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前場に注目すべき3つのポイント~米株安嫌気も参加者限られるなか、決算を発表した銘柄での値幅取り狙い~

2022/5/2 8:35 FISCO
*08:35JST 前場に注目すべき3つのポイント~米株安嫌気も参加者限られるなか、決算を発表した銘柄での値幅取り狙い~ 2日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:米株安嫌気も参加者限られるなか、決算を発表した銘柄での値幅取り狙い ■富士通、22/3営業利益 17.7%減 2192億円、23/3予想 82.5%増 4000億円 ■前場の注目材料:いすゞ、日系車、アフリカ投資加速、いすゞ、ガーナで組み立て ■米株安嫌気も参加者限られるなか、決算を発表した銘柄での値幅取り狙い 2日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうだ。4月29日の米国市場はNYダウが939ドル安だった。4月シカゴ購買部協会景気指数や4月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想を下回ったため景気減速への懸念は強まった。また、アマゾンは1-3月期決算で7年ぶりの赤字を計上したほか、4-6月期見通しが予想を下回ったことが嫌気されて大幅に下落したことが投資家のセンチメントを冷ます格好となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円安の26730円。円相場は1ドル130円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行することになろうが、28日の米国市場ではメタ・プラットフォームズが17%超の上昇で相場をけん引していただけに、アマゾンの決算を受けた翌日の下落インパクトは大きそうだ。日経225先物は28日終了後のナイトセッションで一時27380円まで上昇する場面も見られていたこともあり、大幅下落に対するヘッジ対応の動きが強まりやすいところだろう。28日の日経平均は急激な円安の動きから引けにかけて強含む展開から5日線を突破してきていたが、再びこれを下回ってくることになりそうだ。 ただし、連休の谷間であることから積極的な市場参加者は限られていると見られ、売り一巡後はこう着感が強まりやすいところ。28日引け後に決算を発表した富士通<6702>、NEC<6701>、日電硝<5214>、新光電工<6967>、アルプスアル<6770>が決算を評価する動きを見せてくるようであれば、センチメントを冷ます動きにはならず、決算を評価した動きは広がりを見せてくる可能性はありそうだ。 もっとも、連休中の5月3-4日に開催する米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちとなることから、売り買いともに手控えられやすいところ。直近の米国市場の下落影響からはFOMC通過後のアク抜けを意識した押し目狙いの動きは入る可能性はありそうだ。ただし、来週には2400社超の決算発表が控えていることもあり、これが通過するまでは機関投資家などは動かないと見られる。短期的な売買が中心となるなか、直近で決算を発表した銘柄などに値幅取り狙いの資金が集中することになろう。 ■富士通、22/3営業利益 17.7%減 2192億円、23/3予想 82.5%増 4000億円 富士通<6702>は2022年3月期決算を発表。売上収益は前期比0.1%減の3兆5868.38億円、営業利益は同17.7%減の2192.01億円だった。3月に修正した計画に沿った着地だった。23年3月期は売上収益が4%増の3兆7200億円、営業利益は82.5%増の4000億円の見込み。コンセンサス(3300億円程度を上回る。海外拠点などを活用した開発の効率化でITシステム開発の採算が上向く。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(26847.90、+461.27) ・米国景気の拡大 ・コロナ流行下の経済活動正常化 ・日銀は金融緩和を長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・いすゞ<7202>日系車、アフリカ投資加速、いすゞ、ガーナで組み立て ・トヨタ<7203>中国・長春工場再開、都市封鎖影響で1カ月半ぶり ・日産自<7201>メタバース上でEV環境ツアー、一般公開を開始 ・住友重<6302>子会社の住重環境技術を吸収合併、人材有効活用 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 9件
5214 東証プライム
3,400
11/27 15:30
-25(-0.73%)
時価総額 338,378百万円
薄型パネルディスプレイ用ガラスや電子デバイス用ガラス、ガラスファイバ等を手掛ける。FPD用ガラス、自動車部品用ガラス繊維で高シェア。28.12期売上高4000億円目標。高付加価値製品の開発、事業化推進。 記:2024/10/20
6302 東証プライム
3,122
11/27 15:30
-73(-2.28%)
時価総額 383,709百万円
大手総合重機械メーカー。1888年創業。減・変速機、環境プラント、産業機械、建設機械等を手掛ける。射出成形機などで世界シェアトップクラス。事業ポートフォリオ改革推進。26.12期売上1兆2500億円目標。 記:2024/10/07
6701 東証プライム
12,435
11/27 15:30
-30(-0.24%)
時価総額 3,392,890百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
6702 東証プライム
2,818.5
11/27 15:30
+74(2.7%)
時価総額 5,837,418百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
6770 東証プライム
1,525
11/27 15:30
-27(-1.74%)
時価総額 334,404百万円
電子部品のアルプス電気、カーナビのアルパインが経営統合。スイッチや可変抵抗器などコンポーネント事業が主力。タクトスイッチは業界トップクラスのシェア。海外売上高比率が高い。車載用電子部品の拡大等に注力。 記:2024/06/15
6967 東証プライム
5,220
11/27 15:30
-9(-0.17%)
時価総額 705,598百万円
半導体パッケージメーカー。フリップチップタイプパッケージが主力。長野県長野市に本社。海外売上比率が高い。セラミック静電チャック等も。プラスチックBGA基板は生産能力増強図る。光電融合デバイスの開発に注力。 記:2024/09/02
7201 東証プライム
373.5
11/27 15:30
-18.6(-4.74%)
時価総額 1,576,437百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7202 東証プライム
2,011
11/27 15:30
-62.5(-3.01%)
時価総額 1,510,006百万円
トラック・バスの製造・販売等を行う商用車メーカー。1916年創業。150以上の国・地域で販売。ディーゼルエンジンなどに強み。トヨタ自動車と資本提携。配当性向40%目安。商用車では新型車の拡販などに注力。 記:2024/08/20
7203 東証プライム
2,571
11/27 15:30
-96.5(-3.62%)
時価総額 40,608,912百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01