マーケット
5/17 15:15
38,787.38
-132.88
40,003.59
+134.21
暗号資産
FISCO BTC Index
5/19 3:00:08
10,416,694
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

新興市場見通し:新興株の分は悪いか、IPOは2社

2023/4/8 17:13 FISCO
*17:13JST 新興市場見通し:新興株の分は悪いか、IPOは2社   ■米長期金利は低下も新興株は強く売られる 今週の新興市場は3週続落。週明けこそは米2月個人消費支出(PCE)コアデフレーターの鈍化を好感した買いで上昇したものの、その後は週末まで4日続落となった。米国で経済指標が軒並み落ち込み、景気後退懸念を背景に米長期金利が低下するなど、新興株にとっては支援要因もあったが、相場全体が下落する中、流動性リスクが意識される新興株は強く売られた。物色が指数寄与度のない直近の新規株式公開(IPO)銘柄に集中しやすかったことや来週以降のIPOに備えた資金確保の動きも需給面で重しになった。なお、週間の騰落率は、日経平均が-1.87%であったのに対して、マザーズ指数は-2.54%、東証グロース市場指数は-2.96%。 時価総額上位銘柄は全般軟調で、週間ではビジョナル<4194>が-7.8%、ANYCOLOR<5032>が-5.3%、M&A総研HD <9552>が-7.4%、Macbee Planet<7095>が-8.7%、CCT<4371>が-5.3%などとなった。週間の売買代金上位ではArent<5254>、ココルポート<9346>など直近IPO銘柄が上位を占め、両者ともに全体相場に比して堅調な株価推移を見せた。不正注文検知サービス「O-PLUX」がキタムラ(東京都新宿区)で導入されたと発表した、かっこ<4166>は週末にかけて急伸し、週間では+50.6%となった。Branding Engineer<7352>との協業開始を発表したヘッドウォータース<4011>は米エヌビディアのエッジAIスーパーコンピューター「NVIDIA Jetson」シリーズに標準対応したエッジAIデバイス管理ソリョーションを開発したとの発表もあり、週間で+36.9%となった。 ■米CPIとPPIを控え神経質な展開、東証プライム市場に目線向きやすい 来週の新興市場は神経質な展開か。週末に発表された米3月雇用統計の非農業部門雇用者数の伸びは市場予想並みだったが、23.6万人と引き続き労働市場の堅調さが確認された。平均時給の伸びは前年比で+4.2%と前月(+4.6%)から鈍化し、市場予想(+4.3%)も下回ったが、前月比では+0.3%と市場予想(+0.3%)に一致、賃金インフレの鈍化ペースは緩慢であることが示唆された。こうした中、来週は米国で12日に消費者物価指数(CPI)、13日に卸売物価指数(PPI)が発表される。今週の米ISM非製造業(サービス業)景況指数の結果を受けてインフレ鈍化の兆候も見られているが、雇用統計を受けて米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ転換のハードルは高そうな印象が持たれつつある。このため、CPIとPPIに対する警戒感はくすぶり、新興株も神経質な展開を強いられると考える。 来週は宇宙ベンチャー企業として注目度の高いispace<9348>が12日に東証グロース市場に新規上場するほか、名証メインに日本システムバンク<5530>が新規上場する。また、その後も4月末にかけて7社の新規株式公開(IPO)が予定されているため、IPO投資に備えた換金売りや資金確保の動きは引き続き需給面で新興株の重しになりそうだ。 マザーズ指数や東証グロース市場指数が200日移動平均線を割り込んでいることに加え、物色が活発だった直近のIPO銘柄でも株価チャートが崩れてきている銘柄が多くなっていることも投資家センチメントの悪化を想起させる。こうした中、国内では小売企業を中心に12-2月期決算が本格化する。東証プライム市場の決算銘柄に物色が集まりやすいことも新興株敬遠の動きに繫がりそうで注意したい。 個別では、Arent<5254>、ココルポート<9346>のほか、アクシスコンサルティング<9344>などチャートが良好な直近IPO銘柄に注目したい。 《FA》
関連銘柄 13件
4011 東証グロース
12,830
5/17 15:00
-240(-1.84%)
時価総額 24,031百万円
AIインテグレーションサービスやDXサービス、プロダクトサービス等を手掛ける。AIインテグレーションサービスは売上伸長。エッジAIの大型案件が寄与。23.12期通期は大幅増収。24.12期は大幅増益計画。 記:2024/04/16
4166 東証グロース
798
5/17 15:00
+100(14.33%)
時価総額 2,100百万円
SaaS型の不正検知サービスを提供。BNPL業者向け決済システム、データサイエンスサービスなども。不正注文検知サービス「O-PLUX」は伸び悩む。23.12期通期はデータサイエンスサービスが増収。 記:2024/03/31
4194 東証プライム
7,970
5/17 15:00
+30(0.38%)
時価総額 305,976百万円
クラウド型の会員制転職サイト「ビズリーチ」や採用管理サイト「ハーモス」を運営。M&Aマッチング等も。ビズリーチのスカウト可能会員数は227万人超。HRMOS事業は売上伸長。24.7期1Qは2桁増収増益。 記:2024/01/28
2,081
5/17 15:00
-19(-0.9%)
時価総額 33,325百万円
DX支援サービス会社。製造業や建設向けを主力に、DX支援やIT人材サービスを提供する。SAPジャパンとパートナー契約締結。DX支援は好調。23.12期通期は業績堅調。24.12期は2桁増収増益見通し。 記:2024/02/23
5032 東証プライム
2,260
5/17 15:00
+25(1.12%)
時価総額 140,845百万円
VTuberグループ「にじさんじ」の運営とそれに付随する物販などを展開。英語圏におけるVTuberビジネス等も。ANYCOLOR IDは110万ID超。VTuber数は増加。24.4期2Qは大幅増収増益。 記:2024/01/28
5254 東証グロース
5,410
5/17 15:00
-120(-2.17%)
時価総額 32,584百万円
建設・プラント業界に特化したDXコンサルティングや開発を行うSaaS企業。顧客企業の業務改善DX等を展開。プロダクト共創開発は好調。建設業界の顧客からの開発受注が順調増。24.6期2Qは大幅増収増益。 記:2024/02/26
5530 名証メイン
1,820
5/17 15:15
+20(1.11%)
時価総額 2,084百万円
全国で時間貸し駐車場を運営。関連機器の外販・保守も。24.6期上期は稼働率改善や料金改定効果で駐車場運営が順調。駐輪場の新規受託も好調。新紙幣対応機器の外販も伸びて増収・二桁増益に。通期営業最高益を計画。 記:2024/04/05
14,590
5/17 15:00
-190(-1.29%)
時価総額 47,301百万円
成果報酬型のデータ解析ツールやWeb接客ツールを通じて顧客の販促を支援。AI活用のLTV予測に強み。24.4期3Q累計は新規案件の受注堅調。前期買収会社もフルで上乗せ。通期大幅増収増益を計画。記念配予定。 記:2024/04/10
7352 東証グロース
1,717
5/17 15:00
-3(-0.17%)
時価総額 72,104百万円
IT系フリーランスエンジニア専門のエージェントサービス「Midworks」等を手掛ける。Midworks事業は売上好調。エンジニア稼働数、登録者数ともに大幅増。24.8期1Qは2桁の増収、営業増益。 記:2024/01/28
1,038
5/17 15:00
-10(-0.95%)
時価総額 4,796百万円
ハイエンド人材の紹介・転職支援が柱。フリーコンサル仲介も。24.6期上期はコンサル業界の若手採用鈍化。管理職人材の需要は旺盛も売上進捗に遅れ。変化への対策を講じて下期挽回を企図。通期では最高業績を見込む。 記:2024/03/10
9346 東証グロース
1,727
5/17 15:00
+46(2.74%)
時価総額 5,965百万円
福祉サービス会社。障がい者の就労移行支援、就労定着支援、指定計画相談支援サービス、自立訓練サービスなどを展開。就労移行支援事業所は69拠点。報酬単価の上昇等により、24.6期2Q累計は2桁増収増益。 記:2024/02/25
9348 東証グロース
732
5/17 15:00
-5(-0.68%)
時価総額 68,162百万円
宇宙ベンチャー。自社開発の月面探査車や月着陸船による月面データサービスの提供を目指す。23年5月に民間で初めて挑んだ月面着陸は失敗。失敗を糧に24年冬に再挑戦へ。24.3期3Q累計は販管費減で赤字幅縮小。 記:2024/04/09
9552 東証プライム
4,465
5/17 15:00
-95(-2.08%)
時価総額 257,434百万円
独立系のM&A仲介企業。完全成功報酬制の料金体系などで優位性。譲渡企業の業種は建設業や情報通信業、製造業が多い。成約件数は66件と大幅に増加。大型案件の寄与で成約単価は上昇。24.9期1Qは業績堅調。 記:2024/02/10