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後場に注目すべき3つのポイント~需給悪化イベント通過も上値の重さ変わらず

2023/7/11 12:34 FISCO
*12:34JST 後場に注目すべき3つのポイント~需給悪化イベント通過も上値の重さ変わらず 11日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は6日ぶり反発、需給悪化イベント通過も上値の重さ変わらず ・ドル・円は141円割れ、約1カ月ぶり安値圏に ・値上がり寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位は東エレク<8035> ■日経平均は6日ぶり反発、需給悪化イベント通過も上値の重さ変わらず 日経平均は6日ぶり反発。90.15円高の32279.88円(出来高概算6億888万株)で前場の取引を終えている。 10日の米株式市場でダウ平均は209.52ドル高(+0.62%)と4日ぶり反発、ナスダック総合指数も+0.18%と4日ぶり小反発。連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げを警戒した売りが先行したが、その後金利が低下したことで買い戻しが優勢になった。景気敏感株を中心に堅調に推移した一方、ハイテクは半導体株を除いて売り買いが交錯した。なお、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は+2.06%と大幅に続伸。上場投資信託(ETF)の分配金捻出に伴う換金売りが一巡したことや米SOX指数の上昇を背景に日経平均は244.94円高からスタート。しかし、為替の円高が重石となり、32500円に近づくと戻り売りに押される一進一退の展開が続いた。前引けにかけては失速し、この日の安値圏で終えている。 個別では、米SOX指数の上昇を受けてレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体株が大きく上昇。SUMCO<3436>は経済産業省が新工場建設を補助するとの報道もあり大幅高。連続増配や既存店売上高が好感されたコスモス薬品<3349>は急伸。決算を材料に前日ストップ高となった良品計画<7453>は大幅続伸。USENNEX<9418>は大幅増益決算と業績上方修正が、パンパシHD<7532>は既存店売上高が、ベルク<9974>は第1四半期高進捗の決算がそれぞれ材料視されて大きく上昇。ほか、ANYCOLOR<5032>やラクスル<4384>、Sansan<4443>などグロース(成長)株の上昇が目立つ。三菱自<7211>は外資証券の目標株価引き上げが好感されているようだ。 一方、本日、株式の売出価格が決定するソシオネクスト<6526>は大きく下落。為替の円高を受けてトヨタ自<7203>、日産自<7201>、マツダ<7261>が安い。決算が失望されたウエルシアHD<3141>、ブックオフGHD<9278>、進和<7607>、業績下方修正や株主優待制度の廃止が嫌気されたワッツ<2735>などは急落している。 セクターで水産・農林、金属製品、精密機器が上昇率上位に並んだ一方、輸送用機器、電気・ガス、海運が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の60%、対して値下がり銘柄は35%となっている。 上場投資信託(ETF)分配金捻出に伴う換金売りが前日で一巡したことで、あく抜け感が台頭する期待もあったが、本日の日経平均は伸び悩んでいる。何度か騰勢を強める場面もあったが、結局32500円が近づく度に売り戻され、前引けにかけては前日終値に近い水準まで失速した。 日経平均および東証株価指数(TOPIX)ともに25日移動平均線を下回った状態が3日以上継続、日足ローソク足は4本連続で陰線を形成しており、テクニカル的にはトレンドが明らかに悪化している。 先週後半から円高・ドル安に転じている為替のトレンドが一段と強まっていることも日本株の重石だ。ドル円は前日から25日線を割り込んできており、本日は1ドル=141円も割り込んできている。 日本の期待インフレ率および10年債利回りに代表される長期金利が先週末から大きく上昇してきている。厚生労働省の毎月勤労統計調査によると、実質賃金は依然としてマイナスではあるものの、名目賃金は着実に増加してきており、実質賃金のマイナス幅も縮小してきている。こうした背景から、日本でもインフレが定着する期待が高まっているようだ。 加えて、先週末の日本銀行の内田副総裁の発言もあり、7月の日銀金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)が修正もしくは撤廃されるとの思惑が強まっているようで、これが円高・ドル安の要因と推察される。 7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが再開され、米連邦準備制度理事会(FRB)がさらなる追加利上げを示唆し、さらに日銀金融政策決定会合で政策の現状維持が確認されれば、再び円安・ドル高に転じる可能性は残されていそうだ。 ただ、米ニューヨーク連銀が10日に発表した6月の消費者調査で、1年先のインフレ期待は3.8%と5月(4.1%)から低下し、2021年4月以来の低水準を記録したほか、米自動車オークション会社のマンハイムが集計した中古車価格指数によると、6月の中古車価格は前月比4.2%低下し、2020年4月以来の急激な落ち込みとなった。 今週発表される米国の物価指標の結果次第ではあるが、FRBの追加利上げは多く見積もっても2~3回と思われ、市場がすでに2回目まで織り込みはじめていることを考えれば、追加利上げ回数が市場想定比で大きく上振れる展開は考えにくくなっている。一方で、時間軸は長くても、日銀の政策修正が意識される状況は続くとみられ、再び円安・ドル高が大きく進むシナリオは想定しづらい。仮に7月の日銀金融政策決定会合で修正があれば尚更であり、この場合、ドル円は135円程度までの調整を強いられそう だ。 ほか、主力製造業決算の前哨戦として注目された安川電機<6506>の決算では、受注高が前四半期比で増加し、底入れ感が見られたものの、業績・受注ともに市場コンセンサスに沿った水準とみられ、前日の同社株価は大きく下落した。むしろ、受注高は会社計画比でやや弱含みのもよう。また半導体投資の回復が見えていないことで、第2四半期の受注は伸び悩むとの見通しも示されたという。 日本株は4月以降、大きく上昇してきただけに、決算では余程のポジティブサプライズでもない限り、株価が一段と上昇することは難しいだろう。これから迎える決算シーズンのハードルが高いことが今回の安川電機の決算から窺えた。上述した為替の不透明感も踏まえると、7月の日本株は少なくとも日柄調整を余儀なくされそうだ。この間、本日の指数別パフォーマンスにおいて相対的な強さを見せているマザーズ指数から窺えるように、中小型株や新興株に対する幕間繋ぎの物色に期待したい。 ■ドル・円は141円割れ、約1カ月ぶり安値圏に 11日午前の東京市場でドル・円は141円を割り込み、一時140円61銭と約1カ月ぶりの安値圏に値を下げた。米10年債利回りの低下を受けドル売り優勢となり、ユーロやポンドも対ドルで強含んだ。一方、クロス円はドル・円に追随し、弱含む展開となっている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は140円61銭から141円46銭、ユーロ・円は154円93銭から155円66銭、ユーロ・ドルは1.0999ドルから1.1019ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・海帆<3133>、ザッパラス<3770>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位は東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・6月マネーストックM3:前年比+2.1%(5月:+2.1%) 【要人発言】 ・鈴木財務相 「17-18日のG20に合わせG7財務相・中銀総裁会議の開催を調整中」 <国内> 特になし <海外> ・15:00 独・6月消費者物価指数改定値(前年比予想:+6.4%、速報値:+6.4%) ・15:00 英・3-5月ILO失業率(予想:3.8%、2-4月:3.8%) ・北大西洋条約機構(NATO)首脳会議 《CS》
関連銘柄 25件
2735 東証スタンダード
811
9/19 15:00
-31(-3.68%)
時価総額 11,272百万円
100円ショップ大手。生活雑貨に強み。ローコスト運営に特徴。雑貨店の「BuonaVita」や「Tokino:ne」等も。店舗数は1800店舗超。不採算店舗の整理進める。改装で雑貨アイテムの品揃え増強図る。 記:2024/05/06
3133 東証グロース
781
9/19 15:00
+47(6.4%)
時価総額 37,784百万円
東海地盤の居酒屋チェーン。焼き鳥の「新時代」や高級立ち食い焼肉の「治郎丸」など各種居酒屋を手掛ける。再生可能エネルギー事業も。新時代は引き続き好調。24.3期3Qは2桁増収。損益面は販管費の増加等が重し。 記:2024/04/09
1,957.5
9/19 15:00
-0.5(-0.03%)
時価総額 410,396百万円
ドラッグストアチェーン最大手。調剤薬局併設、24時間営業の「ウエルシア薬局」を全国展開。イオン傘下。26.2期売上高1兆5000億円目指す。介護事業の積極展開、健康サービス拡充など事業領域の拡大図る。 記:2024/04/29
3349 東証プライム
7,358
9/19 15:00
+12(0.16%)
時価総額 588,655百万円
九州地盤のドラッグストア大手。小商圏型メガドラッグストアを展開。ローコスト経営で実現の価格競争力に強み。店舗数は1450店舗超。新規出店は自社競合を厭わず。新商勢圏の関東や中部、関西への出店拡大を図る。 記:2024/06/03
3436 東証プライム
1,451
9/19 15:00
-8(-0.55%)
時価総額 508,104百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
3770 東証スタンダード
385
9/19 15:00
+8(2.12%)
時価総額 5,256百万円
月額占いサイトや自社占いプラットフォーム「cocoloni占い館」等の運営、電話占い・チャット占い等を手掛ける。ママ向けECサイトは譲渡。27.4期売上高70億円目標。グループ未開拓市場への参入図る。 記:2024/05/08
4384 東証プライム
1,122
9/19 15:00
+4(0.36%)
時価総額 65,455百万円
印刷・集客支援のプラットフォーム「ラクスル」、テレビCM・動画広告のプラットフォーム「ノバセル」の運営等を行う。ラクスルの累計登録ユーザー数は252万人超。27.7期売上総利益300億円を目指す。 記:2024/05/10
4443 東証プライム
2,233
9/19 15:00
-9(-0.4%)
時価総額 279,170百万円
営業DXサービス「Sansan」、インボイス管理サービス「Bill One」等を手掛ける。Sansanは契約件数が9400件超。Bill Oneの有料契約件数は2600件超。Bill Oneは高成長続く。 記:2024/06/07
5032 東証プライム
2,466
9/19 15:00
+94(3.96%)
時価総額 153,684百万円
VTuberグループ「にじさんじ」の運営が主力。英語圏におけるVTuberビジネス「NIJISANJI EN」等も手掛ける。29歳以下のユーザーが多い。ANYCOLOR ID数は119万アカウント超。 記:2024/05/12
6146 東証プライム
35,450
9/19 15:00
+620(1.78%)
時価総額 3,839,838百万円
半導体の精密加工装置、精密加工ツールの製造・販売を行う。1937年に広島県呉市で創業。ダイシングソーなどで世界トップシェア。パワー半導体向け中心に精密加工装置は出荷順調。生産能力の強化、効率化推進。 記:2024/06/28
6506 東証プライム
4,457
9/19 15:00
+41(0.93%)
時価総額 1,188,637百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども。工場の内製化、自動化を推進。26.2期営業利益1000億円目指す。 記:2024/05/08
6526 東証プライム
2,805
9/19 15:00
+66.5(2.43%)
時価総額 499,520百万円
半導体ファブレスメーカー。富士通、パナソニックのシステムLSI事業の統合により誕生。SoCの設計・開発、販売を行う。オートモーティブ、データセンターなどが注力分野。注力分野中心に多くの大型商談を獲得。 記:2024/07/28
6857 東証プライム
6,216
9/19 15:00
+91(1.49%)
時価総額 4,762,507百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
23,440
9/19 15:00
+1,330(6.02%)
時価総額 2,210,064百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7201 東証プライム
402.1
9/19 15:00
+12.3(3.16%)
時価総額 1,697,150百万円
自動車大手。仏ルノー、三菱自と3社連合を形成。EV展開で先行。24.3期3Q累計は中国の競争激化。だが半導体不足解消を受けて中国以外で販売を伸ばす。値上げ効果も出て増収増益に。ホンダとEV分野で提携検討。 記:2024/04/12
7203 東証プライム
2,610.5
9/19 15:00
+125.5(5.05%)
時価総額 42,590,274百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7211 東証プライム
393.2
9/19 15:00
+13.7(3.61%)
時価総額 585,979百万円
SUV・4WD技術に強みを持つ自動車メーカー。仏ルノー及び日産自動車と提携。海外売上高比率は7割超。アセアンの販売台数比率が高い。26.3期営業利益2200億円目標。アセアンで新商品の連続投入計画。 記:2024/06/17
7261 東証プライム
1,085
9/19 15:00
+10.5(0.98%)
時価総額 685,507百万円
1920年創業の自動車メーカー。広島県安芸郡府中町に本社。トヨタと資本業務提携。人気車種にクロスオーバーSUV「CX-5」など。高効率エンジン等に強み。北米市場は販売順調。25.3期は販売台数増を見込む。 記:2024/08/30
7453 東証プライム
2,593.5
9/19 15:00
+11.5(0.45%)
時価総額 728,203百万円
生活雑貨や衣服、食品等の販売を行う「無印良品」を国内展開。西友のプライベートブランドとして1980年に誕生。海外では「MUJI」を展開。店舗数は国内外で1240店舗超。国内では生活雑貨中心に新商品を投入。 記:2024/05/17
3,681
9/19 15:00
+5(0.14%)
時価総額 2,335,234百万円
国内最大級の総合ディスカウントストアを展開するドン・キホーテ、総合スーパー「アピタ」等を展開するユニーなどを傘下に収める持株会社。グループ総店舗数は国内外で740店舗超。PB商品の商品数拡大を図る。 記:2024/08/22
7607 東証プライム
2,636
9/19 15:00
+51(1.97%)
時価総額 37,998百万円
溶接技術を核とする技術系商社。自動車関連向け売上比率が高い。FAシステム機器や産業機械の開発・販売等も手掛ける。連結配当性向50%以上目途。26.8期営業利益58億円目標。生産・開発体制の拡充図る。 記:2024/05/03
8035 東証プライム
23,020
9/19 15:00
+555(2.47%)
時価総額 10,856,992百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,323
9/19 15:00
+8(0.61%)
時価総額 27,184百万円
リユースチェーン大手。主力の「ブックオフ」に加え、百貨店内の買取専門店「ハグオール」などを展開。アメリカなど海外にも進出。直営既存店ではトレーディングカード等の販売が順調。28.5期売上1300億円目標。 記:2024/06/03
9418 東証プライム
5,540
9/19 15:00
-20(-0.36%)
時価総額 332,893百万円
動画配信サービス等を手掛けるU-NEXT、音楽配信事業等を手掛けるUSENなどを傘下に収める持株会社。店舗向け音楽配信サービス首位。動画配信サービスは国内シェア2位。U-NEXTは課金ユーザー数が順調増。 記:2024/05/16
9974 東証プライム
6,380
9/19 15:00
+50(0.79%)
時価総額 133,138百万円
埼玉県中心に食品スーパー「ベルク」をチェーン展開。イオンが大株主。130店舗超。ベルクカード登録会員のアクティブ会員は165万人。30.2期売上高5000億円以上目標。毎年6〜8店舗程度の新規出店を計画。 記:2024/05/16