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新興市場見通し:グロース指数は年初来安値圏での攻防、反発のきっかけが欲しいところ

2024/4/6 15:00 FISCO
*15:00JST 新興市場見通し:グロース指数は年初来安値圏での攻防、反発のきっかけが欲しいところ   ■目立った材料がないなか年初来安値を更新 今週の新興市場は下落。同時期の騰落率は、日経平均が-3.41%だったのに対して、グロース市場指数は-6.90%、グロース市場250指数は-7.42%と厳しい下落となった。プライム市場は機関投資家の益出し売りといった年度初めの需給や、為替の円高推移に押されて下落した一方、グロース市場は目立った材料がないなか、主力株中心に売られ5日続落。物色の矛先は3月IPO銘柄に向かったが、初値を割る銘柄が続出した。東証グロース市場Core指数構成銘柄など主力銘柄も押し目買いが入らず下落。グロース市場250指数は取引時間中の年初来安値を更新するなどきつい地合いとなった。 個別銘柄では、マネーフォワード<3994>と資本業務提携の検討に係る基本合意書を締結すると発表したキャスター<9331>が急騰したほか、金融機関の新規口座開設の審査業務などの効率化につながるサービスを手掛ける3月IPOのカウリス<153A>が上場来高値を更新した。また、ACSL<6232>は、ドローンメーカーとして初めて日本防衛装備工業会の正会員として承認されたと発表し買われた。このほか、サウジアラビア社とデジタルコンサルティング事業で業務提携すると発表したモンスターラボホールディングス<5255>も上昇。一方、グリーンモンスター<157A>、情報戦略テクノロジー<155A>、L is B<145A>、ソラコム<147A>、JSH<150A>、イシン<143A>、ハッチ・ワーク<148A>など3月IPOの下げが目立った。なお、4月4日にスタンダード市場へ上場したアズパートナーズ<160A>の初値は公開価格を52.2%上回る2923円となったが、その後は初値を大きく下回った。 ■反発のきっかけが見いだせない状況か、IPOは2社 来週の新興市場は、今週の大幅安に対する反発を期待したいところだが、反発のきっかけが見いだせない状況にある。グロース市場指数、グロース市場250指数ともに、25日移動平均線、200日移動平均線を下放れた後、大陰線を残して75日移動平均線を下回ったことから、投げ売りのような展開となっている。それぞれ年初来安値圏での攻防を迎えており、この水準を割り込むと一段安となろう。両指数を売買する投資家は少ないが、日経平均やTOPIXと比較すると極めて弱いことから、新興市場を中心に売買する投資家のモメンタムは悪化の一途をたどっている。 直近IPOへの関心は引き続き高いものの、初値を下回っている3月IPOが多く、初値などで参戦したセカンダリー投資家は厳しい状況を迎えている。GENDA<9166>、ispace<9348>といった東証グロース市場Core指数構成銘柄などの時価総額が大きい銘柄や、3月IPOで核となる銘柄が出てこない限り、グロース市場の反発は難しい。東証による企業統治改革もプライム市場の次はスタンダード市場で、グロース市場は先との見方だ。来週の新興市場は、反発のきっかけを探る地合いとなろう。 なお、来週のIPOは、8日にECサイト等を通じたセールスプロモーション商材の販売等を行うイタミアート<168A>、11日にIT資産管理のセキュリティ対策などを手掛けるハンモック<173A>がそれぞれグロース市場に上場する。 《FA》
関連銘柄 17件
143A 東証グロース
974
11/22 15:30
+24(2.53%)
時価総額 1,867百万円
自治体通信等の公民共創事業、法人向け情報ポータルサービス「BLITZ Portal」等のグローバルイノベーション事業、ベンチャー通信等のメディアPR事業を展開。公民共創事業では自治体通信の新規獲得が順調。 記:2024/06/25
145A 東証グロース
639
11/22 15:30
-5(-0.78%)
時価総額 3,275百万円
現場向けビジネスチャット「direct」等のサービスをSaaSで提供。大手ゼネコン中心に導入実績は豊富。しんきんdirectなどOEM提供でも実績。サービス契約社数は530社超。解約率は低水準を維持。 記:2024/06/25
147A 東証グロース
1,121
11/22 15:30
-79(-6.58%)
時価総額 50,590百万円
IoT向けデータ通信を軸とするIoTプラットフォーム事業を展開。活用事例に電気・ガスの遠隔検針、工場の遠隔監視など。契約回線数は600万回線。主要顧客の年間解約率は0.3%。課金アカウント数は順調増。 記:2024/06/25
148A 東証グロース
2,524
11/22 15:30
+2(0.08%)
時価総額 4,662百万円
月極駐車場オンライン管理システム「アットパーキングクラウド」等の月極イノベーション事業、貸会議室等の提供を行うビルディングイノベーション事業を展開。需要獲得でAPクラウドサービスは順調に売上が拡大。 記:2024/06/25
150A 東証グロース
501
11/22 15:30
-13(-2.53%)
時価総額 2,818百万円
精神科特化の訪問看護ステーションを運営する在宅医療事業、農園型障がい者雇用サービスを手掛ける地方創生事業を展開。在宅医療事業は利用者数が1900人超。地方創生事業は利用企業数が170社超と順調に増加。 記:2024/06/25
153A 東証グロース
1,648
11/22 15:30
-107(-6.1%)
時価総額 10,494百万円
マネー・ローンダリング及びサイバーセキュリティ対策事業を展開。クラウド型不正アクセス検知サービス「Fraud Alert」等を手掛ける。ストック型収益比率は9割超。新サービスによる事業領域の拡大図る。 記:2024/06/25
155A 東証グロース
548
11/22 15:30
+7(1.29%)
時価総額 5,666百万円
大手企業向けDX内製支援サービスを手掛ける。強固な顧客基盤が強み。システム開発企業向けオープンプラットフォームサービス「WhiteBox」等も。社員エンジニア数は増加。WhiteBoxはサービス領域拡大。 記:2024/06/25
157A 東証グロース
569
11/22 15:30
+14(2.52%)
時価総額 1,815百万円
投資体験アプリ開発・運用。主なアプリには、FXデモトレードアプリ「FXなび」や株式投資デモトレードアプリ「株たす」など。主な収益源は顧客獲得の成果報酬。資産運用の研修相談も。新NISAなど追い風に報酬増。 記:2024/07/16
160A 東証スタンダード
1,789
11/22 15:30
-8(-0.45%)
時価総額 6,376百万円
介護付きホーム「アズハイム」シリーズを首都圏中心に展開。デイサービスやショートステイのほか、不動産事業等も手掛ける。介護DXサポート事業を開始。25.3期は前期開設の介護付きホームの稼働率向上を見込む。 記:2024/07/29
168A 東証グロース
913
11/22 15:30
+3(0.33%)
時価総額 1,342百万円
のぼり旗、イベント幕などオリジナル大型セールスプロモーション商材の製造・販売を行う。自社販売サイトの運営のほか、卸販売も。短納期、低価格販売が強み。インサイドセールスによる新規法人顧客の獲得等に注力。 記:2024/08/02
173A 東証グロース
1,419
11/22 15:30
+64(4.72%)
時価総額 6,187百万円
IT統合管理ソフトウェア「AssetView」の開発・販売等を行うネットワークソリューション部門が主力。セールスDXソリューション、AIデータエントリーソリューションも。新製品等による事業領域拡大図る。 記:2024/08/09
3994 東証プライム
4,330
11/22 15:30
-104(-2.35%)
時価総額 236,743百万円
経理・確定申告、人事労務等の「マネーフォワード クラウド」が主力。家計簿アプリや事業用プリペイドカード、企業間請求・決済代行サービスなども。課金顧客数は35万超。企業間請求・決済代行サービスは好調。 記:2024/10/28
121
11/22 15:30
-4(-3.2%)
時価総額 4,154百万円
企業・自治体向けDX支援等を行うデジタルコンサルティング事業が主力。RPAツールの開発・販売、店舗向けBGMサービスの運営等も。PwCコンサルティングと業務提携。EMEAでは長期大型案件の獲得に注力。 記:2024/08/10
6232 東証グロース
1,191
11/22 15:30
-30(-2.46%)
時価総額 18,834百万円
産業用ドローンの自社開発、ドローン活用の無人化システムの受注開発・生産・販売等を行う。独自開発の自律制御技術に強み。日本郵便と物流専用新型ドローンを共同開発。取引先は230社超。小型空撮、物流が注力領域。 記:2024/10/09
9166 東証グロース
2,725
11/22 15:30
-7(-0.26%)
時価総額 188,183百万円
GiGO等のアミューズメント施設、カラオケチェーン「カラオケBanBan」の運営等を行うエンタメ・プラットフォーム事業が柱。エンタメ・コンテンツ事業も。アミューズメントは積極的な新規出店、M&Aに注力。 記:2024/10/05
9331 東証グロース
921
11/22 15:30
-13(-1.39%)
時価総額 1,805百万円
バックオフィス業務等の代行を中心とする「CASTER BIZ」やオンライン業務発注サービス等を手掛ける。WaaS事業は経理、労務などの需要堅調。客単価も上昇。建設業界向け業務受託サービス提供開始。 記:2024/10/06
9348 東証グロース
521
11/22 15:30
+2(0.39%)
時価総額 48,604百万円
月面開発事業を展開。顧客の荷物を月周回軌道・月面まで輸送するペイロードサービスが中核。パートナーシップサービス、データサービス等も。「HAKUTO-R」ミッション2を最速で24年12月に打ち上げへ。 記:2024/10/05