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前場に注目すべき3つのポイント~利食い先行も押し目買い意欲は徐々に高まる~

2022/1/13 8:41 FISCO
*08:41JST 前場に注目すべき3つのポイント~利食い先行も押し目買い意欲は徐々に高まる~ 13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:利食い先行も押し目買い意欲は徐々に高まる ■東宝、3Q営業利益 64.0%増 281億円、通期据え置きでコンセンサス届かず ■前場の注目材料:住友化学、「ターコイズ水素」開発着手、30年めど技術 ■利食い先行も押し目買い意欲は徐々に高まる 13日の日本株市場は、前日の大幅上昇の反動は意識されやすく、利食い先行の動きとなりそうだが、押し目買い意欲は強そうだ。12日の米国市場ではNYダウが38ドル高だった。12月消費者物価指数(CPI)が前年比で40年ぶり最大の伸びを記録したが、一部で物価上昇ペースの鈍化も見られ、金利の上昇が一段落したことからハイテク株が買われた。ただし、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で全米の経済活動の緩やかな拡大継続が確認されたものの、見通しに鈍化の兆しが報告されたことから、引けにかけては上げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円安の28650円。円相場は1ドル114円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から利食い先行となろうが、米国についてはパウエルFRB議長の公聴会や12月CPIと無難に通過してきており、インフレ加速から先回り的に上昇していた長期金利は落ち着きを見せている。引き続き米国の経済指標の発表は続くものの、これらを通過することでアク抜けの動きも意識されてくる展開が期待されてくる可能性はありそうだ。VIX指数は17.62に低下しており、リスクオンの動きとしてショートは仕掛けづらい一方で、押し目買い意欲は高まってくることが見込まれる。 また、日経平均は一気に25日線を突破し、75日線を捉えてきた。75日線水準では強弱感が対立しそうだが、この抵抗線をクリアしてくるようだと、直近の大幅下落に対するショートカバーの動きが一段と強まる可能性はありそうだ。一方で、25日線水準での底固めを意識しつつ、28500円水準に接近する場面においては、その後のカバーを想定した押し目狙いのスタンスと見ておきたい。 そのほか、ようやくマザーズ指数は底入れ感が意識されてきた。トレンドは弱いものの直近IPO銘柄などを見直す動きも見られてきており、需給整理は一巡した可能性はありそうだ。過剰に売り込まれている銘柄は多く、慎重姿勢は崩せないものの、リバウンド余地は大きくなりそうである。 ■東宝、3Q営業利益 64.0%増 281億円、通期据え置きでコンセンサス届かず 東宝<9602>は第3四半期決算を発表。営業収入は前年同期比22.3%増の1686.20億円、営業利益は同64.0%増の281.76億円だった。TVアニメ「呪術廻戦」「僕のヒーローアカデミア」などがヒットし、映像事業が業績をけん引。演劇事業の公演数が前年同期に比べ増えたことも寄与した。通期計画(営業利益380億円)は据え置いており、コンセンサス(478億円程度)には届かず。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(28765.66、+543.18) ・NYダウは上昇(36290.32、+38.30) ・ナスダック総合指数は上昇(15188.39、+34.94) ・SOX指数は上昇(3901.21、+25.76) ・VIX指数は低下(17.62、-0.79) ・米原油先物は上昇(82.64、+1.42) ・米国景気の拡大 ・日銀は金融緩和を長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・住友化学<4005>「ターコイズ水素」開発着手、30年めど技術 ・日本郵船<9101>陸上職技術系を2倍100人体制に、海の脱炭素対応 ・日本製鉄<5401>九州・大分地区で数十万トン減産、高炉2基操業トラブル ・第一三共<4568>米開発拠点を閉鎖、3ADCに経営資源集中 ・ホンダ<7267>モータースポーツ事業を子会社に集約 ・小糸製作所<7276>調達システム再構築、在庫一括管理DBなど開発 ・日産自<7201>福島・浪江町でEV蓄電池実証、24年度にも事業化 ・井関農機<6310>新潟で先端農業、環境配慮、自治体と連携 ・KDDI<9433>タイにDC新設、東南ア最大規模、100億円投資 ・ヒロセ電機<6806>耐熱125℃の小型コネクター、車向け、耐振性も向上 ・バルカー<7995>台湾新工場が稼働、生産能力1.7倍 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 12月マネーストックM3(前年比予想:+3.5%、11月:+3.6%) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 12件
4005 東証プライム
373.6
11/22 15:30
-3.7(-0.98%)
時価総額 619,137百万円
大手総合化学メーカー。1913年創業。合成樹脂、アルミナ製品、光学製品、農薬、医療用医薬品等を製造・販売。液浸ArF等で世界シェアトップクラス。アグロ&ライフソリューションなどを成長ドライバーに位置付け。 記:2024/10/07
4568 東証プライム
4,435
11/22 15:30
-48(-1.07%)
時価総額 8,635,096百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
5401 東証プライム
3,125
11/22 15:30
+12(0.39%)
時価総額 2,969,753百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
6310 東証プライム
974
11/22 15:30
+4(0.41%)
時価総額 22,387百万円
老舗農業機械メーカー。1926年に愛媛県松山市で創業。トラクタ、耕うん機等の整地用機械が主力。田植機、コンバイン、芝刈機などの製造・販売も。国内では畑作市場などへ経営資源集中。海外は事業拡大の加速図る。 記:2024/08/09
6806 東証プライム
17,820
11/22 15:30
+40(0.22%)
時価総額 636,067百万円
コネクタ専業メーカー。1937年創業。FPC用コネクタなどの多極コネクタが主力。高周波同軸コネクタなどの同軸コネクタも手掛ける。海外販売比率は7割超。中期経営計画では28.3期売上高2300億円目標。 記:2024/08/29
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(-1.38%)
時価総額 1,714,876百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7267 東証プライム
1,362.5
11/22 15:30
+17(1.26%)
時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7276 東証プライム
1,988.5
11/22 15:30
+34.5(1.77%)
時価総額 612,126百万円
自動車照明器メーカー。1915年創業。トヨタ自動車が筆頭株主。自動車用ヘッドランプで世界トップシェア。航空機器部品、船灯・特殊機器等も手掛けう。配当性向40%以上目安。27.3期売上高1兆円以上目標。 記:2024/07/07
7995 東証プライム
3,305
11/22 15:30
+5(0.15%)
時価総額 61,767百万円
1927年創業の産業用シール製品メーカー。工業用ガスケットなどのシール製品事業が主力。機能樹脂製品事業、シリコンウエハーリサイクル事業等も。先端産業市場向け戦略製品の拡充図る。株主還元性向50%目標。 記:2024/08/12
9101 東証プライム
4,975
11/22 15:30
-62(-1.23%)
時価総額 2,293,475百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(0.7%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9602 東証プライム
6,019
11/22 15:30
+29(0.48%)
時価総額 1,122,489百万円
国内最大の映画製作・配給会社。劇場用映画の製作・配給、「TOHOシネマズ」の運営等を行う映画事業が主力。演劇事業や不動産事業等も手掛ける。アニメは海外営業収入が成長。不動産事業はM&A効果が売上貢献。 記:2024/10/29