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前場に注目すべき3つのポイント~インバウンドや防衛関連などの材料株での短期的な値幅取り狙い~

2022/9/22 8:49 FISCO
*08:49JST 前場に注目すべき3つのポイント~インバウンドや防衛関連などの材料株での短期的な値幅取り狙い~ 22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:インバウンドや防衛関連などの材料株での短期的な値幅取り狙い ■日本オラクル、1Q営業利益 4.7%減 161億円 ■前場の注目材料:富士電機、CO2分離回収システム実用化、25年まず船舶向け ■インバウンドや防衛関連などの材料株での短期的な値幅取り狙い 22日の日本株市場は、売り一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。21日の米国市場はNYダウが522ドル安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げピークを示唆する可能性などを期待した買いが先行した。その後、FOMCは市場の予想通り3会合連続で0.75%の利上げを決定。パウエルFRB議長の会見中に買い戻しの動きが強まる場面も見られた。ただし、FRBのスタッフ予測で金利見通しが大幅に引き上げられ金利先高観が強まったことで下げに転じ、景気後退リスクを受けた売りにより引けにかけて下落幅を広げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円安の27010円。円相場は1ドル144円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになろう。日経225先物はナイトセッションで一時26850円まで売られており、日経平均は9月7日の直近安値27268.70円を下回り、節目の27000円辺りが意識されてきそうだ。ただし、テクニカル面ではボリンジャーバンドの-2σが27107円辺りに位置している。-2σまで下落してくるようだと、売られ過ぎが意識されやすい。これまでもボリンジャーバンドの-2σまでの調整でいったんは底入れの動きを見せていたこともあり、売り一巡後の押し目狙いは意識されやすいだろう。 もっとも、3連休を前に積極的にはポジションを取りづらく、朝方の荒い値動きのほかは、こう着感の強い値動きになりそうだ。また、9月のFOMCで3会合連続となる0.75%の利上げは織り込まれていたが、9月でピークとなり次回の11月では0.50%といった見方がコンセンサスだった。しかし、政策金利の引き上げによって11月は0.75%若しくは1.00%の利上げが見込まれるなか、神経質な相場展開は継続しそうだ。 物色の流れとしては指数インパクトの大きい値がさ株などは朝方こそ下へのバイアスが強まりそうだが、売り一巡後の短期的なリバウンド狙いの動きは意識されてきそうだ。また、中小型株については急速に需給状況が悪化した銘柄も目立つなか、インバウンドや防衛関連などの材料株での短期的な値幅取り狙いの商いが中心になろう。 ■日本オラクル、1Q営業利益 4.7%減 161億円 日本オラクル<4716>が発表した2023年5月期1Qの業績は、売上高が前年同期比1.3%増の510.18億円、営業利益は同4.7%減の161.45億円だった。Oracle Cloud Infrastructure (OCI)については、パフォーマンスやセキュリティ、費用対効果を重視される顧客からの引合いは強く、東京および大阪データセンターの利用量は順調に増加している。ハードウェア・システムズについては、需要は堅調だが、世界的な半導体不足に伴うチップ不足により、出荷への影響が続いている。 ■前場の注目材料 ・1ドル=144.00-10円 ・米長期金利は低下 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・富士電機<6504>CO2分離回収システム実用化、25年まず船舶向け ・日産自<7201>空気酸化触媒でウイルス不活化、東北大などと開発、空調フィルターに ・コマツ<6301>中国4拠点売却、石炭系鉱山機械の市場縮小見通す ・クボタ<6326>黒鉛排出抑えた小型ディーゼルエンジン、欧米・中の規制に対応 ・富士通<6702>食品汚染物質分析サービスで仏社と海外展開、来年度提供へ ・オリンパス<7733>売却の子会社エビデント製品、今年度で出荷終了 ・星光PMC<4963>CNF強化樹脂の生産性向上、竜ケ崎のプロセス改良 ・住友化学<4005>車の廃プラを再資源化、千葉に量産試験設備、高精度選別・異物除去 ・東レ<3402>高放熱接着剤の実用化研究、SiCパワー半導体向け ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・日銀金融政策決定会合(最終日) <海外> ・07:45 NZ・8月貿易収支(7月:-10.92億NZドル) 《ST》
関連銘柄 10件
3402 東証プライム
935
11/22 15:30
+13.1(1.42%)
時価総額 1,525,435百万円
総合素材メーカー。1926年創業。繊維事業や機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、水処理事業、医薬事業等を展開。炭素繊維で世界トップシェア。繊維は産業用途が回復傾向。26.3期売上高2兆8000億円目標。 記:2024/06/18
4005 東証プライム
373.6
11/22 15:30
-3.7(-0.98%)
時価総額 619,137百万円
大手総合化学メーカー。1913年創業。合成樹脂、アルミナ製品、光学製品、農薬、医療用医薬品等を製造・販売。液浸ArF等で世界シェアトップクラス。アグロ&ライフソリューションなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/07
4716 東証スタンダード
15,065
11/22 15:30
+345(2.34%)
時価総額 1,932,282百万円
米オラクル社の日本法人。クラウドサービス、ライセンスサポートが柱。ハードウェアの販売、導入支援等も手掛ける。データベース管理システムに強み。アライアンス強化推進。東京・大阪データセンターの利用量は順調増。 記:2024/10/29
4963 東証プライム
1,067
12/27 15:00
±0(0%)
時価総額 32,353百万円
製紙用薬品が柱。印刷インキ用樹脂も。新素材CNFなどを育成中。9月に米国カーライル系の投資ファンドが表明したTOBに賛同。TOB価格は1株1070円。TOB成立ならば上場廃止に。23.12期上期は足踏み。 記:2023/10/15
6301 東証プライム
4,116
11/22 15:30
+67(1.65%)
時価総額 4,008,206百万円
世界2位の総合建設機械メーカー。1921年設立。自動車産業向け大型プレスなど産業機械も。エンジンなどは国内で自社開発。海外売上比率は8割超。配当性向40%以上目安。坑内掘りハードロック事業の拡大図る。 記:2024/10/07
6326 東証プライム
1,909.5
11/22 15:30
+10.5(0.55%)
時価総額 2,246,846百万円
世界シェアトップクラスの農業機械メーカー。1890年創業。建設機械「ミニバックホー」などで世界トップシェア。ダクタイル鉄管、水処理システム等も手掛ける。海外売上高比率は7割超。強固な販売網などが強み。 記:2024/08/27
6504 東証プライム
8,551
11/22 15:30
+65(0.77%)
時価総額 1,276,639百万円
大手総合電機。1923年創業。駆動制御機器や電源機器、計測機器、監視制御システム、半導体等を手掛ける。地熱発電設備、非鉄金属向け大容量変圧整流器等で世界トップシェア。新製品投入など成長戦略の推進図る。 記:2024/07/28
6702 東証プライム
2,757
11/22 15:30
+16(0.58%)
時価総額 5,710,045百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(-1.38%)
時価総額 1,714,876百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7733 東証プライム
2,458.5
11/22 15:30
-19.5(-0.79%)
時価総額 2,895,375百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24