銀行株など上昇も上値は重い 15日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は4日ぶりに反発、銀行株など上昇も上値は重い ・ドル・円は伸び悩み、日本の円安牽制で ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035> ■日経平均は4日ぶりに反発、銀行株など上昇も上値は重い 日経平均は4日ぶりに反発。前日比306.43円高(+0.80%)の38842.13円(出来高概算11億6000万株)で前場の取引を終えている。 14日の米国株式市場は下落。ダウ平均は207.33ドル安の43750.86ドル、ナスダックは123.07ポイント安の19107.65で取引を終了した。長期金利の低下を好感し、寄り付き後、小幅高。その後、10月生産者物価指数(PPI)で根強いインフレが確認されたほか、新規失業保険申請件数で労働市場の強さが示され長期金利が上昇に転じると相場は下落に転じた。連邦準備制度理事会(FRB)のクーグラー理事が利下げ見送りの可能性に言及したほか、終盤にかけ、パウエル議長が「経済は強く、速やかな利下げの必要性がない」との考えを示すと、下げ幅を拡大し終了。 米国株安も為替の円安推移などが材料視されて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。日経平均は一時39000円台を回復する場面が見られたものの、買いは続かず、上げ幅を縮小する展開に。みずほ<8411>など銀行株の上昇が目立っていることから、相対的にTOPIX優勢の地合いとなった。決算発表銘柄への物色が続いていることから、プライム市場の売買代金は2.4兆円台と商いは膨らんだ。 日経平均採用銘柄では、好業績や株主還元策などが材料視されてみずほが年初来高値を更新したほか、コンコルディア<7186>、ふくおか<8354>、りそなHD<8308>など銀行株が上昇。このほか、日本製鋼所<5631>、ディスコ<6146>、スクリーンHD<7735>、日揮HD<1963>、キーエンス<6861>などが上昇したほか、昨日急落した関西電力<9503>が反発した。 一方、通期業績見通しの下方修正などが影響して電通グループ<4324>がストップ安となったほか、ネクソン<3659>、楽天グループ<4755>が続落。クレディセゾン<8253>は純利益見通しを上方修正したものの下落。アサヒ<2502>も決算が嫌気されて売られた。このほか、荏原製作所<6361>、パナHD<6752>、フジクラ<5803>、クボタ<6326>などが下落した。 業種別では、電力・ガス、海運、輸送用機器、鉱業、保険などが上昇した一方、サービス、その他金融、証券・商品先物取引の3セクターのみ下落した。 為替は1ドル156円台半ばまで円安ドル高が進行している。トランプ次期政権に対する思惑から、ドルインデックスが106.6水準まで上昇しておりドル独歩高の展開が続いている。トランプ次期政権の財務長官が決まっていない微妙な時期もあり、政府・日本銀行による為替介入の実施が難しいとの見方もある。ただ、株式市場では「円安=株買い」という見方はされておらず、輸出関連銘柄への追い風とはなっていない。足元の日経平均は後場伸び悩むケースが多いことから、本日も上値の重い後場となりそうだ。 ■ドル・円は伸び悩み、日本の円安牽制で 15日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み、156円22銭から156円75銭まで上昇後は156円30銭台に失速した。日経平均株価の強含みで円売りに振れやすい。また、米10年債利回りの上昇でドル買いを強めたが、日本の円安牽制でドル買いを弱めた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は156円22銭から156円75銭、ユーロ・円は164円51銭から165円03銭、ユーロ・ドルは1.0523ドルから1.0542ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・アイビーシー<3920>、THECOO<4255>など、13銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位は東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・7-9月期GDP1次速報:前期比年率+0.9%(予想:+0.7%、4-6月期:+2.2%←+2.9%) ・中・10月鉱工業生産:前年比+5.3%(予想:+5.6%、9月:+5.4%) ・中・10月小売売上高:前年比+4.8%(予想:+3.8%、9月:+3.2%) 【要人発言】 ・加藤財務相 「足元の為替は一方的、急激な動きもみられる」 「為替市場の動向を極めて高い緊張感をもって注視」 「為替の行き過ぎた動きには適切な対応をとっていく」 「米為替報告書では、引き続き適切な対応をはかっていく」 <国内> ・13:30 9月鉱工業生産改定値(速報値:前月比+1.4%) <海外> ・16:00 英・7-9月期GDP速報値(前年比予想:+1.0%、4-6月期:+0.7%) ・16:00 英・9月鉱工業生産(前月比予想:+0.1%、8月:+0.5%) ・16:00 英・9月貿易収支(予想:-158億ポンド、8月:-150.60億ポンド) 《CS》
関連銘柄 23件
1963 東証プライム
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時価総額 338,413百万円
日揮、日揮グローバルなどを傘下に収める持株会社。独立系。総合エンジニアリング業界で国内トップ。LNGプラント建設に強み。機能材製造事業も展開。配当性向30%目途。機能材製造事業では機能性塗料材の拡販図る。 記:2024/08/05
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3659 東証プライム
2,148.5
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3920 東証スタンダード
582
11/21 15:30
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4255 東証グロース
683
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4324 東証プライム
3,761
11/21 15:30
+69(1.87%)
時価総額 1,016,091百万円
国内最大の広告代理店。世界145以上の国・地域で事業展開。メディア確保力、広告企画力などが強み。配当性向35%目標。内部投資で競争力、ケイパビリティの強化を図る。中国などでのコアビジネス再建に注力。 記:2024/07/08
4755 東証プライム
891.9
11/21 15:30
+15.6(1.78%)
時価総額 1,918,964百万円
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5631 東証プライム
6,508
11/21 15:30
-182(-2.72%)
時価総額 484,254百万円
樹脂製造・加工機械、成形機、防衛関連機器の製造・販売等を行う産業機械事業が主力。素形材・エンジニアリング事業も。1907年創業。29.3期売上高3800億円目標。産業機械事業は内製化率の維持・向上図る。 記:2024/10/09
5803 東証プライム
5,587
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-56(-0.99%)
時価総額 1,652,987百万円
独立系電線メーカー大手。1885年創業。光ファイバケーブルや通信ケーブル、圧力センサ、プリント回路、自動車電装品等を手掛ける。光ファイバ融着接続機に強み。自動車事業部門は収益性改善に引き続き取り組む。 記:2024/08/05
6146 東証プライム
42,380
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+70(0.17%)
時価総額 4,590,474百万円
半導体の精密加工装置、精密加工ツールの製造・販売を行う。1937年に広島県呉市で創業。ダイシングソーなどで世界トップシェア。パワー半導体向け中心に精密加工装置は出荷順調。生産能力の強化、効率化推進。 記:2024/06/28
6326 東証プライム
1,899
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-22(-1.15%)
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6361 東証プライム
2,284.5
11/21 15:30
-37.5(-1.61%)
時価総額 1,055,558百万円
1912年創業のポンプメーカー。標準ポンプや冷却塔、排水機場用ポンプで国内トップシェア。精密・電子、建築・産業、エネルギー分野の売上比率が高い。配当性向35%以上目標。成長分野中心に積極的な投資を行う。 記:2024/08/27
1,520
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時価総額 3,730,758百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
6861 東証プライム
65,680
11/21 15:30
+800(1.23%)
時価総額 15,973,901百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
867.7
11/21 15:30
-0.3(-0.03%)
時価総額 1,049,584百万円
横浜銀行、東日本銀行の経営統合で誕生した持株会社。地方銀行で預金残高、貸出残高はトップクラスの規模。法人顧客は約25万社。配当性向は40%程度目安。ソリューションビジネスの深化・拡大などに取り組む。 記:2024/06/29
9,098
11/21 15:30
-129(-1.4%)
時価総額 924,266百万円
半導体機器の製造、販売等を行うSCREENセミコンダクターソリューションズが中核の持株会社。バッチ式洗浄装置やスピンスクラバーなどで世界トップシェア。配当性向30%以上目安。DX推進による生産性向上図る。 記:2024/08/22
8035 東証プライム
21,780
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時価総額 10,272,167百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8253 東証プライム
3,464
11/21 15:30
+24(0.7%)
時価総額 642,381百万円
流通系で国内最大のクレジットカード会社。そごう・西武、パルコ等と強い提携関係。信用保証や不動産ビジネスも。ファイナンス事業は堅調。インドなど海外事業拡大へ。新中計では事業利益を27年3月期1000億円へ。 記:2024/08/17
8308 東証プライム
1,243
11/21 15:30
+22.5(1.84%)
時価総額 2,984,418百万円
りそな銀行を中核とする大手金融持株会社。クレジットカードや信用保証、リース事業等も。埼玉りそな銀行、関西みらい銀行なども傘下に持つ。収益・コスト構造改革の加速図る。26.3期当期純利益1700億円目標。 記:2024/10/28
4,134
11/21 15:30
+41(1%)
時価総額 790,164百万円
福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行、福岡中央銀行などを傘下に収める持株会社。国内最大規模の地域金融機関。総資産は32兆円超。スマホ専業のみんなの銀行などを育成。デジタルチャネルの拡充などに取り組む。 記:2024/08/01
3,848
11/21 15:30
+50(1.32%)
時価総額 9,771,034百万円
みずほ銀行を中核とする銀行持株会社。みずほ信託銀行、みずほ証券、みずほリサーチ&テクノロジーズなども傘下に持つ。シンジケートローンなどに強み。配当性向は40%目安。26.3期連結ROE8%超目標。 記:2024/08/27
9503 東証プライム
1,850
11/21 15:30
-36(-1.91%)
時価総額 1,736,656百万円
関西地盤の電力会社。国内電力業界2位。発電量に占める原発依存度が高い。情報通信事業、総合不動産事業等も手掛ける。高浜原発3、4号機は運転期間延長認可。中計では26.3期経常利益3600億円以上目標。 記:2024/06/17
9983 東証プライム
48,470
11/21 15:30
-1,190(-2.4%)
時価総額 15,424,172百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25