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前場に注目すべき3つのポイント~インバウンド関連銘柄への物色が継続~

2023/8/17 8:27 FISCO
*08:27JST 前場に注目すべき3つのポイント~インバウンド関連銘柄への物色が継続~ 17日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■インバウンド関連銘柄への物色が継続 ■パンパシHD、23/6営業利益 18.7%増 1052億円 ■前場の注目材料:日立、アステモ、電動車部品を米で増産、工場拡張に1.5億ドル ■インバウンド関連銘柄への物色が継続 17日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。16日の米国市場はNYダウが180ドル安、ナスダックは156ポイント安だった。中国株式相場の下落を警戒し売りが先行した。その後、主要小売り企業の好決算が好感され、一時プラス圏を回復もあった。しかし、予想を上回った住宅着工件数や鉱工業生産を受けて金利が上昇すると、再び売られた。さらに、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月開催分)で、インフレリスクにより追加金融引き締めが必要となる可能性が示唆されたため、金利高を警戒し終盤にかけて下落幅を広げた。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比40円安の31690円。円相場は1ドル146円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢で始まることになりそうだ。日経平均は昨日の下げで支持線として意識されていた75日線を割り込んでおり、いったんは自律反発狙いの動きも意識されやすいだろう。ただし、75日線水準では戻り待ちの売り圧力が強まる可能性もあるため、自律反発の域は脱せないと考えられる。 また、中国の景気減速懸念が強まっていることから、前場半ば辺りからは中国市場の動向を睨んでの相場展開になりそうだ。ハンセン指数が一段安をみせてくるようだと、先物主導で仕掛け的な動きも入りやすい。決算発表が一巡し手掛かり材料に欠けるなか、米国の金利動向や中国の景気動向などに影響を受けやすい需給状況であり、相場全体の方向性をつかみづらくさせそうだ。 物色の流れとしては個別に材料のある銘柄での短期的な値幅取り狙いのほか、日本政府観光局(JNTO)が発表した7月の訪日外国人客数は232万600人(推計)となり、前月から12%増と大幅に伸びたことから、インバウンド関連銘柄への物色が継続しそうだ。そのほか、為替市場では円相場が1ドル146円台と円安に振れて推移しており、自動車など輸出関連への資金流入が意識されやすいだろう。 ■パンパシHD、23/6営業利益 18.7%増 1052億円 パンパシHD<7532>が発表した2023年6月期業績は、売上高が前期比5.8%増の1兆9367.83億円、営業利益は同18.7%増の1052.59億円だった。5月半ばに上方修正した977億円を上回っての着地。24年6月期業績は、売上高が前期比6.5%増の2兆621億円、営業利益は同5.5%増の1110億円を計画。コンセンサス(1130億円程度)には届かなかった。 ■前場の注目材料 ・1ドル=146.20-30円 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・日立<6501>アステモ、電動車部品を米で増産、工場拡張に1.5億ドル ・NTN<6472>新技術、軸受寿命を高精度予測、複数AIで解析 ・加賀電子<8154>メキシコに新工場、50億円投資、車・空調機向け ・オープンH<3288>三栄建築にTOB、430億円で完全子会社化へ ・航空電子<6807>欧にEV充電用コネクター投入、セルビア社と協業 ・東急建設<1720>帝人と、建設現場に水素燃料電池、有効性を確認 ・豊田通商<8015>ユーラスエナジーHD、ベトナム・ハノイに現法、再生エネ発電所開発・運営 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 7月貿易収支(予想:+479億円、6月:+431億円) ・08:50 6月コア機械受注速報値(前月比予想:+3.5%、5月:-7.6%) <海外> ・10:30 豪・7月失業率(予想:3.6%、6月:3.5%) ・10:30 豪・7月雇用者数増減(予想:+1.50万人、6月:+3.26万人) 《ST》
関連銘柄 8件
1720 東証プライム
696
11/22 15:30
-1(-0.14%)
時価総額 74,306百万円
東急系準大手ゼネコン。東急電鉄沿線案件に強み。渋谷スクランブルスクエア第一期(東棟)などで実績。建築部門の受注比率が高い。建築リニューアル事業ではホテルなどの引き合いが増加。海外はODA事業の拡大図る。 記:2024/08/26
3288 東証プライム
5,710
11/22 15:30
+34(0.6%)
時価総額 688,980百万円
新築一戸建住宅等を手掛けるオープンハウスを中核とする持株会社。プレサンスコーポレーション、メルディア等も傘下に持つ。戸建分譲は首都圏等で年間実績トップ。アメリカ不動産事業では現地管理棟数が5000棟突破。 記:2024/10/05
6472 東証プライム
246.8
11/22 15:30
+2.3(0.94%)
時価総額 131,412百万円
大手ベアリングメーカー。1918年創業。ハブベアリング、ドライブシャフトで世界シェアトップクラス。ロボット用モジュール等も手掛ける。27.3期売上高8300億円目標。アフターマーケットビジネスの拡大図る。 記:2024/06/29
6501 東証プライム
3,821
11/22 15:30
+71(1.89%)
時価総額 17,716,330百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6807 東証プライム
2,695
11/22 15:30
+12(0.45%)
時価総額 189,467百万円
NEC系のコネクタメーカー。携帯機器、自動車向け売上比率が高い。ユーザー・インターフェース・ソリューション、加速度計、ジャイロ等も手掛ける。26.3期売上2600億円目標。コネクタは新市場・顧客開拓図る。 記:2024/08/27
3,678
11/22 15:30
+24(0.66%)
時価総額 2,335,846百万円
国内最大級の総合ディスカウントストアを展開するドン・キホーテ、総合スーパー「アピタ」等を展開するユニーなどを傘下に収める持株会社。グループ総店舗数は国内外で740店舗超。PB商品の商品数拡大を図る。 記:2024/08/22
8015 東証プライム
2,654
11/22 15:30
-20(-0.75%)
時価総額 2,818,999百万円
トヨタグループの総合商社。2006年にトーメンと合併。自動車関連、アフリカビジネスに強み。ラオス首都空港国際線ターミナルの運営等にも携わる。モビリティ部門は順調。27.3期ROE13%以上維持が目標。 記:2024/06/13
8154 東証プライム
2,733
11/22 15:30
-14(-0.51%)
時価総額 156,885百万円
独立系のエレクトロニクス総合商社。半導体、一般電子部品等の製造・販売を行う電子部品事業が柱。パソコン販売やCG映像制作なども。25.3期は増収計画。電子部品事業、ソフトウェア事業中心に売上増を見込む。 記:2024/07/01