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地政学リスク後退で買い戻し先行も、買い一巡後は高値圏でのこう着に【クロージング】

2022/2/16 16:17 FISCO
*16:17JST 地政学リスク後退で買い戻し先行も、買い一巡後は高値圏でのこう着に【クロージング】 16日の日経平均は3日ぶりに大幅反発。595.21円高の27460.40円(出来高概算11億5000万株)で取引を終えた。ウクライナ情勢の緊迫化がひとまず後退したことを背景に前日の米国株が大幅に上昇したことから、リスク選好機運が波及。値がさハイテク株などを中心に幅広く買い戻しの動きが強まり、後場引け間際に一時27486.09円まで上げ幅を広げた。ただ、心理的な節目である27500円を目前に戻り待ちの売りなども散見され、日中を通しで概ね27400円台での推移が続いた。 東証1部の騰落銘柄は、値上がり銘柄が1800に迫り、全体の8割超を占めた。セクター別では、鉱業、石油石炭を除く31業種が上昇し、ゴム製品、海運、空運、機械、保険などの上昇が目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>、TDK<6762>、信越化<4063>が堅調だった半面、住友鉱<5713>、日揮HD<1963>、出光興産<5019>、スズキ<7269>、キーエンス<6861>が軟化した。 ロシアがウクライナ国境付近に集結させている部隊の一部の撤収を始めたと発表したことから、ロシアとウクライナの軍事衝突に対する懸念が和らぐ格好となり、前日の米国市場では主要株価指数が大幅に上昇。なかでも半導体関連銘柄で構成されるSOX指数が5%を超える急騰となったため、東京市場でも半導体関連株などを中心に買い戻しの動きが強まった。地政学リスクへの警戒感が和らいだことで、商品投資顧問業者(CTA)といった短期筋による株価指数先物への買いも加わって、日経平均は上げ幅を広げた。一方で、原油市況の騰勢が一服したことから、鉱業や石油石炭セクターには利益確定売りに下落する銘柄が目立っていた。 ただ、ロシアの発表に対して、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は懐疑的な見方を示しているほか、バイデン米大統領もロシアによるウクライナ侵攻の可能性は「明らかに残っている」と語るなど、完全に地政学リスクが後退するとみる関係者は少ない。また、前日発表された1月の米卸売物価指数(PPI)も市場予想を大幅に上回り、米長期金利も上昇しているだけに、インフレ加速を背景に米連邦準備理事会(FRB)による大幅な金融引き締めに対する見方も残っている。このため、日経平均が終値で早期に25日線水準を大きく上抜けてこなければ、自律反発の域を抜け出たとはいえず、目先は同水準の突破がポイントとなりそうだ。 《FA》
関連銘柄 10件
1963 東証プライム
1,325
11/26 15:30
-19(-1.41%)
時価総額 343,995百万円
日揮、日揮グローバルなどを傘下に収める持株会社。独立系。総合エンジニアリング業界で国内トップ。LNGプラント建設に強み。機能材製造事業も展開。配当性向30%目途。機能材製造事業では機能性塗料材の拡販図る。 記:2024/08/05
4063 東証プライム
5,660
11/26 15:30
-99(-1.72%)
時価総額 11,329,577百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
5019 東証プライム
1,004
11/26 15:30
-30(-2.9%)
時価総額 1,398,213百万円
石油元売り大手。1911年に北九州・門司で創業。2019年に昭和シェル石油と経営統合。SS「apollostation」を展開。基礎化学品、高機能材等も。新規収益創出で事業ポートフォリオの転換図る。 記:2024/08/10
5713 東証プライム
3,765
11/26 15:30
-17(-0.45%)
時価総額 1,094,915百万円
総合非鉄素材メーカー。1590年創業。住友グループの源流。資源開発、銅など非鉄金属の製錬、機能性材料の製造・販売等を行う。材料事業では車載用電池材料の需要が底堅い。資源部門では菱刈鉱山が順調な操業継続。 記:2024/07/02
6762 東証プライム
1,848.5
11/26 15:30
-49.5(-2.61%)
時価総額 3,593,225百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6857 東証プライム
8,834
11/26 15:30
-398(-4.31%)
時価総額 6,768,090百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6861 東証プライム
65,580
11/26 15:30
-1,090(-1.63%)
時価総額 15,949,581百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
7269 東証プライム
1,631
11/26 15:30
+2.5(0.15%)
時価総額 3,204,240百万円
四輪車、二輪車メーカー。1909年創業。静岡県浜松市に本社。軽自動車に強み。四輪車はインドでトップシェア。船外機なども手掛ける。日本、インド、欧州が主要事業地域。インドは四輪車の累計生産が3000万台超。 記:2024/10/10
8035 東証プライム
22,650
11/26 15:30
-485(-2.1%)
時価総額 10,682,487百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
51,450
11/26 15:30
+720(1.42%)
時価総額 16,372,470百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25