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前場に注目すべき3つのポイント~米金利動向を警戒しつつ、いったんは調整一巡感~

2021/3/1 8:37 FISCO
*08:37JST 前場に注目すべき3つのポイント~米金利動向を警戒しつつ、いったんは調整一巡感~ 1日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:米金利動向を警戒しつつ、いったんは調整一巡感 ■Jパワー、21/3業績予想 営業利益700億円、コンセンサス下回る ■前場の注目材料:武田薬<4502>帝人ファーマに糖尿病薬4剤を1330億円で売却 ■米金利動向を警戒しつつ、いったんは調整一巡感 1日の日本株市場は、先週末の大幅下落に対する自律反発が意識されやすいだろう。2月26日の米国市場ではNYダウが469ドル安となる一方でナスダックは反発。長期金利上昇への警戒から売り優勢の相場展開となり、月末でヘッジファンドなどが損失確定のための持ち高解消に動いたなどとの憶測も重しとなった。ただし、米国債相場が行き過ぎ感などから反発し、金利が低下に転じたため足元で大きく下げていたアップルやマイクロソフトなどを中心にハイテク株が買い戻され、ナスダックはプラス圏で推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比35円高の29285円。円相場は1ドル106円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行の展開になろう。先週末の日経平均は1200円を超える大幅下落となり29000円を割り込んでいる。1月末以来の25日線を割り込んでおり、いったんは自律反発が意識されやすいところである。足元では米長期金利の上昇が警戒視されており、上値追いは慎重になりやすく戻りの鈍さは想定されるものの、月末のリバランス需給は通過している。そのため1月末同様、25日線レベルからのリバウンドをみせてくるかが注目されそうである。 一方で米長期金利の上昇基調が一段と強まるとの見方がされている。ワクチン接種が進むことによる経済活動の正常化への期待や1.9兆ドル規模の追加経済対策が3月中旬までに速やかに成立する可能性なども景気回復へ向かわせるとして金利先高観は強いだろう。金利は依然歴史的に低い水準で、実質金利はマイナス。回復期待に伴い、インフレや金利の上昇が予想されるが、その速さが問題となっており、上昇ピッチが強まる場面においては割高感が指摘されているハイテク株などへの利益確定の流れが強まる可能性はありそうだ。 日経平均はリバウンドの鈍さが意識される場面においては、テクニカル面では75日線が位置する27500円辺りが下値のターゲットとみる向きが増えそうである。ただし、日銀は先週末の下落場面において2月に入り初めてETFを501億円買い入れた。金融緩和の点検公表まではETF購入は見送られるとの見方もあっただけに、心理的に売り込みづらくさせることになるだろう。 ■Jパワー、21/3業績予想 営業利益700億円、コンセンサス下回る Jパワー<9513>は未定としていた2021年3月期業績予想を発表。現在電力市場価格の高騰が収束し、今後の業績見通しを合理的に算定できる環境になったとして、営業利益は前期比16.3%減の700億円とした。コンセンサス(790億円程度)を下回る。 ■前場の注目材料 ・ナスダック総合指数は上昇(13192.34、+72.91) ・シカゴ日経225先物は上昇(29285、大阪比+35) ・1ドル106円50-60銭 ・SOX指数は上昇(3067.62、+68.46) ・VIX指数は低下(27.95、-0.94) ・米長期金利は低下 ・日銀のETF購入 ・海外コロナ向けワクチン接種の進展 ・世界的金融緩和の長期化 ・武田薬<4502>帝人ファーマに糖尿病薬4剤を1330億円で売却 ・日産自<7201>「eパワー」向け発電専用エンジンで熱効率50%実現 ・トヨタ<7203>FCシステム、外販、豊田織機は小型用開発 ・三菱重<7011>CO2利用技術の米社に出資 ・蛇の目<6445>両手操作式サーボプレス、欧州に続き国内投入 ・宇部興産<4208>宇部藤曲工場でアンモニア生産を再開 ・日華化学<4463>環境・健康・先端材料に重点、23年12月期売上高500億円狙う ・日本コークス<3315>伊藤忠とベルギー社と事業化調査、水素地産地消で ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・10:45 中・2月財新製造業PMI(予想:51.3、1月:51.5) 《ST》
関連銘柄 9件
3315 東証プライム
95
11/22 15:30
±0(0%)
時価総額 28,723百万円
1889年創業のコークス専業メーカー。コークス及び副産物の生産・販売を行う。燃料・資源リサイクル事業、粉粒体装置・機器の販売等も。日本製鉄、住友商事が主要株主。北九州事業所の2Aコークス炉は稼働開始。 記:2024/10/11
4208 東証プライム
2,450
11/22 15:30
+48(2%)
時価総額 260,190百万円
コンポジット、ナイロンポリマーなどの製造・販売を行う樹脂・化成品部門が主力。ポリイミド等の機能品、産業機械等も。1897年創業。旧社名は宇部興産。ポリイミドフィルムで世界トップシェア。事業構造改革推進。 記:2024/10/09
4463 東証スタンダード
1,132
11/22 15:30
+4(0.35%)
時価総額 20,048百万円
界面活性剤メーカー。1938年創業。福井県福井市に本社。繊維加工用薬剤で国内トップシェア。化学品事業、ヘアケア剤等の化粧品事業を手掛ける。化粧品事業ではメンズブランドの強化などで国内シェア拡大を図る。 記:2024/08/01
4502 東証プライム
4,113
11/22 15:30
-8(-0.19%)
時価総額 6,543,528百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
6445 東証プライム
1,032
11/22 15:30
+10(0.98%)
時価総額 20,146百万円
家庭用ミシンメーカー。1921年創業。家庭用ミシン、卓上ロボットで国内トップシェア。ソフトウェア開発等のIT関連事業も。海外売上高比率は7割超。家庭用機器事業では学校教育向けサービスの拡充などに注力。 記:2024/06/18
7011 東証プライム
2,309
11/22 15:30
-1(-0.04%)
時価総額 7,789,753百万円
総合重機国内最大手。1884年創立。各種発電システムや航空機用エンジン、物流機器、製鉄機械、特殊車両等を手掛ける。ガスタービンで世界トップシェア。中期経営計画では27.3期売上高5.7兆円以上目標。 記:2024/09/03
7201 東証プライム
406.3
11/22 15:30
-5.7(-1.38%)
時価総額 1,714,876百万円
大手自動車メーカー。1933年設立。仏ルノー、三菱自動車とアライアンス形成。プロパイロットなど自動運転化技術等に強み。日本は電動車のモデルミックス向上、中国では日産ブランド車のラインナップ刷新図る。 記:2024/10/07
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(-0.37%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
9513 東証プライム
2,564.5
11/22 15:30
+19.5(0.77%)
時価総額 469,434百万円
電力会社への電力供給等を行う電力会社。大規模石炭火力発電所や大規模水力発電所等を手掛ける。風力発電所の建設で国内トップレベルの実績。中期経営計画では27.3期経常利益900億円程度、ROE5%程度目標。 記:2024/06/04