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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、低調な米経済指標もクロス円がサポート

2023/4/4 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、低調な米経済指標もクロス円がサポート 4日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。低調な米経済指標を受け、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め継続を期待したドル買いは後退。ただ、資源国通貨を中心にクロス円は底堅く、ドル・円をサポートしそうだ。 前日発表された米ISM製造業景況指数は前回よりも弱い内容となり、長期金利の低下を手がかりにドル売りが先行。また、欧州中銀(ECB)当局者の大幅利上げ継続の見解が好感され、ユーロ・ドルは1.09ドル台に浮上、ドル・円は132円20銭台に軟化した。ただ、本日アジア市場で米金利はやや持ち直し、ドルは主要通貨に対して買い戻されている。また、原油高の継続で資源国通貨を中心にクロス円は底堅く推移した。 この後の海外市場は米経済指標が材料視される。3日のISM製造業景況指数のうち、主要項目の雇用が3カ月連続で前回を下回り、今晩のJOLTS求人件数も減少が予想されている。FRBの引き締め政策を支えてきた雇用情勢の改善が一服すれば、5月の連邦公開市場委員会(FOMC)に向け利上げ継続期待の後退により米金利安・ドル安に振れやすい。ただ、原油高を背景にクロス円は引き続き下げづらく、ドル・円を支えるとみる。 【今日の欧米市場の予定】 ・18:00 ユーロ圏・2月生産者物価指数(前年比予想:+13.2%、1月:+15.0%) ・23:00 米・2月製造業受注(前月比予想:-0.5%、1月:-1.6%) ・23:00 米・2月JOLT求人件数(予想:1050.0万件、1月:1082.4万件) ・23:00 米・2月耐久財受注改定値(前月比予想:-1.0%、速報値:-1.0%) ・02:30 クック米FRB理事導入あいさつ(キャリア関連会議) 《CS》