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前場に注目すべき3つのポイント~5月安値を意識しつつも、押し目買いのタイミングを探る動きに~

2022/6/14 8:59 FISCO
*08:59JST 前場に注目すべき3つのポイント~5月安値を意識しつつも、押し目買いのタイミングを探る動きに~ 14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:5月安値を意識しつつも、押し目買いのタイミングを探る動きに ■H.I.S.、 2Q営業損失 赤字縮小 ▲281億円 ■前場の注目材料:NTN、軸受にセンサー内蔵、自ら発電し稼働データ送信 ■5月安値を意識しつつも、押し目買いのタイミングを探る動きに 14日の日本株市場は、連日でギャップスタートとなり、売り一巡後の底堅さを見極める動きになりそうだ。13日の米国市場はNYダウが876ドル安だった。先週の予想を上回るCPIの結果を受け、連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げを警戒した売りが強まった。さらに、中国の新型コロナ流行再燃で一部地域の再封鎖が警戒されたほか、暗号資産市場の急落などが金融不安につながった。WSJ紙は連邦準備理事会(FRB)高官が0.75%の利上げを容認する可能性を報じたことで引けにかけて下げ幅を一段と拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比465円安の26375円。円相場は1ドル134円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から本日もマドを空けての下落となり、ヘッジ対応の売りが強まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで75日線を割り込んできており、日経平均も75日線を割り込むことでサポートを失う格好となり、センチメントを冷ます格好になるだろう。5月12日の安値25688円が射程に入ってくることから急ピッチの下げに対する反動を狙った押し目買い意欲も強まらず、様子見ムードに向かわせそうだ。 米国では主要な株価指数はいずれも年初来安値を更新しており、6月のFOMCでは0.5%の利上げがコンセンサスとなるものの、0.75%との観測が出てきているほか、1.0%の利上げの可能性も排除しないといった見方もあるようだ。そのため、FOMC通過までは戻り局面では短期筋のショートの動きが入りやすく、自律反発の局面においては戻り売りスタンスになりやすいだろう。まずはギャップスタート後の底堅さを見極め、75日線を早い段階で回復してくるかが注目されそうである。 物色としては本日もインデックスに絡んだ商いに振らされやすいことから、指数インパクトの大きい値がさ株などはショートの対象になりそうだ。足元では東エレク<8035>の弱さが目立っており、昨日は5%を超える下落だった。既に5月安値水準まで下げてきており、5月安値とのボトム形成とならないようだと、日経平均の押し下げ役となり、先物市場においてもショートを仕掛けてくる動きにつながる。そのため、東エレクの動向を睨みながら、リバウンドのタイミングを探ることになろう。 そのほか、中小型株についてはナスダックの安値更新からグロース株には処分売りの動きが優勢になりやすいところである。もっとも、FOMC通過後は日銀の金融政策決定会合に関心が向かうため、日米金利差を狙った海外勢による資金流入への思惑から週末高も意識されてくる。5月安値を意識しつつも、押し目買いのタイミングを探る動きになりそうだ。 ■H.I.S.、 2Q営業損失 赤字縮小 ▲281億円 H.I.S.<9603>が発表した第2四半期業績は、営業損失が281.30億円(前年同期は316.69億円の赤字)と赤字幅が縮小した。コンセンサス(265億円程度の赤字)の範囲内。国内旅行需要再開を見据えて、3月から「沖縄LeaLeaキャンペーン第2弾」を実施したことや、4月より都道府県が実施する観光需要喚起策「県民割」「ブロック割」が拡大されたことにより、春休みやゴールデンウィークの旅行需要に向けて駆け込み需要が底上げされるなど、顕著な回復がみられた。 ■前場の注目材料 ・米原油先物は上昇(120.93、+0.26) ・米国景気は拡大 ・コロナ流行下の経済活動正常化 ・日銀は金融緩和を長期化 ・NTN<6472>軸受にセンサー内蔵、自ら発電し稼働データ送信 ・芝浦機械<6104>射出成形機でインド深耕、25年売上高100億円に ・ローム<6963>独・印の事業拡充、SiCウエハー基板の生産能力増強 ・日立<6501>デジタル事業に7000億円、ルマーダ分野に重点 ・トヨタ<7203>国内全工場が通常稼働、世界生産6月80万台 ・ホンダ<7267>電動3輪新会社、1人乗り用安定性訴求 ・TPR<6463>ピストンリング大手3社、次世代車向け部品開発加速 ・大日本印刷<7912>アルファコードとXR強化へ資本提携、サービス共同開発 ・大王製紙<3880>中部で衛生用紙増産、岐阜の2工場 ・日華化学<4463>アミノ酸由来の人工核酸を工業生産、次世代医薬向け ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 12件
3880 東証プライム
819
11/29 15:30
+9(1.11%)
時価総額 138,422百万円
製紙メーカー大手。1943年設立。新聞用紙などの紙・板紙部門、衛生用紙や紙おむつなどのホーム&パーソナルケア部門が柱。「エリエール」ブランドで知名度。海外事業における商品戦略及び販売戦略の再構築図る。 記:2024/10/13
4463 東証スタンダード
1,136
11/29 15:30
+5(0.44%)
時価総額 20,119百万円
界面活性剤メーカー。1938年創業。福井県福井市に本社。繊維加工用薬剤で国内トップシェア。化学品事業、ヘアケア剤等の化粧品事業を手掛ける。化粧品事業ではメンズブランドの強化などで国内シェア拡大を図る。 記:2024/08/01
6104 東証プライム
3,500
11/29 15:30
-105(-2.91%)
時価総額 88,820百万円
射出成形機やダイカストマシン、押出成形機等を手掛ける機械メーカー。旧社名は東芝機械。ダイカストマシンは国内外でトップシェア。27.3期売上2000億円目標。システムエンジニアリング販売の増強等に取り組む。 記:2024/06/28
6463 東証プライム
2,344
11/29 15:30
+6(0.26%)
時価総額 80,399百万円
独立系自動車部品メーカー。1939年設立。ピストンリングなどパワートレイン部品の製造・販売等を行う。シリンダライナで世界トップシェア。ゴム・樹脂事業の拡大などに注力。27.3期売上高2100億円目標。 記:2024/09/03
6472 東証プライム
235.2
11/29 15:30
-4.6(-1.92%)
時価総額 125,236百万円
大手ベアリングメーカー。1918年創業。ハブベアリング、ドライブシャフトで世界シェアトップクラス。ロボット用モジュール等も手掛ける。27.3期売上高8300億円目標。アフターマーケットビジネスの拡大図る。 記:2024/06/29
6501 東証プライム
3,751
11/29 15:30
-38(-1%)
時価総額 17,391,770百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6963 東証プライム
1,405
11/29 15:30
-35(-2.43%)
時価総額 567,283百万円
半導体・電子部品メーカー。LSI事業、半導体素子事業が柱。パワーダイオードや小信号ダイオードは世界シェア上位。SiCなどパワーデバイスは生産能力増強進める。LSIの新商品開発で新規需要の獲得図る。 記:2024/10/20
7203 東証プライム
2,551.5
11/29 15:30
-55.5(-2.13%)
時価総額 40,300,909百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7267 東証プライム
1,291.5
11/29 15:30
-7.5(-0.58%)
時価総額 6,819,120百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7912 東証プライム
2,285
11/29 15:30
-18.5(-0.8%)
時価総額 1,266,989百万円
大手総合印刷企業。1876年創業。出版関連ビジネスのほか、情報セキュア関連製品、ディスプレイ関連製品、電子デバイス等も。リチウムイオン電池用バッテリーパウチ等で世界トップシェア。BPO事業の拡大等に注力。 記:2024/06/17
8035 東証プライム
23,310
11/29 15:30
-430(-1.81%)
時価総額 10,993,765百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9603 東証プライム
1,775
11/29 15:30
+58(3.38%)
時価総額 141,753百万円
旅行会社大手。海外旅行に強み。「変なホテル」等の運営を行うホテル事業も。九州産業交通HDなどを傘下に収める。ハウステンボスは22年に譲渡。26.10期売上4300億円目標。グローバルマーケットの強化図る。 記:2024/06/09