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後場に注目すべき3つのポイント~海外休場のなか3万円台回復

2021/4/5 12:32 FISCO
*12:32JST 後場に注目すべき3つのポイント~海外休場のなか3万円台回復 5日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日続伸、海外休場のなか3万円台回復 ・ドル・円は下げ渋り、日本株にらみ ・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■日経平均は3日続伸、海外休場のなか3万円台回復 日経平均は3日続伸。229.19円高の30083.19円(出来高概算5億株)で前場の取引を終えている。 2日の米株式市場は聖金曜日の祝日で休場だった。ただ、この日発表された3月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比91.6万人増加と、市場予想(66万人程度の増加)を大きく上回った。米経済活動の再開が広がっていることが好感され、週明けの日経平均は節目の3万円台を回復し、230円高からスタート。朝方には30195.00円(341.00円高)まで上昇する場面があり、その後も3万円台で堅調に推移した。 個別では、米金利上昇を受けて三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>といったメガバンク株が買われている。ただ、ファーストリテ<9983>やレーザーテック<6920>といった値がさ株の一角も堅調ぶりが目立つ。その他売買代金上位ではソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ソニーG<6758>などがしっかり。商船三井<9104>は前期経常利益の上振れ見通し、アダストリア<2685>は3月既存店売上の回復が好感されている。また、Gキッズ<6189>が東証1部上昇率上位に顔を出すなど、「こども庁」創設を巡る思惑買いも続いているようだ。一方、キーエンス<6861>や武田薬<4502>が軟調。武田薬は新型コロナウイルス治療薬が治験で評価項目を達成できなかったと発表している。また、レノバ<9519>は一部証券会社の投資判断引き下げを受けて売りがかさみ、東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、海運業、銀行業、証券などが上昇率上位で、その他も全般堅調。一方、サービス業、精密機器、医薬品の3業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の68%、対して値下がり銘柄は28%となっている。 先週末から海外主要市場の多くが休場となっているが、週明けの日経平均は米雇用統計の内容を好感して3万円台を回復してきた。米長期金利が1.73%まで上昇(債券価格は下落、2日の米債券市場は短縮取引)し、さすがに値がさグロース(成長)株の一角はやや軟調だが、ファーストリテや先行き期待の高まる半導体関連株は上昇。メガバンク株はいずれも3%前後上昇するなど、株式相場全体の地合いは良好と言えるだろう。 新興市場ではマザーズ指数が前引けにかけてマイナスに転じ、3月18日に付けた直近高値(1256.51pt、取引時間中)を前に伸び悩んでいる。ただ、インターネット証券の売買代金ランキングを見ると、先週末から東エレクなど主力半導体株に個人投資家の物色の矛先が向いているようだ。また、本日は結晶・レーザのグローバルニッチトップ企業として注目されるオキサイド<6521>が新規上場した影響もあるだろう。オキサイドは買い殺到でまだ初値を付けていない。直近上場のベビーカレンダー<7363>も子育て関連銘柄との位置付けから連日でストップ高を付けており、マザーズ指数こそ伸び悩んでいるが個人投資家の物色意欲は強いとみられる。 さて、米国は今晩から取引が再開されるが、欧州の主要市場は本日も休場。香港の取引再開は7日となる。連休前1日の米市場ではイースター(復活祭)の休暇ムードが強く、システム的な売買が中心だったという。東京市場でも海外勢の取引参加が少ないとみられ、2日の東証1部売買代金は2兆2403億円とやや低調。本日ここまでも1兆円をやや上回る程度にとどまっている。先物市場も売買は少なく、2日はそうしたなかで外資系証券の買い越しが観測された。1日まで外資系証券が入れ替わり売り越ししていたのとは様相が異なる。 日経平均は2日、5日と続けて朝方からかなり高く始まっているが、良好な米経済指標等を受けて他市場のエクスポージャーのヘッジを目的とした機械的な買いも入っている可能性がありそうだ。おおむね強気ムードだろうが、イースター休暇明けの海外投資家の動きは少々気になるところだ。 また、米5年債利回りの上昇なども話題となっている。米連邦準備理事会(FRB)の金融政策変更を織り込む動きとみられており、こちらも株式相場にどのような影響を与えるか注目しておきたい。 (小林大純) ■ドル・円は下げ渋り、日本株にらみ 5日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。仲値にかけて110円後半から半ばにやや値を下げたが、その後は底堅く推移している。米株高観測を受けたリスクオンのドル売りが先行し、上昇基調のユーロ・ドルがドル・円を下押し。ただ、日経平均株価の堅調地合いで円売りがドルをサポートした。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円54銭から110円75銭、ユーロ・円は130円05銭から130円26銭、ユーロ・ドルは1.1755ドルから1.1772ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・幼児活動研究会<2152>、ピーエイ<4766>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・3月非農業部門雇用者数:前月比+91.6万人(予想:+66.0万人、2月:+46.8万人) ・米・3月失業率:6.0%(予想:6.0%、2月:6.2%) ・米・3月平均時間給:前年比+4.2%(予想:+4.5%) ・米・3月不完全雇用率:10.7%(2月:11.1%) 【要人発言】 ・加藤官房長官 「中国海軍を引き続き注視。警戒監視活動に万全を期す」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 17件
2152 東証スタンダード
1,349
11/25 15:00
-16(-1.17%)
時価総額 15,897百万円
正課体育指導業務、課外体育指導業務等を行う幼児体育指導関連事業が主力。コスモスポーツクラブなどを運営。コンサルティング関連事業も展開。正課体育指導の実施会場数は1200園超。新規契約園の開拓を推進。 記:2024/10/06
2685 東証プライム
3,630
11/25 15:30
+80(2.25%)
時価総額 177,144百万円
グローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファーム等を展開するカジュアルファッション専門店チェーン。店舗数は国内外で1490店舗超。自社ECの会員数は1750万人。26.2期売上高3100億円目指す。 記:2024/06/04
4502 東証プライム
4,154
11/25 15:30
+41(1%)
時価総額 6,608,756百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4766 東証スタンダード
300
11/25 15:30
±0(0%)
時価総額 3,369百万円
採用メディア「ジョブポストweb」の運営等行う人材ソリューション事業が主力。人材派遣・人材紹介事業、こどもケアサポート事業等も手掛ける。人材ソリューション事業ではサービス提案力、営業力の強化図る。 記:2024/08/19
707
11/25 15:30
-4(-0.56%)
時価総額 6,693百万円
保育サービス大手。認可保育所や認定こども園、学童クラブの運営等を行う。東京都中心に展開。写真販売サービス「GK Photo」の提供を開始。在籍園児数は1万人超。子育てプラットフォームの開発を進める。 記:2024/07/02
6521 東証グロース
1,466
11/25 15:30
+3(0.21%)
時価総額 16,239百万円
光学製品メーカー。光学単結晶や光部品、レーザ光源、光学測定装置を製造、販売する。がん診断のPET装置向けなどに強み。海外会社買収で宇宙・防衛、美容、エネルギー分野も。半導体検査装置やPET向け等が好調。 記:2024/10/31
6758 東証プライム
2,977.5
11/25 15:30
+29.5(1%)
時価総額 18,588,824百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
66,670
11/25 15:30
+1,010(1.54%)
時価総額 16,214,677百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
17,675
11/25 15:30
+395(2.29%)
時価総額 1,666,505百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7363 東証グロース
1,229
11/25 13:54
-10(-0.81%)
時価総額 1,158百万円
妊娠・出産・育児の情報サイト「ベビーカレンダー」の運営等を行うメディア事業が主力。エコー動画館、かんたん診察予約システム等の医療法人向け事業も。メディア事業では結婚・恋愛などの情報発信の拡充を推進。 記:2024/08/20
8035 東証プライム
23,135
11/25 15:30
+885(3.98%)
時価総額 10,911,229百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,826
11/25 15:30
+1(0.05%)
時価総額 24,252,923百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
3,708
11/25 15:30
+45(1.23%)
時価総額 14,552,165百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
9104 東証プライム
5,430
11/25 15:30
±0(0%)
時価総額 1,968,668百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9519 東証プライム
812
11/25 15:30
+12(1.5%)
時価総額 74,045百万円
再エネ発電所を開発・運営。太陽光を軸にバイオマス、洋上風力発電事業も。小規模分散型の太陽光発電所も順次運転を開始したことで、発電量は順調に増加。東京ガとの間で資本業務提携、第三者割当増資で資本増強。 記:2024/08/26
9983 東証プライム
50,730
11/25 15:30
+1,710(3.49%)
時価総額 16,143,351百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,874
11/25 15:30
+288(3.35%)
時価総額 13,044,736百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17