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後場に注目すべき3つのポイント~インフレ下で注目集まる日銀会合結果

2022/1/18 12:19 FISCO
*12:19JST 後場に注目すべき3つのポイント~インフレ下で注目集まる日銀会合結果 18日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、インフレ下で注目集まる日銀会合結果 ・ドル・円は切り返し、日銀会合後に円売り ・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位が東エレク<8035> ■日経平均は続伸、インフレ下で注目集まる日銀会合結果 日経平均は続伸。240.63円高の28574.15円(出来高概算5億1000万株)で前場の取引を終えている。 17日の米株式市場はキング牧師誕生日の祝日で休場だった。ただ、欧州の主要株式指数は揃って上昇し、本日の日経平均はこうした流れを引き継いで117円高からスタート。足元の新型コロナウイルス感染者数の増加を受けて政府が11都県に「まん延防止等重点措置」を適用する方針と報じられる一方、感染拡大がピークアウトに向かうと期待する声も出ており、前場の日経平均は28598.21円(264.69円高)まで上昇する場面があった。 個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が4%超の上昇。ファーストリテ<9983>は3%超上昇し、日経平均の押し上げ役となっている。その他売買代金上位もトヨタ自<7203>、ソフトバンクG<9984>、商船三井<9104>など全般堅調で、ベイカレント<6532>は引き続き決算を好感した買いが優勢。増配を発表したリソー教育<4714>などは急伸し、業績上方修正のシュッピン<3179>は東証1部上昇率トップとなっている。一方、日本製鉄<5401>とJFE<5411>が揃って5%超の下落。年明けからの上昇ピッチが速かった鉄鋼株には利益確定売りが出ているようだ。また、デンソー<6902>から燃料ポンプ事業を買収すると発表した愛三工<7283>が急落し、フィルカンパニー<3267>や鉄鋼株とともに東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、鉱業、サービス業、精密機器などが上昇率上位。一方、鉄鋼、ゴム製品、パルプ・紙などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の56%、対して値下がり銘柄は38%となっている。 前場の日経平均は欧州株高や新型コロナ感染ピークアウトへの期待などから堅調な展開となった。日足チャートを見ると、28400円台に位置する5日移動平均線を上回り、28600円台に位置する25日移動平均線に迫る動き。14日に一時28000円を割り込んだところからやや値を戻してきており、短期的なトレンド好転を意識した買いが入っている可能性もあるだろう。個別株では、トヨタ自が連日で取引時間中の上場来高値(株式分割考慮)を更新し、初めて時価総額40兆円に達したことが話題となっている。その他景気敏感株の一角もまずまず堅調だが、値がさグロース(成長)株のリバーサル(株価の反転上昇)の様相が強い。ここまでの東証1部売買代金は1兆2000億円あまりと、前日の米休場もあってやや低調だ。 新興市場ではマザーズ指数が+2.41%と4日ぶりに大幅反発。ここ3日の下げ幅が70ptあまりとかなり大きく、グロース株のリバーサルの流れに乗って主力IT株はおおむね堅調だ。売買代金上位では、前日ストップ高のEnjin<7370>が大幅続伸し、外資系証券の投資判断引き上げが観測されたビジョナル<4194>は急反発している。 さて、前日の米市場は休場だったが、日本時間18日朝の取引で米10年物国債利回りは一時1.8%台に上昇した。また、米2年物国債利回りは2020年2月末以来の1%台乗せとなった。東京市場のグロース株高を見るとわかりづらいが、引き続き米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが強く意識されているようだ。 こうしたなか、本日まで開催される日銀金融政策決定会合への注目度も高まっている。世界的にインフレ圧力が高まるなか、事前に「日銀がインフレ目標2%を達成する前に利上げ開始できるか議論している」などと報じられたためだ。今回の会合では政策の現状維持が決まるとみられているが、公表文や黒田東彦総裁の会見内容から経済・物価の見通しや金融政策の行方を見極めたいとの思惑が強い。 日米ともリベラル色の強い政権となり、インフレへの不満に目配りする姿勢を示すことで金融政策にも影響が出てくるとの見方がある。実際、11月に中間選挙が控える米国では、パウエル議長の再任指名と前後してFRBが「インフレファイター」へと変貌を遂げた。また、当欄で度々指摘しているとおり、日銀は2023年4月に黒田総裁の任期満了が控えており、市場では「黒田緩和の出口」を意識する向きも出てきている。 本稿執筆時点では確認できないが、後場は日銀決定会合結果を受けて相場展開が大きく変わる可能性もあるだろう。また、海外では1月のドイツZEW(欧州経済研究センター)景況感指数、米NY連銀製造業景気指数、それに米ゴールドマン・サックス決算などが発表される。NY連銀製造業景気指数では足元のサプライチェーン(供給網)混乱の影響が注目されており、引き続き外部環境を注視しておきたい。 ■ドル・円は切り返し、日銀会合後に円売り 18日午前の東京市場でドル・円は切り返し。朝方からドル売りが先行し、一時114円45銭まで値を下げた。その後は国内勢による買戻しで、ドルは下げ渋る展開に。正午にかけては日銀が金融政策決定会合で現行の緩和政策を維持し、円売り優勢でドルは114円後半に切り返した。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は114円45銭から114円72銭、ユーロ・円は130円64銭から130円98銭、ユーロ・ドルは1.1406ドルから1.1420ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・サイエンスアーツ<4412>、キャンバス<4575>の、2銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位が東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 特になし 【要人発言】 ・日銀(声明) 「必要ならちゅうちょなく追加緩和」 「物価見通しのリスクは上下にバランスしている」 「見通しの期間終盤にかけて1%程度の物価上昇率が続く」 「2021年度の実質経済成長率見通しを下方修正」 <国内> ・日銀金融政策決定会合(最終日) ・1月政府月例経済報告 ・13:30 11月鉱工業生産改定値(速報値:前月比+7.2%) ・15:30 黒田日銀総裁会見 <海外> ・16:00 英・9-11月ILO失業率(予想:4.2%、8-10月:4.2%) 《CS》
関連銘柄 18件
3179 東証プライム
1,214
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+2(0.17%)
時価総額 28,399百万円
カメラや時計、筆記具、自転車の専門ショップを展開。ECサイトでの販売が主力。シグマクシスと資本業務提携。カメラ事業のEC買取額は過去最高。筆記具事業は限定モデル等が好調。24.3期3Q累計は2桁増益。 記:2024/04/15
3267 東証スタンダード
641
10/4 15:00
+14(2.23%)
時価総額 3,704百万円
駐車場の上部空間を開発して賃貸するビジネスを提案。建物の企画から設計・施工、テナント誘致、管理までを一貫で担う。営業人員増やし受注拡大。コスト吸収。中経では26年11月期売上150億円、営業益12億円目標。 記:2024/05/17
4194 東証プライム
8,120
10/4 15:00
+60(0.74%)
時価総額 311,735百万円
会員制転職サイト「ビズリーチ」、採用管理や勤怠管理等の「ハーモス」を運営。国内最大級の求荷求車サービス「トラボックス」等も。ビズリーチの累計導入企業数は2万8900社超。ハーモスは売上が順調に拡大。 記:2024/05/10
4412 東証グロース
532
10/4 15:00
-4(-0.75%)
時価総額 3,571百万円
デスクレスワーカーをつなげるライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」を手掛ける。利用企業は900社超。24年4月から楽天モバイルが同製品の取り扱いを開始。広告強化で認知度向上図る。 記:2024/06/07
4575 東証グロース
922
10/4 15:00
-16(-1.71%)
時価総額 16,342百万円
抗がん剤の研究開発に特化した創薬バイオベンチャー。静岡県沼津市に本社。免疫着火剤「CBP501」が先行パイプライン。基礎研究、臨床開発の連携サイクルが強み。CBP501は次相臨床試験の準備を進める。 記:2024/08/13
4714 東証プライム
261
10/4 15:00
+3(1.16%)
時価総額 40,771百万円
首都圏中心に個別学習塾「TOMAS」を展開。家庭教師派遣教育の「名門会」、幼児教育の「伸芽会」等も。TOB成立でヒューリック傘下に。リソー教育オンラインストアを開設。27.2期売上高382億円目標。 記:2024/06/09
5401 東証プライム
3,236
10/4 15:00
+13(0.4%)
時価総額 3,075,239百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
5411 東証プライム
1,938
10/4 15:00
-1.5(-0.08%)
時価総額 1,190,781百万円
国内2位の鉄鋼メーカー。日本鋼管と川崎製鉄の経営統合により発足。鋼板を中心に多数の高付加価値製品を抱え、自動車用高級鋼板に強み。価格転嫁進める。高付加価値製品比率高まる。構造改革と海外拡大も進める。 記:2024/06/25
6532 東証プライム
5,406
10/4 15:00
+166(3.17%)
時価総額 840,152百万円
大手経営コンサルティング会社。全体戦略や事業戦略の立案など経営課題を解決するサービスを提供。24年9月に持株会社に移行、M&A推進。採用活動を積極化。コンサルタントの増加等によりコスト増も案件拡大で堅調。 記:2024/05/23
6902 東証プライム
2,134.5
10/4 15:00
-18(-0.84%)
時価総額 6,727,474百万円
自動車部品で国内最大。カーエアコンや燃焼噴射装置に強み。トヨタ系列も系列外への販売も多い。24.3期3Q累計は客先の増産を受けて販売伸長。だが燃料ポンプのリコール費用が利益の重石に。政策保有株縮減の意向。 記:2024/04/12
6920 東証プライム
23,775
10/4 15:00
+70(0.3%)
時価総額 2,241,650百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7203 東証プライム
2,586
10/4 15:00
-15.5(-0.6%)
時価総額 42,190,556百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7283 東証プライム
1,412
10/4 15:00
-1(-0.07%)
時価総額 89,059百万円
トヨタグループの自動車部品メーカー。燃料ポンプなどの燃料系製品、スロットルボデーなどの吸排気系製品が主力。水素供給ユニット等も手掛ける。既存パワートレイン製品事業の競争力強化、新規領域の育成図る。 記:2024/07/04
7370 東証グロース
785
10/4 15:00
±0(0%)
時価総額 5,800百万円
ダイレクトブランディングサービスが主力。PRプラットフォームサービス、ストラテジックPRサービスも手掛ける。総還元性向30%目標。ダイレクトブランディングサービスではストック型ビジネスの強化を継続。 記:2024/05/12
8035 東証プライム
25,355
10/4 15:00
-405(-1.57%)
時価総額 11,958,255百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9104 東証プライム
4,820
10/4 15:00
-329(-6.39%)
時価総額 1,744,893百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9983 東証プライム
49,210
10/4 15:00
+720(1.48%)
時価総額 15,659,655百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
8,561
10/4 15:00
-119(-1.37%)
時価総額 14,750,209百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17