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米国株式市場見通し:主要ハイテク企業の決算に注目

2022/10/22 15:04 FISCO
*15:04JST 米国株式市場見通し:主要ハイテク企業の決算に注目 引き続き金利動向やFRBの利上げペースに神経質な展開になりそうだ。ただ、季節的要因などから急落も警戒されていた10月も終わりに近づいてきたため、押し目買いも期待され、底堅い展開になると予想する。来週は携帯端末のアップルやソフトウエア会社のマイクロソフトなど主要ハイテク企業が決算を発表する予定で、結果に注目だ。中国の経済封鎖やマクロ経済の弱さが売上に影響した可能性があり、さらなる売り圧力になる可能性には警戒だ。アップルは発表したばかりの新型アイフォーン14やアイフォーン14プラスの中国での売上が予想外に低調だと報じられており、こちらも注意が必要だ。ほか、石油、自動車メーカーも来週は決算発表を予定している。石油関連は引き続き好決算が期待される一方、自動車メーカーは、マクロ経済の弱さが反映された弱い内容が想定される。 また、短文投稿サイトのツイッターは、28日までに電気自動車メーカー、テスラのマスクCEOへの売却完了を目指しており、動向に注目だ。できなければ、デラウェア州裁判所が裁判の日時を11月に新たに設定することになる。状況次第では株価が乱高下しそうだ。 そのほか、7-9月期国内総生産(GDP)速報値や9月個人消費支出(PCE)コアデフレータなど重要経済、インフレ指標にも注目したい。7-9月期GDP速報値は、1-3月期、4-6月期の2四半期連続でマイナス成長を記録したのち、プラス改善が予想されている。また、FRBがインフレ指標として注視している食品やエネルギーを除いた9月PCEコアデフレータは前年比+5.2%と、8月から再び伸びが拡大、FRBの大幅利上げ継続計画を後押しする結果が予想されている。FRBのインフレ目標である2%の2倍以上と、インフレ抑制は容易ではない。 フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、年内に政策金利を4%を十分上回る水準まで引き上げる必要があると指摘。短期金融市場ではフェデラルファンド(FF)金利が2023年に5%超えまで上昇することを一時織り込んだ。しかし、米国債相場の下落やドル高が一段と進むに伴い、FRB内部でも、インフレが思うように低下しないことを懸念する高官と、利上げペースの実体経済への影響を懸念する高官とで意見が分かれているとの報道も見られた。FRBの利上げペース減速の意向が強まった場合は、株式の買戻しに繋がるだろう。 経済指標では、9月シカゴ連銀全米活動指数、10月S&P製造業・サービス業PMI(24日)、8月FHFA住宅価格指数、8月S&P20都市住宅価格指数、10月消費者信頼感指数、10月リッチモンド連銀製造業指数(25日)、9月前渡商品貿易収支、9月新築住宅販売件数、7-9月期GDP速報値、9月耐久財受注、新規失業保険申請件数(27日)、7-9月期雇用コスト指数、9月個人所得・支出、PCEコアデフレータ、9月中古住宅販売仮契約、10月ミシガン大消費者信頼感指数確定値(28日)、などが予定されている。 主要企業決算では、ハイテクで、マイクロソフト、アルファベット(25日)、メタ(26日)、アップル、アマゾン(27日)などが、自動車メーカーでは、ゼネラル・モーターズ(25日)、フォード(27日)などが予定されている。ほか、貨物運送会社のユナイテッド・パーセル(25日)、航空機メーカーのボーイング(26日)、重機メーカーのキャタピラー、半導体メーカーのインテル(27日)、石油会社のエクソンモービル(28日)、食品、レストラン関連では、メキシコ料理レストラン運営のチポトレ、飲料メーカーのコカ・コーラ(25日)ファーストフードチェーン運営のマクドナルド(27日)、などが発表予定。 (Horiko Capital Management LLC) 《FA》